ART 2019.09.14

水野健一郎、牛木匡憲、早川モトヒロ、高木真希人の4名が描く「超人」の終結とは

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

西麻布CALM & PUNK GALLERYで、これまで2回にわたり開催されてきたシリーズ「アウターサイド」が3年ぶりに再集結。「アウターサイド3 〜クロスカウンター〜」が本日9月14日から開催される。

「アウターサイド」は、2015年に早川モトヒロの呼びかけを機に、水野健一郎、牛木匡憲とともに企画された展覧会だ。翌2016年には、高木真希人を加えて再び同ギャラリーにて2回目の展示が行われた。
これまでの展示と同様、彼らの作品に登場する共通項の「超人」は今回も変わらないテーマとなる。「超人」は、年齢も作風も異なる彼ら4名のフェチズムをくすぐる人型のキャラクターの造形に宿る美意識、そしてオリジナリティーだ。

会場では、株式会社でじたみんによる早川モトヒロの作品に登場するキャラクターを立体化したソフビフィギュア3種類が販売される。

《アーティストステイトメント》
『アウターサイド』展第3弾となる本展覧会『クロスカウンター』では、これまで同様に人型のキャラクターの造形に宿る美意識及びオリジナリティーをメインテーマとしつつ、それをさらに拡張させ、あわよくばキャラクターが僕らの制御を振り切って大暴れしてくれないかなという願望が込められています。キャラクターは僕らの分身であり、相反するもの(劣等感と優越感、自意識と他意識、美しさと醜さ、喜びと悲しみ、正義と悪など)が融合した時に発生するパッションをエネルギー源とする無敵の超人です。最終的に僕ら4 人がお互いの境界線(世代の壁、ジャンルの壁、作風の壁、意識の壁、性格の壁など)を超えて交わりながらも拮抗し、ひとつの大きな塊となって巨大な敵に向かっていく様子を想像します。しかしその敵の姿はぼんやりしていて全貌がわかりません。メインとサブが入り乱れ、目まぐるしく変化する流行と村化した多様性によってぐっちゃぐちゃになったカルチャー(世界)に対するモヤモヤが敵なのかもしれません。
(2019年8月23日/水野健一郎)

INFORMATION

OUTERSIDE 3 〜クロスカウンター〜

会期:2019年9月14日(土) – 10月6日(日)12:00 – 19:00
会場:CALM & PUNK GALLERY(東京都港区西麻布1-15-15 浅井ビル1F)
定休日:日・月 ※会期最終日曜日のみ開廊

・オープニングレセプション:9月13日(金)19:00 – 22:00

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