Interview:(sic)boy
メジャー1stアルバム『HOLLOW』にこめた想い

Photography_Yuki Aizawa
Text_Daiki Takaku
Styling_sathi(homesicc)
Hair & Make_Yukari Clarke

Interview:(sic)boy
メジャー1stアルバム『HOLLOW』にこめた想い

Photography_Yuki Aizawa
Text_Daiki Takaku
Styling_sathi(homesicc)
Hair & Make_Yukari Clarke

HIPHOPとROCKをクロスオーヴァーしたスタイルでシーンで異彩を放つ(sic)boyがメジャー1stアルバム『HOLLOW』を発表。バリエーション豊かな作風はそのままに、今作ではさらに表現の幅を広げている。盟友であるOnly U、JUBEEに加えて、国内からはDaichi Yamamoto、JESSE、そして海外からはVernon(SEVENTEEN)、nothing,nowhere.が客演で参加。プロデューサーにはこれまでもタッグを組んできたKMを中心にChaki Zulu、Zakk Cervini、Saint Patrickの名前が並ぶ。そんな豪華な布陣のバックアップを受け、東京、LA、韓国でレコーディングされた今作について(sic)boyに話を訊いた。

──アルバム・タイトル『HOLLOW』は昨年末に行ったワンマンライブのタイトルでもありました。どのような想いを込めているのか、より具体的に教えてください。

(sic)boy(以下、S):直訳すると“空洞”や“虚ろな”といった意味で。コロナの影響もあって暗い世の中だったのが、今やっとだんだん光が見え始めた気がするんです。例えばライブの観客の声出しがOKになったり、制限が少ない中ライブを楽しくできることの有り難さは、つい3年前くらいのコロナの状況がないとわからなかった。闇の中にいたからこそ、今見えている光をすごく大切に受け取れるんじゃないか、という前向きな意味なんです。

──東京と大阪で行われたリリース・パーティーも大盛況でした。『HOLLOW』のリアクションはすでにたくさん届いていますよね?

S:メジャーだからと言ってアルバムの内容がわかりやすくなったわけじゃなく、ブレていないよねと言われたのは嬉しかったですね。メジャーデビューのアルバムでもあったので雰囲気がガラッと変わっちゃうんじゃないかとか心配していた人もたぶんいると思うから、変わってないと感じてもらえて良かった。

──やはりご自身の中でメジャーデビューへの意識はあったんですか?

S:もちろん環境が少し変わるから精神的な意識に変化はありましたけど、制作面に関しては割と今まで通りで。なんならもっと尖ったことやっても良いんじゃないかというリミッターの外し方をしたかもしれないです。例えば『Falling Down』という曲は結構ザ・POP PUNKで。今までは何かしらトラップの要素が混じっていたり、ミクスチャーで作ってきたんですけど、がっつりROCKな曲というのをこうやって出したのは初めてなんじゃないかな。ちょっとしたことかもしれないけど、やれることはやっちゃおうというか、どちらかに振り切ることができたかもしれない。

──苦労した部分はありますか?

S:やっぱり『vanitas』や『CHAOS TAPE』より良いものを作りたいと思うと「やれることって何があるんだろう?」と悩みました。音楽を作るときは常に考えていることなんですけど、毎日曲を作ったりしていても前の日より良いものをと考えると自然とハードルがすごく高くなってしまうんですよね。『vanitas』や『CHAOS TAPE』と『HOLLOW』を続けて聴いて欲しいからこそ、というのもあります。だいたい2年間かけて作った分、内容、曲の聴こえ方、アルバムとしての完成度は前の2枚と比べてもだいぶ気にしましたね。

──そのハードルを超えるためにたくさんの試行錯誤があったのではないかと思います。

S:最初は良い曲を作ったら、それに時間をかけた分だけ反響があったり、良い曲になるのかなと思っていたんです。でも最近はというか、昔からやっている部分もあるんですけど、意外とフリースタイルのノリで作った曲がたくさん再生されたりもする。だから自分の中で納得できる範囲まで持っていくという作業が今回は割合が大きかったかもしれないです。世に出るということを考えると計算もできないというか。いろんなことを考えながら作るのも大事だと思うけど、そればかりになると辛い。

──なるほど、作品を詰めていく部分に時間をかけたんですね。『vanitas』のリリース時に取材した際、LAで(海外の)ラッパーがパッと来てレコーディングを済ませていったことを話してくださいましたが、そういった経験の影響もあるんでしょうか?

