OTHER 2019.10.08

Walk your talk Vol.08 -対談連載 第8回- VERDY×EXILE NAOTO

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部
Photograph_Hideaki Nagata, Edit&Text_Ryo Tajima[DMRT]

アーティスト、ヴェルディがストリートの今をベースに世界中のクリエイターやアーティストと対談していく本企画。8回目はEXILE NAOTOが登場。2019年10月12日から14日にかけて開催されるVERDY HARAJUKU DAYでHONESTBOY®︎×VERDYのコラボコレクション”HONEST DELI”を中目黒のSTUDIO SEVENで発売する2人。コラボなのに”デリ”?? ラインナップも見ても、これまでヴェルディが展開してこなかったアイテムが数多くある様子。そこには、どんなメッセージ性が込められているのだろう。どんな経緯で、このような展開になったのだろう? そんなことを話し合ってもらった。

キッチンカーをやろうってアイディアがスタート地点
ーVERDY

自分が好きな”食”の文化を落とし込みたいと考えて
ーNAOTO

ーまずは、お2人の出会いから教えてください。

VERDY:NAOTOくんの存在は、もちろん昔からメディアを通して知っていましたけど、最初にお会いしたのは3年前、ComplexConにコラボ企画で参加していたときのことなんですよね。ちょうど同じタイミングでSTUDIO SEVENがパーティをLAで開催していたんです。それに遊びに行ったのが初めてでした。

NAOTO:STUDIO SEVENのアイテムはLAのJust One Eyeというセレクトショップで扱われているんですが、そのときがSTUDIO SEVENの取り扱いスタートのタイミングだったので、ローンチパーティをComplexConに合わせて開催したんです。そしたら、そこにVERDYが遊びに来てくれたんだよね。

VERDY:パーティに出演していたDJも知り合いで、僕のLAの仲間もいっぱいいたんですよ。そこで少し話して、次の日にNAOTOくんがComplexConの僕のブースに遊びに来てくれたんです。

NAOTO:その時点で僕もVERDYの存在を知っていたんです。周囲から「いつかVERDYを紹介したい」ってよく言われていて。会いたいなーと思っていたところに、VERDYの方から、来てくれたという(笑)。

ー実際に会うまで、NAOTOさんはVERDYさんに対して、どんな印象があったんですか?

NAOTO:完全に個人的にですけど、突如現れた新星って感じだったんですよ(笑)。突然、グラフィックを用いてDIYな手法でファッションをバズらせ、オレの周りも騒ついていて、世間が騒いでいる。その感じが新鮮に映っていたんですよね。正規ルートじゃないやり方、というか。でも、こうしてVERDYと仲良くなってコミュニケーションを取っていくうちに、VERDYに筋の通ったストーリーがしっかりとあるということを聞いて、なるべくして今の状況が出来上がっていったんだなって知りました。

VERDY:知り合った当時、僕はSTUDIO SEVENのことを深く知らなかったんです。LAでNAOTOくんと出会ってブランドの存在を知ったとき、日本にもこんな面白い展開をしているブランドがあったんだって思いましたね。その後、NAOTOくんからグラフィックの意味を聞いたときに、自分の感覚に近いと感じたんです。

ー感覚が近いというのは、具体的にどういうことですか?

VERDY:NAOTOくんも自分と同様にスマイリーフェイスをデザインに使用しているんですけど、そこに込められている意味合いに近いものを感じたんです。もちろんアウトプットは異なるんですが、同じような気持ちが同じモチーフで表現されているのって面白いじゃないですか。そこから「何か一緒にやれたらいいよね」って話をNAOTOくんとずっとしていたんです。どういう風にやっていくのが、自分たちらしく、かつ自然に実現することができて、お客さんにとっても面白い展開なんだろうって。だから、このコラボが成立に至るまでは、すごく長い時間をかけているんですよ。

ーNAOTOさんにとってのスマイリーフェイスのデザインには、どんな意味が込めれているんですか?

