Gapのサマーウエアでどう楽しむ?
4人のクリエイターに聞く夏のオリジナリティ

Photography_Masashi Ura, Styling_Shuhei Yamazaki(PARISA、八村阿蓮、中友香), H&M_Yuya Tanaka(PARISA、八村阿蓮、中友香), Edit&Text_Ryo Tajima

Gapのサマーウエアでどう楽しむ?
4人のクリエイターに聞く夏のオリジナリティ

Photography_Masashi Ura, Styling_Shuhei Yamazaki(PARISA、八村阿蓮、中友香), H&M_Yuya Tanaka(PARISA、八村阿蓮、中友香), Edit&Text_Ryo Tajima

そろそろ夏の熱気が感じられるようになってきた昨今。身軽なファッションが楽しめる季節の到来に心踊るような気分になってくる。さて、今年の夏はどんな格好をする? クラシックなアイテムの組み合わせがメインになる夏だからこそ、どう着こなすかが重要になるというもの。
今回は、Gapの新作サマーコレクションを4人のクリエイターに着てもらい、この夏にしたいことについて話を聞いた。出演してくれたのは笠松将、PARISA、八村阿蓮、中友香の4人。4者4様のGapスタイルをどうぞ。

EYESCREAM x Gap Summer Style’25, 01 笠松将
EYESCREAM x Gap Summer Style’25, 02 PARISA
EYESCREAM x Gap Summer Style’25, 03 八村阿蓮
EYESCREAM x Gap Summer Style’25, 04 中友香

EYESCREAM x Gap Summer Style’25, 01

笠松将

Profile
1992年、愛知生まれ。2013年から本格的な俳優業をスタート。数々の映画やドラマに出演する他、ミーガン・ザ・スタリオン「Mamushi (feat. Yuki Chiba)」などのMVにも出演。国内、海外問わず活動を続けている。
https://www.instagram.com/show_kasamatsu_official/
https://www.showkasamatsu.com/

Comment

ー行っている自己表現(俳優)について教えてください。

笠松将:なかなか端的に説明するのが難しいんですね。始めたのは、特に大きなきっかけがあったわけでもはなく興味があったからなんですけど、やればやるほどに壁にぶつかって難しくなっていくんですよ。今は国内と海外、よいバランスで仕事できていますけど来年どうなるかはわからないですからね。どんなものであっても、見た人が楽しめるように自分を磨いていかなくてはいけないと感じています。

ー俳優とファッションの関係についてどう思いますか?

笠松将:どこで聞いたか忘れちゃったんですけど、「やっぱり洋服を着れる俳優はいい俳優だ」っていうのがあって。僕は姿勢も悪いしスタイルもよくないので、スタイリングや写真でなんとかうまく切り取ってもらっているような状況だと思っているんですけど、そんな自分であっても歴代の名優たちにちょっとでも近づきたいと思ってやっていますね。ちゃんと洋服を着こなせるかどうかが芝居にも大きく影響してくるものですし、俳優としての基礎的な部分としてファッションを大切に考えています。

ー今日、着用した2つのコーディネートはいかがでしたか?

笠松将:コーヒーショップで着用したセットアップのスタイリングは普段の自分の格好に近いですね。シャカシャカした手触りが心地よかったです。猫を飼っているんですが、あの素材感でしたら猫の毛もつかなそうなのでいいかも。
街中で着用させてもらったTシャツとガーゼ素材のパンツの組み合わせですが、特にパンツが着心地いいと思いました。空気を含む感覚があって開放感があります。Tシャツに関しては、もうGapのTシャツは日常的に着ているので言わずもがなって感じですね。他にはデニムも愛用しています。自分の中のスタンダードなアイテムですね。

ー今年の夏はどんなファッションをしたいと思いますか?

笠松将:プライベートでは楽な格好しかしていないので、それを追求していこうと思います。1番着やすいTシャツとパンツで、それでいてちゃんとカッコよく着こなすっていうのが難しいんですよね。だから、アイテム選びはクラシックなものに回帰するんですよ。

ーでは、夏にやってみたいことは何ですか?

笠松将:実はちゃんと語学を勉強したことがなくて、今は独学でやっているような状況なんですよ。今年の夏はちょうど数ヶ月ほど海外撮影に行く予定なので、合間をぬって語学学校に通ってみようかと思っています。海外での仕事は、もともと考えていなかったことなんですけど、ありがたいことに今はそういう機会に恵まれているので。

ー笠松さんにとってオリジナリティとはどういうことだと思いますか?

