ART 2022.12.01

書道のようにピクセル・デザイン。ten_do_tenによる個展 「CHARAGRAPHY」が開催

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

ピクセルを自在にあやつるピクセル・デザイナーten_do_tenによる個展「CHARAGRAPHY」が12月3日より西麻布CALM & PUNK GALLERYにおいて開催される。

ten_do_tenは点を点々とピクセル・デザインする、ジャパニーズ・ピクセル・デザイナー。2001年の9.11以後、ウェブサイト「ten_do」をスタートし、毎週ピクセル・グラフィックをオンラインで公開。日々生み出し続けたピクセル・アートは2万3000点を超え、現在も増えて続けている。また、国内でのデザイン、コラボレーションワークのほか、海外でのクライアントワーク、エキシビジョンにも多数参加している。

本展では、ten_do_ten自身が思い入れのある数々のキャラクターたちをカリグラフィー(書道)のようにピクセル・デザインした新作68点を展示。現在のようにデジタル・アートが普及する以前から、日々ピクセル・データで作品発表してきたten_do_tenならではの試みを体感できるエキシビジョンとなる。加えて、アートブック 「ten_do_ten : 3×4 CALM & PUNK Book#1」が会場にて先行発売される。


n.a.n.c.y / Ernie Bushmiller / 1933

以下、アーティストステートメントだ。

点のオール・オーバー・ザ・ワールドな大好きキャラクター達を、
書道った(カリグラフィった)点の「キャラグラフィー」展。
 
「キャラグラフィー」は「カリグラフィー」な「キャラクター」
「キャラグラフィー」は「カリグラフィック」な「カリグラフィー」
「キャラグラフィー」は「カリグラフィック」な「キャラ・グラフィー」

英語で文字は “character”
英語でキャラクターも “character”

デジタル・アートが投資の対象になるご時世ですが
「webにすでにアップされた僕のpixelのデータはどんな通貨でも買えない。
だってデジタル・データの本質から言うと、僕のpixelのデータはすでに、
すべての人に完全に公平にシェアされちゃっているのだから」
って、再確認しちゃったので、真っ白なキャンバスにピクセル・ペイントした、
ただただ、ストレート・アヘッドな展示になります。

達磨さんや、寿老人ちゃん、寒山・拾得くんをフリ~なマインドで
「キャラ禅画」していた先人達のように、大好きなキャラクター達をお手本に
「キャラ書道」するスタイルでノン・エディションにキャラグラフィー!

ピクセルで絵を描く事は、筆で絵や文字を描く事と根本的に違います。
墨を染み込ませた筆で紙に絵や書を描く事は、やり直しの効かない、
時間と筆と紙と作者の一期一会な作業です。
対してピクセルをスクリーンにマウスで置いて行く作業は、
何度も置き直しができますし、
ピクセル自体は「ちびっ子」でも「大先生」でも、
置いているピクセルは同じピクセルでしかありません。
物質と時間と作者の技量の制約とをとことん受ける、
メディテーティブな筆での作業。
物質と時間と作者の技量の制約をなにも受けない、
プラスティックなピクセルでの作業。
どうでしょう?、正反対ですよね。正反対だからこそ、
シミュラーな完成形を目指した時に、なにか陰陽的に引っ張り合う、
現代的で、特別なケミストリーがあったりなんかして!!!

このエキシビジョンを
MacPaint、Hypercard、QuickDrawの開発者、
ビル・アトキンソンに捧げます。

INFORMATION

ten_do_ten個展「CHARAGRAPHY」

会期:2022年12月3日(土) – 12月25日(日)13:00 – 19:00
休廊:日〜火 ※最終日曜は開廊 ※入場無料
会場:CALM & PUNK GALLERY(東京都港区西麻布1-15-15)
作家:点(ten_do_ten)

http://calmandpunk.com/

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