SKATE AND STUFF -from LA STREET- report by Ryuta Hironaga

SKATE AND STUFF -from LA STREET-

Photography & Report by Ryuta Hironaga

スケートボードの発祥の地カリフォルニア。そこには日常的にスケートカルチャーが根付き独自のライフスタイルを送っているスケーターが暮らしている。単身渡米した写真家・廣永竜太が撮りおろした写真と、ともにLAスケートライフをお届けする企画「SKATE AND STUFF」。第1回目はHUFやQUASI、SMLwheelなどからスポンサードされたスキルに定評のあるJustin Drysenと、実の弟でありSK8MAFIAやUTMOSTからスポンサードされているChris Drysenが登場。LAストリートで起こっている生の情報をリアルタイムでレポートしていく。

Introduction from Ryuta Hironaga


「EYESCREAM WEBをご覧の皆さん、こんにちは。廣永竜太と申します。私は熊本で生まれ育ち、2013年に単身渡米しロサンゼルスはエコパークを拠点にユースカルチャーや日々の出来事を記録し続けています。その過程でカルチャー/ファッション誌などのメディアと作品制作をしており、それが活動の中心になっています。今回からLAのスケーターを写真と合わせて紹介していく連載企画“SKATE AND STUFF”のフォトグラファー兼レポーターを担当します! 第1回目にフォーカスするのはHUFやQUASI、SMLなどからスポンサードされスキルに評判のあるJustin Drysenと、彼の実弟でありSK8MAFIAやUTMOSTからスポンサードされている Chris Drysen。実力派兄弟2人のスケート事情や仲間と過ごす日々に迫ります」

FOCUS-Justin Drysen & Chris Drysen

21歳のJustinと20歳になったばかりのChris。2人ともあどけなさが残る少年だが、スケートスキルは大人顔負けの実力者。彼らがスケートボードに出会ったのはJustinの4歳の誕生日プレゼントに父親が二人にスケートボードを買ってあげたことから始まった。

「オレたち2人ともレギュラースタンスだけど、従兄弟がグーフィーで滑っているのを見よう見真似して最初の1年はレギュラースタンスの存在を知らずにグーフィーで練習してたんだ」。
と笑みを浮かべながら語る。その後ひたすらにスケートを続け今では多数のスポンサーを抱える存在となった。Justinに先日SMLウィールからリリースされたフルパートビデオについて聞いた。
「このビデオの撮影場所はヨーロッパなんだ。プロスケーターのYouness Amrani の家に泊まってベルギー、ロンドン、アムステルダムを回って朝から晩まで撮影してたよ。スケートで世界を回れるなんて本当に最高だよ!スケートに感謝だね」。

彼らは普段We Fried(weed でHighの状態を指すスラング)というクルーで活動している。撮影中、クルーから「Where you at」とテキストが入り、どうやら近くにいるらしく僕らが撮影していたスポットに集まった。
フィルマー、フォトグラファーもいる約10人ほどのクルー。合流して早々、手巻きタバコを取り出し仲間と一服してスポットを攻める。その後、別のスポットに移動しフィルマーが撮影を始めた。するとクルーの一人が「Hit the bus」と言い出し、信号で止まっていたバスの後部をJustinがグラインドした。それに気づいた運転手と言い合いが始まるが、信号が代わり進まざるを得ない運転手が「Don’t do that shit!!!!!」と怒鳴り、彼らは「Fuck you」なんて吐き捨てるようにあくたれていた(笑)。

「オレ(Justin)とChrisは血の繋がった兄弟だけど、オレらクルーのみんなは本当の兄弟同然なんだ。いや、運命共同体という方が正しいと思う。パーティーに行くときも、スケートするときも気づけば、みんなが周りにいる。そうだ、このクルーでTransworldからビデオの連載をスタートさせたんだ。是非みんなに見て欲しいよ」
とスケートをしている合間に語ってくれた。

スケートボードは本来スポーツではなく、自由に仲間と過ごす遊びのツールであり、彼らからスケートの本来あるべき姿を改めて垣間見ることができた。
今後の彼らの活動に期待しよう。

WEFRIED Episode 1

instagram

Justin : @Justindrysen

Chris : @drysenchris

Wefried : @Wefried