S:まさにその通りで。今回LAは2回目なんですけど、初回でかなり衝撃を受けました。みんなレコーディングが終わったらすぐに次のラッパーやプロデューサーのスタジオに行くんです。1日に2、3箇所回る人もいるし、もっと多い人もいると思います。音楽を作るスピードが早いのはもちろん、何より生活の中の音楽の割合が大きい。2回目のLA滞在は3週間くらいだったんですけど、ほぼ毎日スタジオにいて、観光という感じもなくずっと制作していました。

──『HOLLOW』の中で一番フリースタイルに近い録音をした曲はどれですか?

S:「(stress2)」ですかね。トラップなんですけど。その場でめっちゃ書きましたね。これまでは割と歌詞を直すのが癖だったんです、常に2パターン、多いときは3パターンくらい一つのヴァースに対して用意していて。リリック、書きすぎるくらい書いちゃうんです。その上でこうじゃない、ああじゃないって昔はもっと書き直していたんですけど、今作で、特に「(stress2)」はそうですけど、リリックをあまり直さなかったというか、自分の感情やスタジオで生まれたノリを守るように作りましたね。

──前作に収録された「Last Dance」の「渋谷で酒飲みたい」というご自身の気持ちを率直に歌ったリリックはたくさんの人の心に届いていた印象があります。例えば「(stress2)」の「クロムハーツもっとジャラジャラさせたい」など今作にもそういったリリックがありますが、こういった周囲を気にしないような素直な言葉と持ち味の一つでもあるフィクショナルなリリックのバランスについて意識していることはありますか?

S:混ぜ具合はあまり変わっていないんですけど、素直なリリックを残したアルバムになったかもしれないです。ミステリアスな雰囲気を出すために表現を難しくしたりしていたんですけど、今作では『え?こんな歌詞でいいの?』っていう部分をあえて詰めずに我慢して残したりしましたね。それこそクロムハーツのくだりもなんとなくその小節を埋めるために書いていた言葉なんですけど、リアルなことだし、これいいんじゃないかと思えて。最近はそういうリリックも大事にできるようになりました。

──おそらく(sic)boyさんのインスタライブなど見ているリスナーには嬉しいラインですよね。

S:なんというか(人柄が)捲れていっているんですよね、正直(笑)。アーティストヴィジュアルだけ見て、この人あんまり喋らなそうとみんなから思われている気がするんですけど、普通に喋りますし。そういう意味では自分を少しさらけ出せるようになったのかもしれないです。

──リリースパーティーを観ていても感じましたが、そういった素直な部分に対してのオーディエンスのリアクションはすごく良いですよね。

S:そうなんですよね(笑)。意外とライブでみんな歌ってくれたりしていて。自分で作って、レコーディングして1曲できて、それをお客さんがライブでみんなでいっしょになって歌うというその流れってやっぱり美しいものだなと思っています。『HOLLOW』というタイトルにも繋がっている話ですが、(sic)boyはコロナ禍の真っ只中で始まったプロジェクトだったので、お客さんが歌ってくれるという想定ではあまり作ってこなかったんです。でもこうやってだんだん状況が良くなって、もちろん『HOLLOW』はダークといえばダークなんですけど、ライブのときはみんな歌ってくれるようになって、そういった点では曲で伝えたいフィーリングはだんだん合ってきているのかなという感じもしていますね。

──作品を経るごとにヴォーカルの表現力も増してきていますよね。特に「sober」からは顕著に感じます。自分の声をコントロールする上でどのようなことを意識していますか?

S:レコーディングのときいろんなキャラクターで録ってみたりしますね。だからデモのときは割とマイルドな感じだったものも完成したらめっちゃざらついていたり、逆にめっちゃロックだからという理由で声をざらつかせるんじゃなくクリーンにしてみたり。いろんなパターンがあります。リリックに応じてキャラクターを憑依させる感じですね。なんなら一つのラインだけ別のキャラクターを憑依させたりも。そういう使い分け方を今作はいろんな曲でやりました。

──前作収録のAAANYYYさんが客演の「水風船」とシングルに客演する形になった「雨」とで関連性を持たせていたり、今作ではOnly Uさんとの「Resonance」で過去の共作曲をご自身で引用していたり、深みのある作詞が味わえるのも(sic)boyさんの魅力の一つですよね。今作の中で、特にこだわったポイントなどありますか?

