INFORMATION
「face meets OFS tokyo」
会期:開催中(2018年1月14日現在) ※終了日未定
会場:adidas Originals Flagship Store Tokyo(東京都渋谷区神宮前5-17-4 神宮前トーラス)
クリエイティブに携わる人々に、お気に入りのZINEをレコメンドしてもらう連載シリーズ『ZINEspiration』。
ポップかつ、どこかコミカルな表情のイラストレーションが特徴のアーティスト・face。先日EYESCREAMでも紹介した〈INN〉とのコラボも記憶に新しい彼に、フェイバリットなZINEを見せてもらった。
セカンドウェーブ世代へ愛を込めて。faceとタッグを組んだINNの2周年グッズ。
グラフィックデザイナーとして仕事をしながら、Instagramをきっかけにイラストレーターとしての活動を始めたというface。特徴的な顔の描写と、ムダのないソリッドな構成の作品の原点にあるのはストリートアートだ。
「子どもの頃、実家にキース・ヘリングのカレンダーがあったんです。当時はそれが誰の作品なのかもわからなかったんですけど、小中学校の美術で教わるような作品とは全然違って、『これもアートとして成り立つんだ』って衝撃を受けて。そこが入口になって、ポップアートとかストリートアートに興味を持っていきました。僕はKAWSがすごく好きなんですけど、自分でもイラストを描くなかで、一目見てインパクトが残るような特徴的なものを産み出したいとずっと思っていて。そんななか絵を描き続けていくうちに、あの顔ができたんです。仕事上、必要に応じて手書きとパソコン、どちらでも描くんですけど、好きなのは圧倒的に手書きですね。ここにあるのも、全部手書きでコピー用紙にラフを書いた束で。最初はまとめてたんですけど、途中からあきらめました(笑)」
自身では、イラストレーターとしてのポートフォリオ代わりにZINEを作りはじめたとのこと。アーティストの作品を気軽に手にすることができるところに魅力を感じるという彼が、つい欲しくなってしまうZINEとは?
「イラストのZINEを買うことが多いんですけど、僕の場合、好きなアーティストのZINEを買うときは、とにかくたくさん絵が載ってるものが欲しいんです。だから自分で作るときも、配置がめちゃくちゃでも、ページのなかに入れられるだけ絵を入れようと思ってZINEを作ってますね。最初にZINEを作り始めた頃は、結構立派な紙に、ちゃんとトンボもつけて印刷したのをカットして作ってたんですけど、めちゃくちゃ大変で。ちゃんと作りすぎることで、逆に素人感も出ちゃったりして。最近はなるべく薄い紙を使ってるし、キンコーズのホチキス留めができるプリンターの使い方がやっとわかったから、ボタンさえ押せば作れる(笑)。なので自分で最近作っているZINEは、ものによってページの順番がバラバラだったり、たまに空白のページがあったり、結構適当ですね」
2017年は名古屋でのSHINKNOWNSUKEとの二人展や、HIDDEN CHAMPION監修の「pop & street」展、アディダスの「The Wall: by Creators」への参加など、活発な活動が続いたface。最後に今後の展望について聞いてみた。
「海外で何かやりたいっていう気持ちがずっとあるんです。最近、海外の友達が増えてきて、コラボの予定もいくつか控えていたりするので、そういうこともやりつつ、展示をやりたいですね。近い予定でいうと、名古屋で展示をやったときにお世話になった方が〈BLANKMAG〉を主催してるんですけど、彼が持ってるラリー・クラークのアーカイブに僕が絵を描いて、それを少部数の本にするっていうプロジェクトが動きはじめていて、楽しみです」
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会期:開催中(2018年1月14日現在) ※終了日未定
会場:adidas Originals Flagship Store Tokyo(東京都渋谷区神宮前5-17-4 神宮前トーラス)