ソロEP『Blur』について。Ryohuが創造の源泉に持つ思考

Photography—Riki Yamada

ソロEP『Blur』について。Ryohuが創造の源泉に持つ思考

Photography—Riki Yamada

あえて曖昧でいることには日本人らしい誇らしさがある

― KANDYTOWN や Aun beatz としても活動されていますが、ソロでの活動とどう異なりますか?

「自分らしさが1番前面に出ているのがソロ作品ですね。ガッツリ我を出すというか……。自分が作るものに対して、何も意見を言われることもないので、とにかく自分はこうだ、というものを没頭して作る、そしてそれをちゃんといい方向に向けようとする、というのが異なる点ですね。というのも、KANDYTOWN にしても Aun beatz も、さほど自分から仕掛けにはいかないんですよ。それぞれに自分の立ち位置がありますから」

― なるほど。ちなみに今作の歌詞は自分自身のことを描いたものですか?

「いや、今作は自分のことではなく、リアルなことも散りばめつつストーリーに近いイメージで構成していきましたね。とある景色を見ながらラップしている自分とかはありますけど、状況によって変えながらリリックを書いています」

― 個人的にRyohuさんのリリックはロマンティックな印象があって、そこに惹かれるんですよ。

「うーん、そこは意識しているわけではないんですけどね。リリックは自分がカッコいいと思うかどうかが判断基準で『この言い方、ダサいでしょ』と思ったら、そういう表現は使わないし。でも、いわゆるロマンティックと言われるものが、もともと好きというのはあるかもしれません。〝多くは語らずともわかる〞という瞬間はすごくいいな、と思ってい
ます」

― Ryohu さんがいいと思う瞬間というのは?

「普通に生活しているときに感じるんです。今日もそうだったんですよ、夕陽が綺麗だなーって。そう思って写真撮っちゃったし。嫌なことがあろうと仕事で疲れていても、ただ項垂れながら帰宅するのではなく、ふと上を見上げて、月が綺麗だ――と思えれば、ネガティブな考えなんてどうでもいいと思えるし、明日も頑張ろうと思える。そういう風に思える瞬間がいいと思うんです、人として。そういうのが好きなので、ロマンティックに解釈できるのは、それが投影されているのかもしれませんね」

また、ロンドン発のストリートブランド「SILAS」の2017F/W COLLECTIONのイメージPVに起用され、『Blur』に収録されている楽曲「Feelings(White Bird)」を披露している。「SILAS」の2017F/W COLLECTIONを纏ったRyohuがつむぎだす、刹那に広がり波打つメロディーに身を任せたい。

Ryohu(呂布) x SILAS – Feelings (White Bird) [2017 F/W COLLECTION by SILAS]

Ryohu “Blur” Release Party
2017年12月8日 (金)
@ Shibuya WWW
OPEN 18:30 / START 19:30
ADV \3,000(+1D) / DOOR \3,600(+1D)
ACT:Ryohu (band set)
SIMI LAB
※前売購入者には、Ryohuが選曲をした音源を収録したExclusive Cassette Tape「No Pay No Play」をプレゼント。

プレイガイド一般発売
e+ / チケットぴあ / ローソンチケット / 渋谷WWW店頭 
http://www.ryohu.com/live/Blur_Release_Party.html

INFORMATION

『Blur』

発売中
価格:2,000円+税
品番:LFIW-003

01. The More, The Better
02. All in One
03. Shapeless
04. Desserts
05. Feelings (White Bird)
06. Shake
07. Say My Name

Ryohu
HP: http://www.ryohu.com/
Twitter: @ryohu_tokyo
Instagram: @ryohu_tokyo

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