CULTURE 2018.07.13

日本代表はまだ終わっていない! フットボーラーとクリエイターのコラボプロジェクト、adidas『CREATOR’S COLLECTIVE』に注目せよ

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

2018 FIFAワールドカップ ロシア™」において、惜しくも決勝トーナメント対ベルギー戦で負けてしまったサッカー日本代表。しかし、日本代表はまだ終わってはいない。何者でもなかった大学生が日本代表として、世界の舞台へと挑戦する。影の日本代表、チサカケイのストーリーだ。

adidasがサポートする16歳から25歳までを対象としたストリートフットボールリーグ「TANGO LEAGUE(タンゴリーグ)」。この国内リーグマッチ最終戦となる「TANGO LEAGUE TOKYO FINAL 2018」が、6月に六本木ヒルズアリーナにて開催された。そのジャパンファイナルで、ストリートフットボール国内No.1プレイヤーの座を手にしたのが、千葉県出身の25歳の大学生、千坂奎(チサカケイ)だ。チサカは、ロシアで開催されるTANGO LEAGUEの世界大会「TANGO LEAGUE GLOBAL FINAL」への出場権を獲得した。

昨日まで、ひとりの大学生プレイヤーだったチサカケイがスターダムへと駆け上がるストーリーがここから始まった。

adidasは、このストリートフットボールプレイヤーのチサカケイが世界へと挑戦するプロセスのなかで、彼をセレブレイトし、またそのクリエイティビティーを表現するために、あらゆるクリエイターたちとのコラボレーションを行なっていくプロジェクト「CREATOR’S COLLECTIVE」を始動した。

プロジェクトの第一弾として行なわれたのは、TANGO LEAGUEに優勝したチサカのセレブレイトだった。6月19日(火)に行なわれたワールドカップ ロシア大会でのサッカー日本代表初戦。結果として日本代表が勝利し、日本国内が盛大に盛り上がったことも記憶に新しい。各地でパブリックビューイングも行なわれ、お台場アクアシティーではゲストに中田浩二氏とデビッド・ベッカムが登場。チサカのセレブレイトとして、祝福をし、シューズプレゼントを行なったのが、そのベッカムだった。チサカ自身、サッカーへの興味やのめり込んでいくきっかけはベッカムだった、と語り、自らのヒーローだったという。そのベッカムから直接adidasのPREDATORをプレゼントされ、その後短い間ではあったがベッカムと対談した彼は興奮を隠せない様子だった。

「CREATOR’S COLLECTIVE」第二弾では、グラフィックアーティスト/イラストレーターとして幅広く活躍する上岡拓也とのコラボレーションが実現した。上岡といえば、水曜日のカンパネラやKOHH、KANDYTOWN、YENTOWNなどのアートワーク制作やBlackEyePatch、Sasquatchfabrix.といったファッションブランドのビジュアルワークを担当したことでも知られるクリエイター。チサカとのコラボレーションでは、チサカの肖像画を巨大イラストとして制作した。

adidasがワールドカップに向けて掲げていた「CREATIVITY IS THE ANSWER」のキャンペーン。「答えは、ひとつじゃない」という日本語のコピーとともにフットボールにおけるクリエイティビティーを表現するこのキャンペーンでは、限定のビデオが制作され、プロのアスリートやアーティストなど豪華な出演陣が話題となった。渋谷駅ハチ公前広場のビルボードには、その「CREATIVITY IS THE ANSWER」の巨大ビジュアルが掲げられた。リオネル・メッシ香川真司といったプロプレーヤー、そしてファレル・ウィリアムスSuchmos(サチモス)のYONCEらadidasとゆかりのあるラインナップだった。

そこに、6月30日(土)から、上岡拓也が制作したチサカケイのイラストが追加された。今回のコラボレーションでは、クリエイターによって表現されるチサカの姿、そして、広く活躍するアスリートやアーティストたちに並ぶかたちでチサカが掲げられるというものになった。

そして、国内でのプロジェクトの集大成となったのは、7月2日(月)に新木場STUDIO COASTにて開催されたSuchmosのライブイベントでのコラボレーションである。「F.C.L.S. Presents Suchmos the Experience Supported by adidas」と銘打たれた、このイベントでは、adidasがサポートし、Suchmosのライブパフォーマンスとのコラボレーションイベントとなった。

会場には、adidasのクリエイティビティーが詰まった特設ブースも設けられていた。「CREATIVITY IS THE ANSWER」のビデオが流れ、チサカケイのプロフィールディプレイが設置され、ボールを使ったリフティングパフォーマンスなども行なわれた。さらに、上述の巨大ビルボードビジュアルも掲げられ、イベント中に上岡拓也が自らライブペインティングを行なうという場面も。

キャンペーンビジュアルでは正面を向いていたYONCEも、イベントに即してマイクを持って歌う姿に変化。さらに「Here To Create」といったadidasのコピーなどもグラフィティビジュアルとして施され、リクリエイトされた。

ブース内のチサカケイのプロフィールディスプレイには、特別デザインのフットボールジャージも展示されていた。こちらも本プロジェクトによって実現したコラボレーションである。

胸元に「STARTED FROM THE BOTTOM」と施されたこのジャージは、チサカケイという人物にインスパイアされて制作されたものだ。上岡拓也のほか、国内のストリートブランドのデザイナーも極秘で参加したとのこと。黒をベースに、蛍光色のイエローグリーンが肩や腹部、膝回りに施され、全体にTANGOのロゴマークがあしらわれたものになっている。

このジャージは実際にTANGO LEAGUEの世界大会において、チサカが着用する予定だという。「STARTED FROM THE BOTTOM」何者でもなかった彼が世界へ羽ばたいていくというメッセージを強く示し、また一方で、基盤となる支えとなるものをもって走り出すというこのプロジェクトをも含めた意味にも取れる。ディスプレイに書かれたチサカケイという人物のプロフィールには、エースストライカーなわけでも、圧倒的なテクニシャンなわけでもない、チサカの特性が書かれている。「エースストライカーが“光”なら、ハードに走って球際を競う彼の仕事は“影”といえる」とも。決して派手なプレーヤーではないが、堅実で独特のダイナミックさをもっているといえる。

TANGO LEAGUEの世界大会が行なわれるのは、「2018 FIFAワールドカップ ロシア™」の決勝と同じ7月16日(月)。冒頭で述べた通り、ワールドカップではサッカー日本代表は敗れてしまったが、まだ日本代表は終わりじゃないのだ。チサカケイというもうひとりの日本代表が、ストリートフットボールにおいて世界の舞台へと挑戦する。影のプレーヤーとして、黒のジャージをまとい、世界と戦うチサカの姿をぜひ見届けてほしい。

今回の「CREATOR’S COLLECTIVE」でadidasが示すメッセージは、「CREATIVITY IS FOR EVERYBODY」。トップアスリートやセレブリティーのような一部の人だけがクリテイティビティーをもっているわけではなく、誰もがきっともっていて、それでも表現できずにいる人もいるのだ。チサカが“BOTTOM”から飛び立っていくように、誰もがその可能性をもっている。チサカケイという人物を見届け、そして自らのクリエイティビティーと向き合えたら、それぞれがその日からスタートしていくだろう。

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