popcorn-talkie
by shun komiyama
[movie quotes] #22 恋する惑星 -1994-
starring 伊藤万理華
懐古に浸るわけではないが、僕らの手元にまだインターネットが無かった頃、出会いとは悲しいくらいに刹那的で、そしてドラマチックだったはずだ。無数の足取りで埋め尽くされる街の中で、同じ方向を向く誰かと予期せず繋がるという、奇跡に近い出来事。それでも、その類い稀な存在にもリミットがあると思わされるから不思議だ。缶詰はいつまでも保つかに思えて、忘れたころに期限がやってくる。大切な誰かの足取りを見極めて、行きたいところへ伴う覚悟ができたなら、ようやく僕らは期限など忘れられるのだろう。