ーなるほど(笑)。3月7日リリースの2ndアルバム『H.O.T』にもキャラクターが登場していますが、90’s HIPHOP感を感じるデザインだと思いました。 JQ:90年代HIPHOPは僕のルーツの1つなんですよ。例えば、デ・ラ・ソウル(De La Soul)やア・トライブ・コールド・クエスト(A Tribe Called Quest)とか、あの年代の音楽はアートワーク込みで好きですね。今までは写真を使用したジャケットが多かったのですが、今回はシンプルにイラストで、アートワークから、その90’s感を感じてくれる人がいたらいいな、と。 ー90’s HIPHOPはJQさんの音楽性にも影響を与えていますか? JQ:すごく影響されていますね。トラックメイカーだった頃、90年代のHIPHOPをディグるのが好きだったんですよ。例えば、ジャズの使い方であったり、90’sのHIPHOPはネタ使いがすごくカッコいいので勉強になりますし、進んで自分に取り入れていきました。例えば『H.O.T』の6曲めから8曲めの流れは、個人的に、90年代感を意識した好きなパートです。6曲めの『In Your Pocket』はバンドメンバーに演奏してもらって、それをMPCに落としてサンプリングし直すという手法を取っているんですよ。 ーまさにメンバーを音として捉えてサンプリングするというやり方なんですね。 JQ:生音をMPCに落としたり、その逆も然りで。バンドで作ったビートの上にサンプラーを混ぜたりもしますが、そこが1つ、ナルバリッチらしい部分でもあると考えています。
ちょっとメモリースティック感があるというか。 思い出を詰め込む感じがある
ー『H.O.T』はアルバムとしては『Guess Who?』から1年半でのリリースということを考えると、すごくハイペースじゃないでしょうか? JQ:というのも、ナルバリッチとしては2017年のインプットが尋常じゃなく多かったんですよ。そこで得た経験を整理するためにアルバムを制作した、という部分もありますね。あまりにも経験が豊富過ぎたので、思いの丈をすべて楽曲に注ぎ込み、完成したものを自分たちが傍観している状態です。自分たちが感じたフレッシュな気持ちを、忘れないようにメモするという感覚で制作したんです。 ーバンドにとっての2017年を凝縮させた記録的な作品と言えますか? JQ:そうですね。個人的には、ちょっとメモリースティック感があるというか。そもそも音楽ってそういうところがいいなぁ、と思っていて。聴く人にとって日常のBGMとして寄り添っていて、全然違う環境で、その楽曲を聴いたら思い出もフラッシュバックするような感覚というのが。今作も少しでも多くの人に寄り添うような作品になれたら、と思っています。その人の思い出の曲になってくれたらな、と。 ーちなみに『H.O.T』の意味は? JQ:表の意味は、そのまま”アツい”。で、裏テーマとして”HANG ON TIGHT”の頭文字を取っています。ナルバリッチに”しっかりつかまっていてね”ということなんですが、これはバンドとしての意思表示の1つですね。僕らはこれからもっと先に行く、色んな景色を見に行くんだ、というメッセージを込めています。
Nulbarich – ain’t on the map yet (Official Music Video)
Nulbarich ONE MAN TOUR 2018 “ain’t on the map yet” Thank You Sold Out!!
3月14日(水)大阪 なんばHatch
3月16日(金)東京 新木場STUDIO COAST
3月17日(土)東京 新木場STUDIO COAST
3月28日(水)宮城 仙台Rensa
4月06日(金)広島 CLUB QUATTRO
4月07日(土)福岡 イムズホール
4月13日(金)名古屋 ダイヤモンドホール
CD収録内容
1. H.O.T (Intro)
2. It’s Who We Are
3. Almost There
4. Zero Gravity
5. Handcuffed
6. In Your Pocket
7. See You Later (Interlude)
8. Supernova
9. ain’t on the map yet
10. Follow Me
11. Spellbound
12. Construction (Interlude)
13. Heart Like a Pool 初回限定盤付属Bonus CD収録内容
初のワンマンツアー【Nulbarich 1st ONE MAN Tour】のファイナル、東京 LIQUIDROOM(12/13)よりライブ音源8曲を収録。