INFORMATION
EYESCREAM11月号
10月1日(水)発売
お取り扱いは全国の書店、大型CDストア、Amazon等にて
10月1日発売のEYESCREAM NO.168から、多方面で活躍するガールズクリエイターにフォーカスした“DIVIDUAL GIRL”をお届けする。
WEBでは、紗倉まな(えろ屋/小説家)、小川紗良(女優/映画監督)、西村理佐(写真家/映像作家/アートディレクター)の3名をピックアップ。時代の多様性に寄り添い生きる彼女たちの心の内を覗いた。
(女優/映画監督)
かつて、松浦亜弥の「自分で歌詞を書いてみたい」という相談に、松任谷由実は「きついことを言うようだけどやめたほうがいい」と前置きしてこう答えた。「作詞や作曲は、生活、生理と同じ。人が止めようが勧めようが、自分の欲求として幼い頃からつくっちゃっている」。小川紗良の表現にまつわる原体験を聞きながら、そんな逸話を思い出した。
「保育園の頃、周りの友人たちとパフォーマンスを考えて親たちに披露しました。舞台は公園でしたね。当時から絵本も描いていたし、つくることがずっと好きなんだと思います」。その言葉通り、現在彼女は大学に通いながら、女優、映画監督、絵本作家や執筆など多岐にわたって活躍している。「自分の中では一貫しています。今の年齢だからできる女優の役がある一方で、映画監督は長い時間をかけて向き合いたいものです。それぞれスピード感が異なるのだと思います。映画は作品として長く残って、人の記憶にも深く入り込むから、長い時間感覚で捉えています」。
生きることが表現することと等号で結ばれる。特別な感覚のように思えるが、あくまで等身大の素朴な魅力も放つ。「朝起きて元気が出ない日もあります」と語ったと思いきや、「作り手なので、不安定さはツイッターに書いたりせず作品という形で出したい」と表現への執心を静かに言葉にする。優等生のレールを降りて、作り手としての道を選んだ彼女は、僕たち観客をこれからどこへ連れて行ってくれるのだろう。
DIVIDUAL GIRL
01 紗倉まな