東京を拠点に活動するDJ／プロデューサー、Mars89が新たなレーベル〈Nocturnal Technology〉をスタート。ファーストリリースとして、SeekersInternationalとのコラボレーションアルバム『DANGEROUS COMBINATION』を、カセットとデジタルで4月18日にリリースする。

〈Nocturnal Technology〉についてMars89は「このレーベルは80年代のインダストリアル、ニューウェーヴの姿勢にインスパイアされ、現代のオーディエンス向けにアップデートされたものである」と語る。レーベル名の「Nocturnal Technology（＝夜行性の技術）」は、DJ技術が夜間に活気づくことを意味しており、Mars89自身がデザインとタイポグラフィを手がけたレーベルロゴは、音波を見通す動物であり、夜間に活動するコウモリへのオマージュとなっている。

同レーベルからの最初のリリースとなる『DANGEROUS COMBINATION』は、カナダ・ブリティッシュコロンビアを拠点とし、ジャマイカのダブやサウンドシステム・カルチャーの突然変異的発想／発生から影響を受けたエクスペリメンタルなエレクトロニック・ミュージックを制作するオーディオビジュアル・アート・プロジェクト、Seekersinternational（SKRSINTL）とのコラボレーション作。アシッド・ハウスからブリープ・テクノまで、初期のレイヴ・ミュージックとインダストリアルなものからインスピレーションを得て制作されたという。同アルバムについて、両者は以下のようにコメントしている。

サウンドの面では、私は内向的で、SeekersInternationalは外向的だと思う。出来上がったアルバムは、その中間といったところかな。

もともとはテクノ・アルバムを一緒に作ろうとしたんだけど、出来上がったものはダブでもテクノでもないけれど、僕たち2人が好きなものがたくさん詰まったものになったよ。

—Mars89

私たちのリスナーは、私たちが通常「晴れ晴れしい」、つまり明るく、陽気で、楽観的なサウンドを好むことを知っている。しかし、地球の生活はいつもそうだとは限らない。だから、日が沈んだら、危険な裏通りや予測不可能な路地を案内してくれるNocturnal Technologyに信頼を寄せて、人々に手を差し伸べるのだ。

テクノは、私たちの音楽の学びとアプローチに大きな影響を及ぼしている。だから、テクノへの愛を、他でもない若きG、Mars89と探求できることは、光栄であり、喜びだ。Bless up!

—SeekersInternational

合わせて、100%オーガニックコットンのボディにハンドプリントで作られたレーベルTシャツもドロップ。なお、『DANGEROUS COMBINATION』のカセットには再生プラスチック製のものが選ばれており、環境に過度の害を与えることなく物理的な作品を所有するための持続可能な方法が実践されている。