ART 2023.10.11

ミニ四駆のドレスアップステッカーを用いて作品制作するFunny Dress-up Labの個展が東京・香川で開催

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

ミニ四駆のドレスアップステッカーやパーツを用いて作品制作を行うアーティスト、Funny Dress-up Labの個展『How do you gaze at the wall in front of you?』が、東京・八丁堀CENTER/EDOと香川・高松CENTER/SANUKIの二会場において順次開催される。

千葉出身、現在は京都を拠点に活動するFunny Dress-up Lab。本来、ミニ四駆をドレスアップするために生産、販売されていたドレスアップステッカーが持つ色彩、独特な形状、版ズレ、そしてデッドストックであるといったさまざまな面に魅了され、作品を制作している。

本展で作家は、現代社会を覆う“分断”という見えない壁の存在と対峙し、実在の壁を想起させるコンクリートにドレスアップステッカーのコラージュを施した新作群が発表される。以下、作家ステートメントに詳しいので確認を。

最近、個人的に考える機会が増えた”分断”という見えない壁の存在。この壁についてはテレビやSNSなどを通じて見聞きしたことで意識している人も多いかと思います。

壁というのは、その名の通り何かと何かを隔てるために設けられた物質的な壁もあれば、他にも自身の中にある意識的な壁や無意識下の壁、政治や宗教やジェンダーなど時世的に発言し辛くなっている事柄による壁、こういった様々な隔たりによって時には保身の度を越えて“戦争”にまで発展してしまう場合もある壁。日本人として耳にしたことがある代表的なものとしてはキリスト教の布教によって生まれた“鎖国”、第二次世界大戦の敗戦によって生まれた“ベルリンの壁”、SNSを中心にネット情報によって生まれた“Covid-19”に対する考えの違いによる壁などが挙げられるかと思います。

勿論、こういった壁が全部無くなって平和になることを願っていますが、ただ単純に壁を無に帰すのではなく各々が思っていることを自由に思考して口にすることができ、お互いに想いや意見を言い合えることがフラットで平和な世界だと僕は思っています。

得た情報を鵜呑みにして思考を停止するのではなく、興味を持って深堀りすることで目の前にある壁の見え方や捉え方に変化が生じるのではないでしょうか?

— Funny Dress-up Lab


INFORMATION

Funny Dress-up Lab
『How do you gaze at the wall in front of you?』

● 東京・八丁堀
会期:2023年10月13日(金) – 10月28日(土)
13:00 – 18:00 / 休廊:日曜
会場:CENTER/EDO(東京都中央区八丁堀2-21-12)
*PREVIEW&RECEPTION:10月12日(木)19:00 – 23:00 @ スナックCENTER

● 香川・高松
会期:2023年11月11日(土) – 12月18日(月)
13:00 – 18:00 / 休廊:火・水・木曜(祝日は営業) / 入場無料
会場:
CENTER/SANUKI(香川県高松市常磐町1-6-13)
*RECEPTION PARTY:11月11日(土)18:00 – 22:00

http://center.degico.jp

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