[Photo Report]LIVEWIRE:「闘魂 2019 -Fishmans × cero-」 伝説の一夜が再び

フィッシュマンズがデビュー30周年を迎えた。ヴォーカル・佐藤伸治の急逝から22年が経つが、未だに彼の残した音楽は色あせることなく、多くの人のもとで鳴り響いている。
そんな彼らの軌跡を辿ったドキュメンタリームービー『映画:フィッシュマンズ』の上映を記念して、1997年から99年にかけて行われた名物シリーズ「闘魂」より、対バン相手にceroを迎えた「闘魂 2019 -Fishmans × cero-」がスペースシャワーによるオンライン・ライブハウスLIVEWIREにて特別に公開。
20年ぶりの復活を遂げたこの日の模様をフォトレポートで振り返る。映像ディレクションは同ムービーの監督でもある手嶋悠貴、楽曲のミックスはZAKが担当した。

先行は、cero。角銅真実(Per,Cho)、光永渉(Dr)、厚海義朗(Ba)、小田朋美(Key,Cho)といったサポートメンバーを率いれステージに現れると、「わたしのすがた」で幕を開けた。

当時の最新作『POLY LIFE MULTI SOUL』(2018)より披露した「魚の骨 鳥の羽根」、「レテの子」をはじめ、表題曲「Poly Life Multi Soul」をパフォーマンス。心地の良いダンスミュージックを展開しながら、軽快にスキルを見せつけた。

続く後攻、フィッシュマンズ。と、その前に“初期フィッシュマンズ”と称して、小嶋謙介(Gt,Vo)を招いた特別編成で「あの娘が眠っている」をサプライズ披露。

ハナレグミと原田を迎えた「Oh Slime」で本編がスタートすると、メジャーデビューシングル「ナイトクルージング」や「土曜日の夜」と、初期楽曲をはじめとした楽曲を再解釈したグルーヴで会場を揺らした。

佐藤の歌声の音源を使用した「ゆらめき IN THE AIR」は、まさしくこの日のハイライトであっただろう。いるはずのない佐藤の歌声と共鳴するようなHONZIのヴァイオリンが響く幻想的な空間は、バンドとしてラストシングルとなった同楽曲の持つ幽玄さを引き立たせた。

茂木欣一によるMCを挟み、ラストを飾る代表曲「いかれたBaby」を歌い上げると、高城晶平と角銅真実を加えてアンコールへ。「JUST THING」、「Weather Report」をプレイし、拍手に包まれる中ゆっくりと幕を閉じた。

時を超えたマッチアップは、当時のオーディエンスはもちろん、新たなヘッズにも目撃いただきたい。本公演の見逃し配信期間は、9月12日(日)23:59、チケットは同日21:00まで購入可能だ。詳しくは下記よりチェックを。

setlist:
cero
01. わたしのすがた
02. 魚の骨 鳥の羽根
03. Yellow Magus(Obscure)
04. TWNKL
05. レテの子
06. Buzzle Bee Ride
07. Waters
08. Poly Life Multi Soul

Fishmans
00. あの娘が眠ってる
01. Oh Slime
02. ナイトクルージング
03. 土曜日の夜
04. 頼りない天使
05. ひこうき
06. MELODY
07. ゆらめき IN THE AIR
08. いかれたBaby
09. JUST THING
10. Weather Report

Photography_Taichi Nishimaki

INFORMATION

闘魂 2019 -Fishmans × cero-

配信日:2021年9月3日(金)
見逃し配信:2021年9月12日(日)23:59まで

出演:Fishmans / cero
<Fishmans>
Drums:茂木欣一
Bass:柏原 譲
Keyboards:HAKASE-SUN
Guitar:木暮晋也
Guitar:関口 “dARTs” 道生
Vocal:原田郁子
Vocal:ハナレグミ
Engineer:ZAK

Vo/Gt:小嶋謙介

<cero>
Vo/Gt/Fl:髙城晶平
Key/Sampler/Cho:荒内 佑
Gt/Cho:橋本 翼
Per/Cho:角銅真実
Drums:光永 渉
Bass:厚海義朗
Key/Cho:小田朋美

問い合わせ:livewire@linkst.jp
チケット購入/配信視聴:
https://livewire.jp/p/tokon2019