東京を拠点とするシンガー・ソングライター、Kotoko Tanakaが7インチ作品をリリースする。
アートエキシビションのオープニングや映画祭での演奏を行う彼女の音楽は、フォークを基盤としたパンククラフトミュージック。
今回初となる7インチは、偶然入手したYAMAHAスネアドラムを使い7インチレコードを制作する、というコンセプトを基にした作品だ。
たまたま「音楽」というフォーマットが選ばれたような、極私的でインティメイトな作品に仕上がっている。アーティスティックなジャケットと英詩による抽象的な描写、ロウでざらっとした音の質感は私たちに想像を働きかけるだろう。
A面のタイトルは“The hole as a pond, the eyes from morning (池としての穴、朝より来たる目)”。淡々とリズムを刻むスネアにミニマルなベースライン、モノトーンを音に変換したようなシンセサウンドによる演奏はどこか“フォーク”を感じさせる。
The Velvet Undergroundの『Heroin』を思わせるイントロが印象的なB面の“The void fires”は敢えて抑揚を抑えたようなミニマルな展開の8ビート。 浮遊しているように繰り返されるたった2行のヴァースとコーラス、掴みどころのない音像は独特の儚さを楽曲に与えている。
本作では、ミックスにOketa Masahiro(MirrorMoves)、マスタリングにJan Urila Sasを迎え、これまで発表してきた「フォークミュージック」の延長にあるようなアシッドで儚げなバンドサウンドを披露となった。
また、今作の発売を記念しライブを開催する。
普段のソロセットの演奏に加え、ギターにRiki Hidaka、OketaMasahiro(MirrorMoves)、ドラムに白根賢一(GREAT3)を迎えた初のバンドセットでの演奏となるようなので、必見である。
INFORMATION
Kotoko Tanaka「The hole as a pond, the eyes from morning (池としての穴、朝より来たる目)/ The void fires」
2019年2月1日(金)発売
¥1,388
LABEL: Gold Rate
FORMAT: 7inch
CAT NO : GRKT-0003
Kotoko Tanaka
月に一度富ヶ谷Bar CALLASにてJulia Shortreedと共にフォークイベント”Red Hole Red Madam”を主催し、これまでに片寄明人(GREAT3)、Jan Urila Sas (jan and naomi)、佐藤奈々子、Riki Hidakaなどを招聘し共演している。
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