MUSIC 2024.08.15

Interview: ずま ー人生を楽しみたい人を応援する サマーアンセム“夏なんだもん”についてー

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部
Photograph_Jun Yokoyama

SNS総フォロワー320万超え、ネットやテレビなど各所で話題を集めるアーティスト、ずま。虹色侍としての活動でも知られるずまが、夏をストレートに歌うサマーアンセム「夏なんだもん」を発表。自身のルーツから、本楽曲へ込めた思いについてインタビュー。

夏は「まだ間に合う」

ー少し遡って質問させてください。前シングル「末代」リリースの際に、<アーティストとしての新章の幕開けになる曲として制作を開始した>というコメントがあったと思います。これまでと現在についての違いを教えてください。

「もっとも大きな部分としては、自分ですべての歌詞を書くようになったという点です。それまでは音楽を作っているのがメインだったんですが、自分が歌う内容に向き合って作詞するようになりました。それに伴って、ライブでどう歌うのかを意識して作曲のことも考えるようになってきました」

ー作曲にも変化があったということですが、より積極的にすべての作詞をするようになって音楽に向き合う姿勢に変化はありましたか?

「単純に曲を聴く時にしっかりと歌詞を聞き込むようになりましたね。今まではメロディを中心に聴いていたので、有名な曲であっても歌詞を覚えていないことが多かったんですよ。じゃあ、自分はどんな歌詞が好きなんだろう? という視点で音楽を聴く作業はちょっと新鮮でした」

ーそもそもですが、ずまさんが音楽に衝撃を受けたのは、どんなアーティストを知ってからだったんですか?

「具体的には“このアーティスト”というのはないかもしれません。トレンドを追いかけるのも苦手でしたし、ライブの現場にも足を運んでいたわけでもなかったですし。音楽を聴くときも誰の曲なのかは考えてなくて。中高生の頃は視野も狭かったこともあって、あまりアーティストの人を多くは知らなかったです。でも、その当時から清水翔太さんは歌がうまくて、1人であんなに有名になってすごいな、という漠然とした憧れはありました」

ーでは、実際に自分で歌おうと思ったのはどういうきっかけがあったんですか?

「大学生の頃にバンドを組んでいたんです。キーボードで加入したバンドだったんですけど、編成が変わるタイミングで僕がメインボーカルを担当することがありました。ステージの真ん中で歌うのは新鮮で、とても楽しかったし、お客さんも盛り上がってくれました。もちろん身内が多かったのでそれは当たり前なのかもしれないんですが、純粋に自分がメインボーカルとして歌うのっていいなと思ったんです」

ーライブで受け入れられたことが大きかったわけですね。

「はい、曲をライブで披露したらすごく受け入れてもらえた実感があって、それがボーカルをやりたいと思うようになったキッカケだと思います」

YouTubeをスタートさせるキッカケは?

「最初は路上ライブをやろうかと思ってたんですが、天候に左右されるし、機材の準備も大変だと思い、ニコニコ生放送を始めることにしました。そこから少数ですがファンが付くようになって、ネットで活動することが楽しくなっていったんです。その活動の延長線でYouTubeを始めました」

ー現在のYouTubeプログラムですが、あの選曲はずまさんがしているんですか?

「実は、昔から応援してくれているファンの人たちも手伝ってくれています。どの曲をカバーするのがいいのか、アレンジするならどんな曲がいいのか、あらゆる側面から研究してくれる人がいて、そういう意見を大いに参考にしています。実際に結果が再生数となって現れているので、本当に感謝しています。今の僕には欠かせないクルーです」

ーある意味、周囲の反応がずまさんを音楽の道へ進ませたと考えることができるかもしれないですね。

「そうですね。自分の原動力にあるのは、沢山の人に認められたい、有名になりたいというような原始的なものです。僕の特技は音楽だと思うので、それを武器に、目の前の人を驚かせたり、感動させたい、という思いで活動してきました。
だから、「こういう曲を作ってほしい」とリクエストされたらテンションが上がります。答えがないものを探すより、その人の中の答えにできるだけ近づける作業が楽しいと思っていて、「末代」や「夏なんだもん」といったオリジナルソングも、そういう考えで作っていったんです」

ー「夏なんだもん」の歌詞について教えてください。夏らしい遊びのシーンが眼に浮かぶような内容ですよね。

「この曲もスタッフと内容を話し合って決めていきました。その中で、自分は夏にバカ騒ぎするような遊びを今までやってきてないんじゃないかって思ったんです。これまでずっとYouTubeの数字を伸ばすことばかり考えて活動してきたので。そこで自分がしてこなかったような夏遊びの様子を描こうと思ったんです。僕もそうですけど、今まで夏を楽しめてこなかった人も、これからでもいいから思い切って楽しんでみようよ。今は8月、夏は“まだ間に合う”って意味を込めて曲を作りました」

ー<まだ間に合う まだ間に合う>という歌い出しですが、夏に対する憧れや希望を歌った内容でもあるんですか?

「そうですね。したことがあることもないことも混ぜつつですが(笑)、みんなが思い描くバカみたいに派手な夏があるでしょ、人生一回しか無いから、一度はやっておこうよっていう気持ちで歌詞を書きました」

ーそうした夏の楽しい光景が伝わってくる楽曲です。今後、アーティストとして活動していくうえで、どういうことをしたいと思いますか? 例えば、大型フェスに出場したいだとか。

「僕、フェスにあんまり行ったことがないんです。なので、そこに特別な憧れを持っているわけではないんですけど、例えば大型フェスにも出演するし自身のツアーもやるし、っていう活動をしているアーティストには憧れます。僕もそんな風になれたら最高ですね。とにかくYouTuberとしてだけではなく、アーティストとしての人気を獲得して、もっと大きなステージを目指していきたいと思っています」

INFORMATION

ずま New single「夏なんだもん」

2024.08.07 RELEASE
Streaming & DL → https://lnk.to/NATSUNANDAMON

ずまHP:
https://zuma-2416.com/
ずまYouTube:
https://www.youtube.com/@nijiirozamurai/featured

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