次世代スターを格闘技界へ送り込む「AbemaTV」の格闘リアリティ番組『格闘代理戦争』。去る2月4日、格闘技界のレジェンド4人が発掘した原石たちによる勝ち抜きバトルを制し、魔裟斗推薦の松村英明がK-1プロ契約&300万円の賞金を獲得。物静かで朴訥とした青年が内に秘めた闘志を滾らせ、全試合KO勝利で自らの運命を切り開ていく様は、観る者の胸を熱くさせる。来る3月21日（水）のプロデビュー戦を前に、短くも濃厚な蜜月を過ごした2人による師弟対談をお送りする。
ーまずは、松村さん。『格闘代理戦争』に応募したきっかけを教えてください。
松村「格闘家になる夢は昔からあって、4年前にアマチュアのキックボクシングの大会で優勝はしたんですが、そこから一旦格闘技から離れ、建設業で現場監督をしていました。ずっとそんな生活を変えたいなって思っていた時に、魔裟斗さんがトライアウトを開催するっていう募集をネットで見つけたんです。」
ー魔裟斗さんはこれまで弟子を取ることが無かったそうですが、今回の企画に参加した理由は？
魔裟斗「面白そうだなってことですね。単純に。今まで教えて来なかったのは、分かってたんですよ。やってしまうと、それが中心の生活になるって。まぁ思った通りでした(笑)」
ー番組では「恋人じゃないけど、よく松村のことを考えていた」という発言もありましたよね。師弟愛が芽生えた瞬間はいつでしたか？
魔裟斗「トーナメントの1戦目が終わった頃からは更に気持ちが入りました。あとはトライアウトで選ぶ基準として、一生懸命やれるやつかっていうのは見てたんで。一生懸命やる人間だったらこっちも一生懸命になれますしね。そういうもんなんですよ。トレーナーと選手の関係って。」
松村「ミット打ちやスパーリングが終わった後に基礎トレで腹筋するんですけど、その時まで魔裟斗さんは見てくださっていて。自分も全力でそれに応えたいって気持ちでした。ありがたかったです。」
ーAbemaTVなど、新しい形で格闘技が目に触れられるようになりましたよね。これから格闘技シーンをどう盛り上げていくのがいいと思いますか？
魔裟斗「やっぱり今は格闘家でもSNSを使う時代ですし、自分をアピールする場は自分でも作っていかなきゃいけないなと思います。昔みたいに地上波バーン！って感じではない時代ですから。でも、松村の場合はそういうことよりも強さで魅せるタイプなんです。試合でぐうの音も出ないぐらいで勝つタイプというか。セルフプロデュースとか、そういうの苦手だもんな、松村？」
松村「そうですね。今回の会見の時でも他のプロ格闘家の方々みたいに盛り上げるのは出来ないなって気づきました。自分がなんかやってもスベるなみたいな。僕はリングの上で頑張ります。」
魔裟斗「逆にこれでお前が急に変わったら「なにやってんの？」って言われるぞ（笑）純粋に強さを求めていく。そこですよ、松村は。格闘代理戦争の決勝でも相手一回転して倒れてたもんな。はじめの一歩の世界ですよ（笑）しかも12ozグローブでこれですからね。圧勝でした。」
ー松村さんにはスターになる素質があると思いますか？
魔裟斗「ずっと倒していけば。倒して勝つことが大事ですから。スポーツって野球ですら、それだけで食っていけるのは一部の人間。格闘技になると更に狭き門なので、トップになるつもりがないならハナからやらない方がいい。仕事辞めてまでやってるってことは人生賭けてると思うんで。俺が、「ピーター・アーツより有名になる」って言った時は、無理だって誰もが鼻で笑ってましたよ。でも俺はやりましたから。キックボクサーが個人として3億以上売り上げるなんて、最初は誰も思ってなかった。あとは運もありますね。少し前のK-1に比べたら今のほうがタイミングがいいですよ、ネットTVで発信できるようにもなって。あとは、3月21日（水）に組まれたK-1デビュー戦で、チャンスを掴めるかは松村次第。」
INTERVIEWの続きは、本誌4月号の特集ページをご覧ください。
INFORMATION
松村英明選手のプロデビュー第1戦目が3月21日（水）に決定。新生K-1最大のビックマッチ『K-1GP 2018 ~K’FESTA.1~さいたまスーパーアリーナ 3.21』 新生K-1のカリスマ・武尊選手がワンデートーナメントに参戦するほか、見逃せないタイトルマッチ満載の1日。
放送日：3月21日（水） 放送時間：午前11時～夜9時 放送チャンネル：格闘
Abema TVにて生中継（松村選手の試合は11:00〜）↓
格闘代理戦争
Abemaビデオで全話無料公開中↓
PROFILE
MASATO
魔裟斗
キックボクサー。日本人初のK-1MAX世界王者。 K-1 WORLD MAX 2003・2008優勝。引退後は、俳優、スポーツ解説者としても活躍している。
Hideaki Matsumura
松村 英明
「AbemaTV」のレギュラー番組『格闘代理戦争』参戦の為に会社を辞め、上京。優勝を果たし、プロ格闘家への道を歩み始めた25歳。3月にK-1デビュー戦が控えている。
