7月に再出発の意を込めたEP『OUT NOW』を発表したSound’s Deli。5人の“等身大の今”をスピットした本作を提げたリリースパーティを去る8月4日（金）、渋谷 WWWにて開催した。この先に向けてのスタートダッシュとなったこの日は、Showy、OMSBらが駆け付け、彼らの記念すべき一夜を祝った。力強いメッセージを軽快なマイクリレーで突き刺していくライブは、集まったファンと共にもっと高い景色を見に行こうというSound’s Deliの決意を強く感じさせるものだった。本記事ではそんな真夏の夜のDeliveryの様子をお届けする。

最初に登場したのは今年の『ラップスタア誕生!』でも話題を集めたShowy。「YADA」からはじまりそのまま代表曲でもある「こっから！」を披露すると、いきなりアクセル全開のスタートで会場のボルテージを一気に上げていく。巧みなフロウと耳に残るフックが展開されるサウンドに合わせ観客を休む間もなく踊らせ、「まだまだいけるよな」と底なしに会場を巻き込んでいくこのパフォーマンスこそが彼らの魅力だろう。終盤には、G-YARDと同郷の彼らが地元を歌った一曲「千人画廊」も披露し、最後はこの日渋谷WWWに集った観客に向けた「君のため」で舞台を後にした。

フロアの熱気が上がり続ける中、OMSBがバックDJのHi’Specと共に登場。出てくるや否やそのディープなサウンドと力強いラップで会場を黒く染めていく。

中盤の「Memento Mori」から「大衆」、「LASTBBOYOMSB」の流れはこれこそがヒップホップだと言わんばかりの圧巻のステージ。「祝いましょう」とラストシット「Childish Wu」を歌い上げ、絶頂に近づいてきたステージをパスしてライブを終えた。

ヘッズ達の興奮も最高潮に達する頃、いよいよSound’s Deliが登場。MET（MET as MTHA2）のバックDJのもと「OUT NOW」で一人ずつステージに姿を現すとこの日一番の歓声が巻き起こる。「WWW Let’s Go！」のシャウトのあと披露された「MADE IN TOKYO BANG」、「LOWKEY LIKE」で一気に絶頂の盛り上がりへと導いていく。

途中のMCではEPへの思いや制作背景のトークを展開しながらも、ほぼノンストップで繰り広げられる5人のスキルフルなラップとスピード感あふれるマイクリレーに観客も踊り、歌い続け会場には常に一体感があふれていた。終盤に差し掛かってもなお上昇し続けるオーディエンスの熱気の中、客演としてG-YARDの盟友でもあるK-niceが登場し、「stop plain’ wit me!」 と「HIT!HIT!HIT!」をプレイ。共にこの一夜を祝った。本編ラストには等身大のリリックが刺さる「Polyp」を披露し、熱狂の中にエモーショナルな雰囲気の中舞台を降りた。

アンコールでは全員今回のリリースパーティーのグッズTシャツに身を包み「Delimatic」で登場。最後はSound’s Deliのアンセム「Sound’s Deli」で締めた。再出発の意を込めた今作『OUT NOW』。彼らの次なるDeliveryに期待しよう。

なお下記ではSound’s Deliの“人となり”に迫るインタビューを公開しているので是非チェックしてみてほしい。

人物トモグラフィー Sound’s Deliを探る

INFORMATION

Sound’s Deli 『OUT NOW』

https://ssm.lnk.to/OUTNOW