書道家 万美による連載パンチライン、第3回目。
ここで言うパンチラインとは、
禅の教えをキャッチーにした、禅語とよばれる言葉です。
禅語には、たっくさんのジャンルがあり、
それらをまとめた「禅語集」という本も書店でちらほら見かけます。
私はこの本を「パンチライン集」と呼んでいます。
毎月、このパンチライン集の中から
書道家 万美がブチ上がった言葉をフックアップしております。
この言葉たちの中に、日々の生活の
「案とヒント」が隠されているかも?
今月選んだパンチラインは、明珠在掌。
実はあの人もこの人も、
自分自身も
明珠在掌!?
誰もが当てはまる、そんなワードです。
早速意味を分解!
「明珠在掌」
明珠在掌
↓書き下し↓
明るい珠は掌に在り
掌 ← なんて読む?
と、思った方も多いと思います。
(HIP HOP好きなら、仙人掌の掌!)
どうやら在と掌の間に
懐かしき “レ点” があるらしく 在⇆掌 になるようです。
明珠(みょうじゅ)掌(たなごころ)に、在り
↓読み方↓
「みょうじゅ たなごころに あり」
明珠(みょうじゅ)=お宝
掌(たなごころ)=てのひら
意味は
「人は皆、素晴らしい宝を持っている。」
てのひらから宝物が噴射している風景を私は今、思い浮かべております。
あなたは掌からどんな宝物を噴射していますか?
例えばバーカウンター。
ウーロンハイという名のお宝が注がれ掌から掌へパス。
それを受け取りマイメンと乾杯。
これぞ明珠在掌。
例えばあの日配ったフライヤー。
あの日作った焼き魚。
帰り際の握手。
あの日送ったあの感謝のLINEだって、
全部、実は宝物。
もちろん、アーティストは作品も。
この世には日々、人々の掌から溢れ出た
ブランニュー明珠がリリースされまくっているんですね。
THA BLUE HERBの
「未来は俺らの手の中」
は、まさにこの禅語がテーマだな!
と私は感じております。
「朝方のまばらなフロアーは 誰も何一つ疑問を問わない」
このリリックなんて超明珠。
BOSS氏の掌から湧き出た宝。
自分がもらったものを分け合うドラマを
繰り返し、たくさんの明珠を感じながら
仲間と上がって行きたい。
4月は新しい環境で過ごす方も多いのではないでしょうか。
自分自身の中にある、ありのままの宝物と
向き合い、磨き、試して、
そして他者の宝物を
見つけ、受け入れ、学びとし、
すぐそこの幸せを感じで過ごせたら最高です!
P.S.
明珠在掌エプロンなんていかがでしょうか。
NAVY:http://zakai.jp/?pid=122017219
OLIVE:http://zakai.jp/?pid=122017227
書道家 万美
パンチライン
#01 和敬清寂
#02 八風吹不動天辺月
PROFILE
書道家 万美 / Calligrapher MAMI
HIP HOPカルチャーのひとつ、グラフィティを書道と同じ視覚的言語芸術と捉えた“Calligraf2ity”を見出す。
個展やパフォーマンス、作品展示は日本をはじめ、アジア・ヨーロッパ・アメリカ・オーストラリア等でも発表している。
Calligraphy+Graffiti=Calligraf2ity(かりぐらふぃてぃ)とは…
2は、ひぃふぅみぃよぉ〜…と数える日本の文化。そして、書道(Calligraphy)とグラフィティ(Graffiti)の”2″つのカルチャーが融合した、次(2)世代の伝統。という意味を込めての “Calligraf2ity”。
official web : www.66mami66.com
instagram : @66mami66