NAOTO:オレがアイコンに使っているスマイリーフェイスは“Mr.Confused”って名前があるんです。今はネガティブなワードがSNSやネットに簡単に投稿できるし、キャッチするのも簡単じゃないですか。便利な時代だけど、悪い部分もあるんだってことを身を持って感じていた時期に考えたデザインだったんです。あのデザインを作ったときは、それが現代の闇のように感じていましたね。SNSやネットにおける誹謗中傷は発信している人間の実態が見えないし顔もわからない。そんな時代の中で、絶対的な笑顔の象徴であるスマイリーフェイスでさえも、ちょっと困惑してきている、という状態が現代なんじゃないかってメッセージを込めています。だから、普通のスマイルじゃなくて、ちょっと混乱しているような表情をしているんですよ。

VERDY:そこにシンパシーを感じましたし、僕はグラフィックに制作者の意図や意味がちゃんと落とし込まれているものが好きなので、NAOTOくんと一緒に何かをやってみたいと思ったんです。

ーそして今回、ついに”HONEST DELI”としてコラボが完成したわけですが、アイテムのラインナップが非常に多いですね。

VERDY:そうですね(笑)。じゃあコラボして何をやるか、という話をNAOTOくんとしているときに、本当に色んなアイディアがあったんですよ。今日に至るまでに、様々に形が変わっているんです。最初は自転車などを使ったエクストリームスポーツに関するプロジェクトで進めようかって話もあったんですよ。NAOTOくんはBMXが好きだし、僕はスケートボードが好きだしってこともあって。でも、そのときは僕が作りたいグラフィックが生まれてこなかったんですよね。そんなある日、僕は海外にいたんですけど、NAOTOくんから「キッチンカーをやったら面白いんじゃないか?」って電話をもらったんです。

NAOTO:そうだね。友人がキッチンカーをやっているというのがまず最初にあって。オレは食べ歩きが趣味なくらい“食”の文化が好きなので、何かフードカルチャーとファッションをうまく掛け合わせたようなインスタレーションができないかなって発想に至ったんです。アパレルアイテムを置きつつ、少しだけご飯も提供できるようなことができたら面白いんじゃないかってことをVERDYと話しあって。

VERDY:僕の方もLAで行われていたプロジェクトにタコスのキッチンカーを会場として使ってポップアップをやっているのを、ちょうど見た時期だったんですね。だから、そういうことをやったら絶対に面白いだろうなって。それから、NAOTOくんが好きな食べ物とコラボアイテムを扱うキッチンカーを作りろうってアイディアからプロジェクトがスタートしたんです。今回のコラボアイテムに施しているキャラクターも、そのタイミングで出来たんですよ。具体的に進めていこうという段階で、想像通りだったんですけど(笑)、キッチンカーを実現させるのは現実的に相当難しいってことになったんです。なんせ、すごく規模が大きい話ですし、NAOTOくんも僕もイメージが明瞭過ぎたので、これを形にするのはかなり大変だぞって(笑)。でも、このアイディアはすごくユニークだから、コンセプトを保ちつつ、他の表現がないかを探っていくことになったんです。

ーその次に、どのようなアイディアが出てきたんですか?

VERDY:海外のキッチンカーはキヨスクみたいに直ぐ組み上がる形をしているものが多いので、じゃあキヨスクみたいな形にすればいいんじゃないか? ってことになり、ようやく今回のような方向性が出来上がっていったんです。

ーなるほど!

VERDY:だからアイテムも、そのコンセプトに沿ったラインナップになっているんです。Tシャツなどの代表的なアパレルアイテム以外の物が多いのには、そういう理由があります。可愛いデザインで作っていけば、きっとお客さんも欲しいと思ってくれるんじゃないかなって。あと、こだわったのはパッケージですね。可愛くてフードを連想させるボックスにアイテムを入れて、綺麗に整頓された状態で見せる形というのは、海外のキヨスクとか、そういうお店の光景をイメージしています。

NAOTO:タイトル通り、これは“デリ”ですからね。食べ物が梱包されているようなイメージで、どのアイテムも作り上げています。実際にコラボラインナップの中にはボードやコップなど食に関するアイテムもあります。それに今回はキャンディとチョコレートも作りました。


ーキャンディとチョコレート、これ、すごいですよね。

NAOTO:これは本当にもう、ギリッギリで間に合いました(笑)。でも出来上がりがすごく可愛いんでオレもすごく気に入っています。

ーキャラクターの帽子に描かれているマークは?

