音楽家・日野浩志郎と詩人・池田昇太郎による詩と音楽の公演「歌と逆に。歌に。」が大阪で開催。音と声による「歌」の可能性を探る

大阪を拠点とし、goat、KAKUHAN、YPYといったさまざまなバンド、ユニットで国際的に活躍する音楽家・日野浩志郎と詩人・池田昇太郎による詩と音楽の公演「歌と逆に。歌に。」が、8月16日〜18日に大阪・名村造船所跡地のクリエイティブセンター大阪内Black Chamberにおいて開催される。

本公演は、日野と池田による音と声の表現を探る3カ年プロジェクトの初年度にあたるもの。このプロジェクトにおいて重要なテーマとなるのが、1903年に大阪で生まれ、戦前から戦後にかけて大阪の風景や土地の人々を眼差してきた詩人・小野十三郎だという。1936年から1952年にかけて、小野が大阪の重工業地帯を取材し、1953年に刊行された詩集『大阪』と、彼の詩論の柱である「歌と逆に。歌に。」を手がかりに、同詩集で描かれた地域や地名をフィールドワークとして辿り、小野が試み、希求した「新たな抒情」を感受し、独自に解釈し、編み直し、それを音楽公演という時間/空間に漲らせる。

参加メンバーには、KAKUHANにも参加するチェロ奏者の中川裕貴、goatのベーシスト田上敦巳、日野の別プロジェクトにも参加するパーカッショニストの谷口かんなが演奏として、ほか出演者として元・維新派の坂井遥香と音楽家の白丸たくトの2名がクレジットされている。

公演を前に、7月7日にはオープンスタジオを開催。作品制作の現場を間近で観られるほか、クリエーションやリサーチの進捗共有なども行う予定とのことだ。

Photo: Richard James Dunn

Photo: Richard James Dunn

Photo: Richard James Dunn

Photo: Richard James Dunn

Photo: Richard James Dunn

INFORMATION

「歌と逆に。歌に。」

日程:2024年8月16日(金) – 8月18日(日)
時間:8月16日(金)19:30- / 8月17日(土)14:30- / 8月17日(土)19:30- / 8月18日(日)14:30- ※開場は各開演の30分前を予定
会場:クリエイティブセンター大阪内Black Chamber
料金:一般 4,000円 / U25 3,000円 / 当日 5,000円
チケット:https://toritomokai.zaiko.io/

関連イベント:オープンスタジオ
日時:2024年7月7日(日)14:00 – 17:00
会場:音ビル(大阪市住之江区北加賀屋5-5-1)
料金:500円(要申込・途中入退場自由)
申込:Googleフォームにて

[Credit]
作曲:日野浩志郎
詩・構成:池田昇太郎
出演:池田昇太郎、坂井遥香、白丸たくト、田上敦巳、谷口かんな、中川裕貴、日野浩志郎
舞台監督:小林勇陽
音響:西川文章
照明:中山奈美
美術:LOYALTY FLOWERS
宣伝美術:大槻智央
宣伝写真:Katja Stuke & Oliver Sieber、Richard James Dunn
宣伝・記録編集:永江大
記録映像:Nishi Junnosuke
記録写真:井上嘉和、Richard James Dunn
制作:伴朱音
主催:株式会社鳥友会、日野浩志郎
共催:一般財団法人 おおさか創造千島財団「KCVセレクション」
助成:大阪市助成事業、全国税理士共栄会
協力:大阪文学学校、エル・ライブラリー