ART 2017.10.24

ブラックユーモアに満ちた、デイヴィッド・シュリグリーの世界。日本初の大規模個展が開催中

デイヴィッド・シュリグリー「アーティスト」2012 アニメーション 2分24秒 Courtesy: Artist and Stephen Friedman Gallery, London
EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

Blur『Good Song』のミュージックビデオのアニメーション制作などで知られる、イギリス人現代美術家、デイヴィッド・シュリグリーによる日本初の大規模個展が、水戸芸術館現代美術ギャラリーで2018年1月21日まで開催中だ。
日常の場面を軽妙に描写したドローイングをはじめ、アニメーション、立体、写真などさまざまな手法で制作したアイロニカルな作品で、国際的に高い評価を得ているデイヴィッド・シュリグリー。身近な題材を扱った作品は、美術とポップカルチャーの領域を軽やかに横断し、ミュージシャンやファッションブランドとのコラボレーションを行なう一方、マンガやパブリックアートの分野でも注目され、幅広い層から人気を博している。

デイヴィッド・シュリグリー「ダチョウ」2009
Courtesy: Artist and the British Council Collection
撮影: Stephen White

デイヴィッド・シュリグリー「チアーズ」2007
Courtesy: Artist and Stephen Friedman Gallery, London
デイヴィッド・シュリグリー「アーティスト」2014
Courtesy: Artist and Stephen Friedman Gallery, London
撮影:NGV Photographic Services

デイヴィッド・シュリグリー「無題(黒い目の青い昆虫)」2007
Courtesy: Artist and the British Council Collection

本展では、デイヴィッド・シュリグリー作品において人気の高いドローイングが数多く展示されているほか、思わず笑いがこぼれるアニメーション映像、剥製の彫刻、芸術を揶揄するコンセプチュアルな作品まで、シュリグリーの多様な活動が国内で初めて包括的に紹介されている。さらに、2016年秋からロンドンのトラファルガー広場で展示され話題を呼んでいるパブリックアート「リアリー・グッド」のバルーン版が、世界に先駆けて初公開されている。
イギリスらしい、ダークなユーモアで彩られたデイヴィッド・シュリグリーの世界を堪能してほしい。

「デイヴィッド・シュリグリー: ルーズ・ユア・マインド」の展示風景、2015、カバーニャス文化学院(メキシコ、グアダラハラ)
撮影: Marcos García
デイヴィッド・シュリグリー「若葉」1995
Courtesy: Artist and the British Council Collection
デイヴィッド・シュリグリー「虫―無題(413点の彫刻)」2007
Courtesy: Artist, Stephen Friedman Gallery, London and Galleri Nicolai Wallner, Copenhagen
撮影: Marcos García
デイヴィッド・シュリグリー「頭のないドラム奏者」2012(アニメーションからの静止画) 
Courtesy: Artist and Stephen Friedman Gallery, London

INFORMATION

デイヴィッド・シュリグリー「ルーズ・ユア・マインド―ようこそダークなせかいへ」

会期:2017 年10月14日(土)~ 2018年1月21日(日)
開館時間:9:30~18:00(入場時間は17:30 まで)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
休館日:月曜日、年末年始(2017年12月27日(水)~ 2018年1月3日(水))、1月9日(火)
※ただし2018年1月8日(月・祝)は開館
入場料:一般800円、団体(20名以上)600円
中学生以下、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
※一年間有効フリーパス:
「ハイティーンパスH.T.P.」1,000 円/対象15 歳以上20 歳未満
「おとなのパス」2,500 円/対象20 歳以上
主催:公益財団法人水戸市芸術振興財団
特別協力:ブリティッシュ・カウンシル
助成:グレイトブリテン・ササカワ財団
協力: アサヒグループホールディングス株式会社、YUMIKO CHIBA ASSOCIATES
企画: 竹久侑(水戸芸術館現代美術センター)、カトリーナ・シュワルツ、クレア・フィーリー(ともにブリティッシュ・カウンシル)

POPULAR