S:それこそ「Resonance」の頭の「黙らす未来~」のところは昔Only Uといっしょに作ってSoundCloundに出した「Future」からのセルフサンプリングで。SoundCloudから出てきたアーティストだということを知ってくれている人ももちろんいますけど、新しく自分の曲を知ってくれた人に過去の活動のことも知ってもらえたら嬉しいですね。そういった点でもセルフサンプリングって面白いし、個人的にも他のアーティストがやっているとアガります。他にもリリックでは結構いろんなところで「まさかこの曲と繋がっているの?」っていう曲が結構ありますね。正直自分でもごちゃごちゃしてきてしまっていて(笑)。だから過去作と並べて聴いてみると新しい発見があるかもしれないです。見つけた方はDMとかしてください。赤ペン先生やりますから(笑)。

──ここからは『HOLLOW』に参加しているゲストについて伺えたらと思います。JESSEさんには直談判して今回の作品に繋がったそうですが、共演してみて、改めてJESSEさんから感じたこと、学んだことはありますか?

S:まずはやっぱり「本当にかっけえな」という感じです、マジで。ライブのパフォーマンスはもちろん、ファンの方への対応一つとっても超一流というか。ファンとして曲を聴いていたときと、こうやって実際お話させてもらってからとでは見え方も変わってくる部分もあります。Jesseさんのステージングは当たり前に出来すぎていることが多すぎて、勉強しようという気持ちで凝視して観ないと気がつかないようなすごく細かい動きがあるんです。すごく勉強になりますし、お手本という感じです。

──Jesseさんと実際にお話して影響を受けたことはありますか?

S:あるフェスの現場で自分の次がThe BONEZさんで、別のステージで離れていたんですけどJesseさんはそこで準備しながら観ていてくれていて「一つのライブのステージをサッカーのフィールドだとしたらお前はずっと後ろの方からシュートを打ってる。だけどここぞっていうときは一番ど真ん中でお客さんのいるギリギリのところまで前に出てシュートを打たなきゃ届かないんじゃない?」ということを言われて。ハッとしましたね。その言葉を受け取る前と比べてステージの一番前のボーダーがもっと前になりました。ここからはステージではないと自分が考えていたエリアまでステージだったというか。そういうちょっとしたギアの外し方、ここぞというときにちゃんと前に出るというのはJesseさんから教えてもらったことです。もう実践していて。だんだん慣れてきたかもしれません。

ジャケット ¥88,000,パンツ ¥88,000/ともにHLVTC
(HLVTC url_ hlvtcjp.com)
アクセサリー/Gaboratory (Gaboratory TEL_ 045-444-5445)
シューズ/ Dr.Martens (Dr.Martens)

──感覚に変化を起こしてくれたんですね。Daichi Yamamotoさんとも初の共作です。Daichi Yamamotoさんの印象はいかがですか?

S:言葉を使うのがすごく上手なイメージです。インテリジェンスを感じるというか、ただ賢そうなことを言っているだけじゃなくて、それ以外のDaichiくんのキャラクターだったり、人間的な部分がリリックに垣間見えて、すごく素敵だなと思います。ライミングに関しても少し抜けているような感覚があったり、曲によってDaichiくんのいろんな魅力に気がつきますね。今回参加してもらった「Ghost Ship」も、トラックの雰囲気を上手く掴んでいて、ラップが乗ったものが戻ってきたときはくらいましたね、超嬉しかったです。「これだよな!」というヴァースで。客演のアーティストの方々は毎回驚かせてくれるんで、そういうときも音楽をやっていて良かったと思う瞬間です。自分が聴いていたアーティストたちが自分の曲に参加してくれて、ヴァースを蹴ってくれるってやっぱりすごいことなんですよね。

──SEVENTEENのVernonとのコラボレーションも大きな話題になっています。

S:めちゃくちゃ最高でした!

──実際に韓国に行ってレコーディングしたんですよね。どのように制作は進んだんですか?

S:俺は英語をがっつり話せるわけではないんで、でもなるべく通訳を介さずに、自分の伝えられる範囲で英語で伝えるようにしました。しかもVernonとは同い年なんで、人間的にもフレンドリーにピースな感じで曲を作れましたね。会ってすぐ打ち解けることができて嬉しかったです。Vernonはスタジオに入ってすぐ歌詞を書き始めていて。「こういう感じでいきたいんだけど」と歌ってくれたのがすごく良かったんです。なるべくそれを生かして作っていきました。Vernonは全部すごかったんですけど、LAで会ったアーティストの対応力とも近いものを感じたし、ちゃんと自分の芯を持って歌っているようにも感じました。実は「Miss You」で使っているトラック以外にもいろいろトライしたんです。もっとロックなものもやったんですけど、どれもすごく良くて、いろんなアプローチができる人だと改めて思いましたね。

