イギリスの映像作家／ミュージシャンとして、UKサブカルチャーの歴史の生き証人であり、また、1970年代当時から最前線で活躍してきたDon Letts（ドン・レッツ）。当時UKパンクムーブメントの拠点とだったRoxy ClubでのDJをしていた彼は、パンクとレゲエをつなげる存在となった。The Clash（ザ・クラッシュ）、Sex Pistols（セックス・ピストルズ）といった初期UKパンクとつながりを持ち、その後世界的規模になるパンクムーブメントの貴重な映像素材ともなる、ドキュメンタリー作品『ザ・パンク・ロック・ムービー』（1978年）を制作。ほかにも、NYパンクシーンを代表するPatti Smith（パティ・スミス）やレゲエ音楽のレジェンド・Bob Marlery（ボブ・マーリー）とも交流をもっていた。

UKパンクにおけるレゲエという要素の科学反応はザ・クラッシュの『The Sandinista!』などのアルバムでも明らかであるが、そうした意味でもドン・レッツの音楽シーン、UKサブカルチャーへの貢献は大きい。また、Mick Jonesとのグループ・Big Audio Dynamiteでの活動や数々の音楽ドキュメンタリー映像、ミュージックビデオの制作なども彼のクリエイティブな才能を裏付ける。

そんなドン・レッツがこの度来日し、6月17日（日）にFRED PERRY（フレッドペリー）のフラッグシップストアにて、音楽メディア・ele-kingの野田努を司会に、ゲストにOKAMOTO’Sのオカモトレイジを招き、リアルな証言となるトークセッションを開催することとなった。さらに、先にあげたような、1970年代当時のパンクとレゲエシーンの最前線を撮りためた映像を編集した『Don Letts Two Seven Clash』などの作品を上映しながらのトークとなる。入場無料で観覧できるほか、グラフィックアーティスト／VJ／映像作家などの肩書きを持ち、かつてメディア・レイピストとも自称していた宇川直宏主催のDOMMUNEでのストリーミング配信もされる。

UKサブカルチャーの生き証人であるドン・レッツ、そしてUKカルチャーを代表しサポートし続けるファッションブランド・フレッドペリー、そして日本の現代アンダーグランド／サブカルチャーに貢献し続けるDOMMUNEのコラボレーション。カルチャーに敏感な方は逃せないイベントとなりそうだ。ぜひチェックしてみてはいかがだろうか。

INFORMATION

DON LETTS x DOMMUNE x FRED PERRY

日時：2018年6月17日（日） 19:00 – 21:00
会場：フレッドペリーショップ東京（東京都渋谷区神宮前5-9-6）
出演：Don Letts、野田 努（ele-king）、オカモトレイジ（OKAMOTO’S）
入場：無料
ストリーミング：DOMMUNE　※6月17日（日）19:00 配信スタート