MUSIC 2026.07.23

tamanaramenがニューEP『Limehouse』をリリース。幽玄なミニマルハウスが日々に、身体に沁みてゆく

EYESCREAM編集部

東京とロンドンを拠点に活動する姉妹オーディオビジュアルユニット、tamanaramenがニューEP『Limehouse』を7月23日にリリースする。

ここ数年、ロンドン、ベルリン、パリ、ニューヨークなど世界各地でライブ/DJパフォーマンスを展開するtamanaramen。今年8月には、SUMMER SONIC 2026においてSteve Aoki率いるDIM MAKステージへの出演も決定している。

本作は、ミニマルハウスを軸に、暖かな陽だまりのような空気感と、リラックスしながらも自然と踊りたくなるグルーヴを詰め込んだ6曲を収録。コラボレーターに日本の伝統文化を受け継ぐ篠笛・能管奏者、玉置ひかりを迎え、繊細な和の響きが作品に新たな彩りを添えている。また、マスタリングは砂原良徳が手掛けている点も注目だ。

以下、tamanaramenが本作に込めた思いを引用する。

EPのタイトル『lime house』は、ロンドンで私たちが初めて借りたスタジオの最寄り駅の名前に由来している。スタジオがある建物一棟は、ロンドンでは格安の一部屋一ヶ月 約 600ポンドという信じられない安さで、さまざまなアーティストが暮らしていた。私たちのような若手の移民アーティスト、ラッパークルーだけではなく、著名な写真家からお年寄りの画家、工事現場で働きながらバンド活動をする中年男性まで。ほかにも、夜中に引っ越してきたイタリア出身の訳ありげな気さくな若者や、中に併設されているダンススタジオに通うダンサーの女性たち、管理人がなぜか教えてくれなかったトイレの暗号を教えてくれたおばあさんなど。初めてと言っていいくらいに、年齢や性別、国籍関係なくさまざまな人たちと出会った。
ロンドンは世界中から人が集まる街である一方、現在家賃の高騰によって、若いアーティストや移民たちは不安定な暮らしを強いられている。私たちがいたアトリエも、そんな都市の矛盾の上にギリギリ成り立っていた場所だった。だからこそ、国籍も年齢も職業も関係なく、それぞれ事情や夢を抱えた人たちが同じ建物に集まり、夢中で制作を続けていた。今思えば、あの建物はロンドンという街を小さく凝縮したような場所だったのかもしれない。制度の隙間のような場所で肩を寄せ合いながら、それぞれが自分の表現を信じて生きていたのだと思う。

私たちもその一棟の片隅、真っ白い部屋を借りて、ゼロからスタジオをDIYで作った。久しぶりに手を動かしたり、遊んだり、時には考え事をしたり。学生時代ぶりに雑念なく、素直に自分たちに向き合う時間がそこには流れていた。
その時期の自分たちは、女性として、移民としてロンドンに暮らしていること、それから生まれ育った東京のことを考えることが多かった。自分は何をしたくてどう生きているのか、どう生きていきたいのか。ロンドンで自分たちがマイノリティであることを実感する傍ら、SNSで眺める日本は排他的なように映る時もあって、全部が遠くなる、そんな感覚があったのを覚えている。遠さがもどかしかった。何か届けなくては、聞こえなくても、何か音を振動させたかった。「禍福は糾える縄の如し」という言葉があるけれど、良いことと悪いこと、喜びと不安、自由と孤独は、いつも交互にやってきて、一本の縄のように絡み合いながら続いていくように思えた。同じ音が何度も繰り返されながら、少しずつ形を変えていくミニマルハウスの構造は、その頃の私たちが感じていた時間の流れによく似ていたと思う。繰り返しているようで、同じ瞬間は二度とない。良いことも悪いことも、回りながら少しずつ別の場所へ進んでいく。

それが、私たちにとってのLimehouse。

ーーtamanaramen

INFORMATION

tamanaramen『Limehouse』

https://linkco.re/cQtVQzXx

[収録曲]
1. CHARMING BUSTERS
2. sofa dance
3. Direct Message
4. TOKYO MELODY
5. Yona

YouTube:https://youtube.com/@tamanaramen7367
Instagram:https://www.instagram.com/tamanaramen/
X:https://twitter.com/tamanaramen

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