VERDY:タイトルの”HONEST DELI”のHとDを掛け合わせたデザインなんですよ。最近の自分のグラフィックの感じをうまく表現できたんじゃないかと思っています。

NAOTO:このマークね。本当にすごく良くできているよね。見方によっては$マークのようにも見えるし。

VERDY:あとはキーホルダーも。いつか自分が作ってみたいと思っていた形で作ることができたのが嬉しかったです。小学生の頃に持っていたJリーグのグッズみたいですよね(笑)。最近あんまり見ないから良いと思うんですよ。”HONEST DELI”のコラボアイテムは、今回、VERDY HARAJUKU DAYで展開するラインナップの中でも、特別な思い入れがあります。長い準備期間をかけてやってきたものなので、すごく気に入っているんです。

ーVERDY HARAJUKU DAYで”HONEST DELI”を披露しようと聞いたとき、NAOTOさんはどう感じましたか?

NAOTO:ちょうど”HONEST DELI”の全景が見えてきたぐらいの時期に、いつ、どこで出すのがふさわしいかってことを2人ですごく考えていたんです。そんなときにVERDYから今回のVERDY HARAJUKU DAYをやるってことを聞いて、そこでリリースするって話になったときに、こんなにふさわしいタイミングはないな、と思いましたね。自分的には今まで長い時間をかけてやってきた甲斐があったと感じました。全部がうまくピタッと繋がって気持ちが良いし、運命のようなものを感じますよ。

VERDY:僕もすごくベストなタイミングだと思っています。たまに「STUDIO SEVENは(VERDY HARAJUKU DAYで原宿と謳っているのに)中目黒にあるじゃん」って言われることがあるんですけど、タイトルにある”HARAJUKU”は単に原宿という場所のことだけではなく、自分が影響を受けてきた原宿のカルチャー全体のことを指していて、NAOTOくんも同世代で同じカルチャーに影響を受けてきた人でもあるので、自分的にすごくしっくり来ているんです。今日も会場に来た瞬間にすごく良い感じだなって思いました。このプロジェクトを色んな人に見てもらうのがすごく楽しみです。

ー我々は90年代に興盛を極めたストリートカルチャーに影響を受けた世代ですが、あの頃のストリート感が、また盛り上がってきている気がします。

NAOTO:間違いなく盛り上がっていると思いますよ。世間を見ていても個人的にも感じますね。よくNIGO®さんが「未来は過去にある」ってことを仰っているんですけど、今、みんなが求めている新しいものや未来、感じている気持ちって、当時の原宿カルチャーに影響を受けたものを、今の気分で自分たちらしく表現したい、アウトプットしたいってことだと思うんですよ。自分もそれを感じていて、特にVERDYのグラフィックは、その感覚や気持ちとすごくフィットしていると思います。つまり時代とフィットしているってことですよね。今回の”HONEST DELI”でも、これから着たい、使いたいと思えるものを実現できたので、確実に2人が影響を受けてきた原宿カルチャー感がコラボプロダクトにも落とし込まれていますよ。もちろん、そのまま真似しているわけではなく、そこに今の自分の感覚を加えることで、ちょっと新しいものとして表現されているので、これを披露できることに、改めてすごくワクワクします。

ーこうして”HONEST DELI”のコラボプロジェクトが完成に至ったわけですが、今後も続けていく可能性はありますか?

VERDY:やっぱり、最初に2人で話していたキッチンカーは実現させたいと思いますよね。というのも、実はデザインまでは出来ていて、それがめちゃくちゃ良いんですよ。

NAOTO:そう! めちゃくちゃ可愛い!

VERDY:それを具現化することができたら、すごく楽しいんじゃないかなって本当に思いますね。今回の内容も、もちろん素晴らしいんですけど、また違った魅力や面白さをみんなに提示することができるんじゃないかと考えています。

NAOTO:そうだね。自分たちが思い描いていた正解の1つとして、いつか実現させたいし、可能性を追い求めていきたいです。

Verdy 対談連載 “Walk your talk.”
第1回目 小林資幸[PHINGERIN]
第2回目 Inagawa Jun
第3回目 谷中敦
第4回 KEI
第5回 Kosuke Kawamura
第6回 BIM
第7回 BUMP OF CHICKEN

INFORMATION

VERDY×EXILE NAOTO

VERDY@verdy

VERDY HARAJUKU DAY
@verdyharajukuday

EXILE NAOTO
@exile_naoto_

STUDIO SEVEN
https://www.seven-official.jp/
東京都目黒区青葉台1-22-3

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