日本では初となった今回は、「A$AP Ferg とDJ Premier が一緒に曲を出したでしょ。イメージしてたのはそんな感じかな。最先端のラップに、ただ懐古主義なわけじゃなくてアップデートを続けているベテランをぶつけたかった」(Zeebra)というBAD HOPのTIJI JOJOとDJ OASISの組み合わせがある一方、GADORO × DJ CELORY a.k.a. Mr.BEATSについては「今回の企画でもっとも注目されるのはバトルを中心に活動する“バトルMC 組”と呼ばれる連中と、音源のリリースに重きを置く“音源組”との対峙でもあるんだよね」(Zeebra)とも。縦軸にも横軸にも交差させることで、「64 Bars」らしい仕上がりとなっている。
他にも気合い漲るフィメールラッパーLIPSTORMや赤裸々に言葉を吐いていくEGO、KANDYTOWNの新鋭MCであるDIANとPxrxdigm. from WONKの掛け合わせなど見どころは満載だが、キュレーターだったはずのZeebraが「企画を進めていくうちにひとりのラッパーとして、自分も奮い立たされるモノがあってやることにしたんだよ」としてフィナーレに登場し、見事に締めくくっているのも、さすがだ。