笠松将:唯一無二という意味で考えると、各界のトップオブトップということになりますよね。それがどういう人なのかっていうと、挑戦して恥をかける立場にいる人こそがトップなんだと思うんです。恥をかくことなんてまったく気にしないほどに見ている世界が異なっていて、自分だけの物差しで物事を考えることができる人。自分もそういう存在になろうと強く思うことでオリジナリティが生まれるのかもしれないですね。

EYESCREAM x Gap Summer Style’25, 02

PARISA

Profile
1998年、東京出身。2015年からDJとして活躍。その後、瞑想の学校で学び、2024年に資格取得。メディテーションインストラクターとしても活動し、自然を通して自己を見つけ出すコミュニティ、Blank Paper Clubを運営。
https://www.instagram.com/parisakanno/
https://www.instagram.com/blankpaperclub/

Comment

ー行っている自己表現(DJ、瞑想)について教えてください。

PARISA:17歳くらいからDJを始めて10年ほど続けてきました。今、積極的に取り組んでいることはメディテーション(瞑想)なんですが、それを踏まえて考えると、音楽も波動なんですよね。よく、音楽を聴いて気分が上がったり、DJをやってオーディエンスが盛り上がったりしますけど、それは私たちの中にある電気や気の流れを良い方向に流しているということで、今だからこそ人間と音楽との関係性について、そういう気づきを得ることができたと思います。音楽や瞑想を通して自己表現をすることで学びや経験がすごくあるので、どちらもやめられないですね。

ーDJや瞑想とファッションの関係についてどう思いますか?

PARISA:どんなファッションをするかで、そのアーティストの在り方を示すわけなので、自分らしくあるためにどんなファッションをするかは常に考えてきました。自分が人の目にどう映るのかというのは自分が鏡を見た瞬間にどう映りたいのか、ということと同じなので、その場に応じてどんな音楽をセレクトするのかを同じなんですよね。ファッションも音楽と通ずる部分が大きくて楽しめていると思います。瞑想を始めた今では、できるだけ自然素材の洋服を着るようにしています。自然に近いものを身につけることで気分がよくなるんです。

ー今日、着用した2つのコーディネートはいかがでしたか?

PARISA:どちらも普段から着たいと思いました。私は起きてすぐに瞑想することも多いんですけど、本当は瞑想する場所、時間、洋服といった具合に順序立てて決めていくことをルーティンにすると、すごくいい循環になるんですよ。私はコーディネートの中に緑のアイテムを取り入れるのが好きなんです。自然と同調するような色合いの着こなしをすると、とても気分がいいので。そんな中で、カーキカラーのパンツはサイズ感といい、自分好みで嬉しかったですね。

ー今年の夏はどんなファッションをしたいと思いますか?

PARISA:夏は島で過ごす時間を長く取りたいと思っているので、そこに合うコーディネートを楽しみたいです。例えば、イビザ(スペイン)のクラブでは、みんながブーツを履いて踊るんですよ。なかなか東京では見られないカッコよさがありますよね。そんな風に島ごとにあるスタイルを自分の中に取り入れて楽しんでいきたいと思っています。

ーでは、夏にやってみたいことは何ですか?

PARISA:去年の夏は少しだけヨーロッパにいたんですけど、今年は夏の間ずっと向こうにいたいですね。そこで瞑想やヨガを勉強したいですし、国ごとに持っているウェルネスへの姿勢や考え方、持っている文化を体得したいと考えています。そうやって吸収したものを日本に持って帰って何ができるのかを考えていきたいと思います。

ーPARISAさんにとってオリジナリティとはどういうことだと思いますか?

PARISA:私の場合、今は瞑想を通して各国のカルチャーを経験して吸収していき、それを理解したうえで自分らしい形で表現していくことだと思っています。だから、今年の夏も遊びながら学んで楽しんでいくことをテーマに考えていますね。

EYESCREAM x Gap Summer Style’25, 03

八村阿蓮

Profile
1999年、富山生まれ。2020年にサンロッカーズ渋谷で特別指定選手としてプロデビューし、2021年からは群馬クレインサンダーズに所属。ポジションはスモールフォワード。2023年にはB.LEAGUE ASIA RISING STAR GAMEに選出されるなど注目を集めている。
https://www.instagram.com/allen_hachi/

Comment

ー行っている自己表現(バスケ)について教えてください。

八村阿蓮:バスケを本格的に始めたのは中1の頃で、その後、強豪高校に入ってやっていくうちに徐々にバスケが楽しくなっていきました。そのまま大学でもバスケを続けプロになって今があります。自分のバスケスタイルはけっこう不真面目そうに思われるんですけど(笑)、献身的なプレイをするということを心がけていて、そこが自分の強みだと思っています。

ーバスケとファッションの関係についてどう思いますか?

八村阿蓮:バスケはヒップホップカルチャーとの親和性も強く、その流れからストリートファッションとの結びつきが昔から強くあります。僕自信もストリート系のスタイルが好きですね。昔から本当にヒップホップが好きでラッパーのファッションを自分なりに取り入れてきました。そこからバスケに繋がっていったので、最初は音楽とファッションがきっかけだったと言えるかもしれません。

ー今日、着用した2つのコーディネートはいかがでしたか?

