ART 2023.03.03

ネオ・ポップムーブメントの中心人物として90年代より国際的に活躍する太郎千恵藏の展覧会が開催

“A Step I”, 2023, ©Taro Chiezo 2023 All rights reserved
EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

1990年代より奈良美智、村上隆とともにネオ・ポップムーブメントの中心人物の一人として活躍してきたアーティスト、太郎千恵藏の展覧会が馬喰町のPARCELparcelの両ギャラリーにおいて3月18日より開催される。

太郎千恵藏は1962年東京生まれ。1980年代にニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・アートで学び、アンディ・ウォーホルバスキアが活躍する当時のニューヨークのアートシーンに遭遇、1991年に「見えない身体展」(レンパイア・ギャラリー、ニューヨーク)でデビューを飾って以降、1992年にはポスト・ヒューマン展に参加、ヨーロッパの5つの美術館を巡回し、ニューヨークSoHoでの個展を皮切りに国際的に作品を発表してきた。

1994年からは古典絵画をバックグラウンドに、アニメや特撮のモチーフを取り入れた絵画の制作を開始、その後マンガをモチーフとしたペインティングに発展していく。それらの作品は、ブルックリン美術館、東京都現代美術館をはじめ、国内外多数の美術館にて展示され、奈良美智、村上隆とともにネオ・ポップムーブメントの中心人物の一人として活躍してきた。

太郎千恵藏にとって、絵画を中心とした東京での個展はじつに15年ぶりとなる本展では、新作のペンギンをモチーフとした絵画と1990年代の絵画をリミックスした作品が展示される。

“Father and Son II Schipol Airport”, 1999 ©Taro Chiezo 2023 All rights reserved


“War / Pink is color of Blood”, 1996 ©Taro Chiezo 2023 All rights reserved


“Penguin Magic Orchestra with Apples”, 2023 ©Taro Chiezo 2023 All rights reserved

INFORMATION

太郎 千恵藏「90’s and : /or 20’s」

会期:2023年3月18日(土) – 4月30日(日)14:00 – 19:00
※月・火・祝休廊
会場:PARCEL(東京都中央区日本橋馬喰町2-2-1 DDD hotel内1F)、parcel(東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14 まるかビル2F)

・オープニングレセプション:3月17日(金)18:00 – 21:00

・トークイベント
3月25日(土)17:00-(予定)
「90’s and or 20’s=現代思想とアート、あるいはラディカリズムについて」
出演:千葉雅也(哲学者、立命館大学教授)、太郎千恵藏(芸術家)

4月2日(日)17:00-(予定)
「シュールリアリズムと太郎千恵藏の絵画」
出演:大谷省吾(美術史家、国立近代美術館副館長)、太郎千恵藏(芸術家)

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