MUSIC 2020.12.04

LIVEWIRE:Tempalay TOUR 2020
次なるステージを見据えて
PHOTO REPORT

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

配信ライブという新しいカルチャーがすっかり定着し、いつどこにいてもリアルな音楽体験を味わうことが可能になった昨今。密かに、週末の楽しみにしている人も多いのではなかろうか。EYESCREAMでもこれまでに、SuchmosPUNPEEら、さまざまなアーティストのライブ配信をお伝えしてきた。
そんな中、Tempalayのワンマンツアー「TOUR 2020」のファイナルとなる、新木場STUDIO COASTでのライブの模様が、去る11月29日に生配信された。ワンマンとしては初となるTempalayのライブ配信。その演出を務めたのが、メンバーとは縁の深いクリエイティブユニットMargt、そして“マーブリング”という技法を操る集団、DWS (Dirty Workers Studio)、オイルペイントのAtsushi Harata。彼らのクリエイティブが掛け算された時、一体どんなエンターテインメントが繰り広げられるのか……。Tempalayにとって、インディーズとしてはラストライブとなった世紀の一夜を、写真と共に振り返る。

“怪しげな光彩”が揺らめく中ライブの幕は上がり、今宵の一曲目「脱衣麻雀」がスタート。メンバーの背後のスクリーンには、水中に落とされたインクが侵食していく様が映し出され、Tempalayらしい摩訶不思議な世界観を演出する。「のめりこめ、震えろ」では、Margt自らサーモグラフィーカメラを回し、メンバーの“いま”をリアルに捉えた。

「革命前夜」では、曲にあわせ宇宙飛行士の映像が映し出されたかと思えば、色彩の渦が「深海より」の楽曲と共に、オーディエンスを海中に誘う。東京の夜景が揺らぐ「大東京万博」、そして、流れるインクと気泡が渦巻く「ソナチネ」がラストを飾った。

Photography(live)-Yasuro Ide(GRACABI)

「アンコール」の掛け声に懐かしさを感じつつ、小原綾斗(vo./gt.)が「本当に楽しかった。こういう瞬間が終わらなければ(いいな)という歌を最後に。」とオーディエンスに応え、「New York City」「ラストダンス」が披露されると、ライブは終演を迎えた。

本ライブで取り入れられた、“マーブリング”とは、特殊なインクを用いて、水面に複雑な模様や図柄を描き、転写させること。Tempalayのライブ配信で、この技法を初めて目にした人も多いのではなかろうか。インクが緩やかに広がり、新たな色が生まれる….繊細な色の動きに、こんなにも心が揺さぶられることに、衝撃を受けた。そして、玉手箱のごとく、楽曲と共に繰り広げられる映像演出は、圧巻。ここからは、MargtとDWS、Atsushi Harataが仕掛けた、本公演の映像演出の裏側を公開する。

Photography(Margt,DWS)-REIN

大学や仕事はリモートになり、会議や呑み会すらもZOOMから。否が応でも“おひとり様”で過ごすことが求められるいま、「いろんな人の力によってできたライブ」(小原)に、以前とはまた違った感動を覚えた。
ここでお伝えしたLIVEWIRE Tempalay TOUR 2020は、ほんの一部に過ぎないので、この全貌はぜひ、見逃し配信をご確認いただきたい。明日への活力がもらえるはず。

そして、本ライブラストに届いた、Tempalayメジャーデビュー決定の吉報。 メジャー第1弾シングル「EDEN」が12月9日にリリースされるので、こちらもあわせてチェックを。

set list
00. SE
01. 脱衣麻雀
02. SONIC WAVE
03. のめりこめ、震えろ。
04. タイムマシーン
05. どうしよう
06. Festival
07. 革命前夜
08. 新世代
09. テレパシー
10. 深海より
11. カンガルーも考えている
12. 大東京万博
13. そなちね
en 01. New York
en 02. ラストダンス

INFORMATION

Tempalay TOUR 2020

見逃し配信:
2020.12.6 〜23:59
チケット販売期間:
2020.12.6 〜21:00

https://livewire.jp/p/tempalay201129

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