八村阿蓮:バスケットコートで着たピンクのセットアップは自分にすごく似合っていると感じました。今後も実践していきたいファッションだと感じましたね。ストリート寄りのスタイリングでしたけど、バスケをやっている自分からしても、すごくよいと思います。
シャツとデニムの組み合わせは爽やかな印象がある組み合わせで、これまでしたことのない着こなしでしたけど、今日初めて着てみて意外といいなと(笑)。カジュアルな中にもシュッとした大人っぽさがあって好きでした。今後はシャツも着ていこうと思いましたね。

ー今年の夏はどんなファッションをしたいと思いますか?

八村阿蓮:僕は黒系のシックな色味の洋服をたくさん持っているので、あまり明るい色味のコーディネートをすることがなかったのですが、今年の夏はそこにチャレンジしてみてもいいかもと思いました。それこそピンクのセットアップは想像以上にしっくりくるカラーリングでしたから。あとはボタンダウンのシャツですね。ポロシャツはけっこう持っているので、次はボタンダウンですね。

ーでは、夏にやってみたいことは何ですか?

八村阿蓮:バスケに関しては常に自分と向き合ってやっていきます。それは季節変わらず行っていることですね。同時にリフレッシュも大切なことなので、南国の島に行ってゆっくりしたいです。

ー八村さんにとってオリジナリティとはどういうことだと思いますか?

八村阿蓮:昔から奥手というか、人前に立つのは苦手なタイプだったんですけど、バスケを始めてから人前に出ることが多くなってきて、結果的にプロとしてコートに立っているんですよね。そう思うとバスケが本当に自己表現の場所であり、その場所にいること自体がオリジナリティを発揮しているということになるんだと思います。僕はスニーカーが好きで、派手な色味のあるものが好きなんですけど、ゲームに出る時も、その日の気分に応じてインパクトのあるデザインのスニーカーで出場しているんですよね。そんな風にファッションを通じて自分らしさを表現できているのも、バスケがあるからこそなんだと思っています。

EYESCREAM x Gap Summer Style’25, 04

中友香

Profile
1991年、大阪生まれ。伝統的な書道をファッションと融合させた独自のスタイルで表現する書道家。Amazonプライムビデオ『No Activity 2』の題字や、TRUNK(HOTEL)のビジュアル制作などに作品が起用されている。書道を通じて日本の伝統文化をより身近に感じてもらうことを目指し、国内外問わず活動を展開する。
https://www.instagram.com/naka.tomoka/
https://tomokanaka.com/

Comment

ー行っている自己表現(書道)について教えてください。

中友香:書道は6歳から始めまして、今は書をより身近な存在として日常に取り入れて楽しんでもらえるようにと考えながら活動しています。作風で言うと、動きがあって力強さを感じさせるものを表現しようとしていますね。身体と筆、書が一体となるような速度で制作することで躍動感のある作品を表現しています。

ー書道とファッションの関係についてどう思いますか?

中友香:相反するものではあるんですけど、そこをより自分らしい角度からチャレンジすることで身近なものとして楽しんでいます。書道の場合、白い和紙に黒い墨を入れていく作業になるわけで、言い換えれば、白をどう黒に染めていくかということになるんですね。ちょっと余白を残しながらってことを考えながらの制作になるんですけど、ファッションもレイヤードで着こなしを表現したり、自分の中の足し算引き算を楽しむ部分があるものなので、そこが書道とファッションの接点なのではないかと考えています。

ー今日、着用した2つのコーディネートはいかがでしたか?

中友香:筆を取っているときのコーディネートは、今の気分にマッチするカラーリングでした。夏の定番でもあるブルーのストライプに原色系のレッドのアイテムを差し色として使うことで全体的に自分好みな着こなしになったと思います。
屋外では柄もののワンピースを着させていただいたんですけど、普段は着ないような洋服で新鮮な感じがありましたね。デニムは自分らしいスタイルでもあるので、普段から愛用しているアイテムとそうでないものを組み合わせることで、自分的にはフレッシュな気持ちで楽しむことができました。

ー今年の夏はどんなファッションをしたいと思いますか?

中友香:マイ・定番でもあるデニムにスニーカーを合わせて、飾りすぎないようなカジュアルなファッションを楽しんでいけたらと思っています。

ーでは、夏にやってみたいことは何ですか?

中友香:新たなインスピレーションを求めに、国内海外問わずいろんなところを旅してみたいです。自分が普段過ごさないような時間軸で日々を送ることで、これまでになかった価値観を現地から得ることができたらと思っています。古着やヴィンテージウェアも好きなので、日本各地に足を運んでみて、そこにしかない洋服を探したりもしたいですね。そんな風に行動することで、書に対してよいインスピレーションがあるんじゃないかと思っています。

ー中さんにとってオリジナリティとはどういうことだと思いますか?

中友香:とにかく自分らしくあり続けることでオリジナリティを生み出すことができると思っています。自分の中にブレない軸を持ち、そこを基準に今のムードやテンションをプラスさせていきながら、自分らしさを進化させていきたいと考えています。そんな変化と共に暮らしていけたらいいなと思いますね。

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