メディアアーティストの谷口暁彦による個展「これは谷口暁彦ではない」が、CALM & PUNK GALLERYにとって初の試みとなる“オンラインでのみ”開催。すでにオンライン会場はオープンしており、1年ほどの期間に徐々に作品が公開されていく。

谷口にとって本展は、2017年に開催した個展「超・いま・ここ」以来、5年ぶりとなるCALM & PUNK GALLERYでの個展。近年、谷口は自身を3Dスキャンして制作したアバターが仮想世界に登場する作品を制作し続けており、本展はそうしたバーチャルな作品に焦点をあてた展覧会となる。

本展では、仮想空間内にCALM & PUNK GALLERYとその周辺を精密に再現し、その空間内で谷口のアバターが過去の作品の解説と検証を行なっていく。その空間自体が谷口による新作でもあり、交錯する過去と現在、実空間から仮想空間への移行、現実とシミュレーションされる世界との関係など、さまざまな問題を再考する機会となる。