CULTURE 2021.03.27

[Report]GOOD VIBES SHARING EXHIBITION & LIVE TOUR 2021 WINTER
距離を超えて、音楽カルチャーが人々を繋いだ3都市3週間に密着!

Text-Shoichi Miyake
EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

スペースシャワーTVによる、ローカルとオンラインでつながる、カルチャーフリーマーケット&ライブGOOD VIBES SHARING EXHIBITION & LIVE TOUR 2021 WINTERが2021年1月22日(金)から2月8日(月)までの3週間にわたり、東京・福井・福岡の3都市にて開催された。直接的なコミュニケーションをとることが容易でなくなってしまった緊急事態宣言下でも、人肌を感じるカルチャーをシェアできるように、リアルとオンライン、人とモノ、都市と都市をつないだツアーイベントだ。
各地ともに大盛況を博した同イベントの模様を、“グッドバイブス”プロジェクトと縁の深いライター・三宅正一によるレポートで振り返る。

ローカルとオンラインでつながる。スペシャによるカルチャーフリーマーケット&ライブが3都市で

2021年1月22日(金)から2月8日(月)までの3週間にわたり、東京、福井、福岡の3都市を巡った、展示と音楽の新しいツアー『GOOD VIBES SHARING EXHIBITION & LIVE TOUR 2021 WINTER』。
このイベントの源流は2019年までスペースシャワーTVが主催し下北沢の野外フリースペースにて開催されていた『GOOD VIBES NEIGHBORS』にある。アーティストのDJや生演奏、クリエイターによるワークショップやフリーマーケット、気の利いた飲食まで、文字通り老若男女が楽しめるこのイベントには筆者もチームの一員として毎回参加させてもらっていた。参加アーティストやクリエイターと来場者の間に垣根を感じさせるムードがなく、そこにいる誰もがまさに“グッドバイブス”な空間の中で交歓し相好を崩していたのが今でも特別な記憶として残っている。

しかし、言うまでもなく2020年初頭から、人と人が直接的なコミュニケーションをとることさえも難儀な世界になり、多くのイベントと同様に“グッドバイブス”のあり方も根本的に見直すことを余儀なくされた。チームで協議を重ねた結果、まずは『GOOD VIBES SHARIING』というキュレーションサイトを立ち上げることになった。音楽を生業にしているアーティストやクリエイターがパーソナルな私物やドローイングなど手作りのアートピースを販売するECサイトを立ち上げ、人肌を感じられる“グッドバイブス”なアイテムを第三者にシェアし、販売する。一つひとつのアイテムには何物にも似ていないストーリーがあり、それが購入者へと引き継がれていく──。それが、『GOOD VIBES SHARING』のコンセプトだ。
そしてこの冬、『GOOD VIBES SHARIING』に出品されたアイテムたちはオンラインから東京、福井、福岡の街へと繰り出した。『GOOD VIBES SHARING EXHIBITION & LIVE TOUR 2021 WINTER』の名のもとに各都市に脈々と流れるカルチャーの息吹を感じられる飲食店やアパレルショップの協力を得て、アイテムを展示。感染対策を徹底したうえで、来場者には街を周遊しながら直にアイテムを見てもらい、気になったモノは後日『GOOD VIBES SHARIING』のサイトで購入できるというシステムをとった。

また展示会場にチェックインした人は各都市のイベント最終日にライブハウスやクラブから発信するオンラインライブも視聴できた。今回のライブアクトは単にスペースシャワーと縁の深いアーティストがブッキングされたというわけではなく、各都市の会場及びオーガナイザーとアーティストの友好関係の中で実現したラインナップでもあった。東京では渋谷WWWにてLEARNERSと天童児(TENDOUJIアコースティック)が、福井ではCasaにてSOIL & “PIMP” SESSIONSが、福岡ではKieth FlackにてCampanellaと客演として登場した鎮座DOPENESS、Ramzaが熱量の高いパフォーマンスを披露してくれた。

LEARNERS

天童児

SOIL & “PIMP” SESSIONS

Campanella

鎮座DOPENESS

Ramza

こうしてリアルとオンラインの融合を試みることも『GOOD VIBES SHARIING』の大きなテーマだった。通い慣れた東京の店の新たな表情から垣間見られた、都会に息づくローカリズム。ユースカルチャーと大人が嗜む遊びの醍醐味がナチュラルに結びつき、温かく豊かな横のつながりを感じさせてくれた福井のコミュニティ。地方都市の中で独自の発展を遂げているストリートカルチャーの大きな求心力をまざまざと感じられ、各店舗の粋でエモーショナルなこだわりが刺激的だった福岡。どの都市の感触も忘れがたく、人が作り上げる街と文化をあきらめないための希望を与えてくれた。
『GOOD VIBES NEIGHBORS』から『GOOD VIBES SHARIING』へ。“グッドバイブス”を紡ぐプロジェクトは、これからもおおいなる可能性を秘めながら広がっていく。

三宅正一と奥冨直人(BOY)による動画コンテンツ「開店!GOOD VIBES SHARING」の#8が、3月29日(月)にYouTubeチャンネルにて生放送されるので、ぜひお見逃しなく!

INFORMATION

『GOOD VIBES SHARING EXHIBITION & LIVE TOUR 2021 WINTER』

4月13日(火) 24:00~ スペシャにてリピート放送
取材レポート:奥冨直人(BOY)、三宅正一
ライブアーティスト、会場名:
LEARNERS / 天童児(TENDOUJIアコースティック) @渋谷WWW
SOIL&“PIMP”SESSIONS @福井Casa
Campanella(Guest:鎮座DOPENESS / Guest Beat Live:Ramza)@福岡Kieth Flack
展示協力店舗:
<東京>
イエローページセタガヤ、まぼねん、Brother、CANDLE CAFE ∆II、BOY、BONUS TRACK、ことたりぬ、skavati
<福井>
Livin’ for green、Casa、bud、Cocotte、HANDS COFFEE、HIDING PLACE
<福岡>
manucoffee roasters クジラ店、manucoffee 大名店、TAG STÅ、como es、FOOLS GOLD、NEU! ALBUM、Record Shop BAGISM、Proof Of Power(POP)、HIGHTIDE STORE FUKUOKA、SQUASH DAIMYO
出品アーティスト29組:
asuka ando、Ball Design、BOXER、Campanella、catejina、CHAI、Cikah、lee (asano+ryuhei) 、MANON、MISATO、north NADO (週末CITY PLAY BOYZ)、pen public (週末CITY PLAY BOYZ) 、Seiho、Soi48、TA-1 (FURUKAWA TAICHI)、TENDOUJI、TENDRE、Toyameg、witness、WOK22、xiangyu、yurinasia、しげたまやこ、柴田ひかり、社長 (SOIL&“PIMP”SESSIONS) 、タブゾンビ (SOIL&“PIMP”SESSIONS)、町田ヒロチカ、松田”CHABE”岳ニ、野崎くん

https://sharing.spaceshower.jp/tour2021winter/

アーティストフリマサイト「GOOD VIBES SHARING」:
https://sharing.spaceshower.jp/
Instagram:@goodvibes.sharing

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