──Vernonのコーラスアレンジもありますよね。

S:「ここは日本語なんだけどどうかな?」とVernonに相談したら「やるよ!」と言ってくれて。だからその部分はスタジオでセッション的に作った感じですね。「Miss You」はほぼほぼそのスタジオに入った1日でできたんじゃないかな。かなりスムーズでしたね。

──Vernonのファンからのリアクションも大きいですね。

S:反応がすごくて嬉しいですね。純粋に音楽で盛り上がってくれていて。半端じゃない数のリスナーがVernonにはいるのもあって「ちょっとこれは違うんじゃない?」と思われる不安も少しはあったんですけど、そういうこともなくみんなが受け入れてくれたような気がしています。Vernonをみんながすごく愛していることも伝わってきて、そういった点でもフィーチャリングして本当に良かったなと思いますね。

──『HOLLOW』にはこれまでタッグを組んできたKMさん以外にも複数のプロデューサーが関わっています。今作で組んだプロデューサーとの特に印象に残っている制作などはありますか?

S:ザック(Zakk Cervini)はすごかったですね。超早いんです、トラックを作るスピードが。「こういう曲をやりたい」と伝えるとすぐにその場で打ち込んで、ギターを弾いてくれて。驚きながら見ていましたね。今現在、いわゆる2020年代のポップパンクの潮流の中で見てもザックは重鎮だと思うんですけど、レコーディングまで面倒をみてくれました。なんというかロックのバイブスがやっぱりすごくて。ロックにもいろいろありますけど、自分が好きなエモの流れやポップパンクの流れをまるまる継承している感覚がありました。アンプの鳴り方なのか、湿度の問題もあるかもしれないし、うまく説明できないんですけど、「そりゃこういう音が生まれるよね」という妙な納得感があって。あの場所でいろんなミラクルが重なって発展していった文化だということを肌で感じることができて、1人のロックファンとしてもすごく嬉しかったですね。

──東京以外の、LAや韓国といった海外で制作する際に意識していることはありますか?

S:なるべく普段通りやろうと思っているんですけど、やっぱりその場所の状況や環境に持っていかれますね。例えば気温一つとってもどこも違っていて、韓国は寒かったし、LAは暖かいし。だからなるべく現地のバイブスを汲み取ろうというのは東京以外で作るときは考えますね。あとスピード感もそれぞれで違っていて、そこに適応するように頑張ってはいますね、毎回。

──しんどいと思うことはありませんか?

S:いやー、しんどいです、めちゃくちゃ(笑)。でも、それだけ持ち帰れるものも大きいんじゃないかと思っています。

──改めてになりますが、『HOLLOW』はこれまで以上にバリエーション豊かなサウンドになっています。同時期にリリースされたLil Uzi Vertの『Pink』も同様にバリエーション豊富だったりしますが、HIPHOPがもっと自由になっているように感じますか?

S:ファッション一つをとってもそれはすごく感じますね。Y2Kのリバイバルもそうかもしれないけど、だんだんみんなが歩み寄っている気がします。それこそLil Uzi VertとBring Me the Horizonのタッグがあったりするのも今なら納得できる。数年前だったら意外すぎてびっくりしていたと思うんです。最近の流れを踏まえると、もちろん驚きはあるけどそこまでではないというか。良い時代だと思いますね。音楽においてもファッションにおいても流れが変わってきている感じがします。

──それこそ(sic)boyさんのクロスオーヴァーした表現はHIPHOPのコアなファン層やROCKのコアなファン層からの風当たりが強く感じることもあったと思います。作品を重ねて状況は変わってきていますか?

S:いやー、でも変わらないですね。そういう人はたぶんどの時代にもいると思いますし、いて当然だとも思います。そうやって思う人がいることは全然悪いことじゃない。それだけ好きなんだなって。

──そういった層を無理に納得させようとは思わないんですね。

S:あまり思わないです。そういう人たちのためにやっているわけでもないので。そこに対して『頭が硬いやつら!』という態度でいくスタイルがあってもいいと思うんですけど、俺はなるべく自分の世界をちゃんと貫き通したいんです。でも、そういう人たちともいつか手を取り合えたらとも思っていて。だからHIPHOPも好き、ROCKも好き、という流れで始めたことがだんだん聴いてもらえるようになってからは、もっと丁寧にそれぞれの文化を扱うことを考えるようになりました。それぞれの文化を尊重しながら自分のやっていることを突き詰めていきたいです。

──余談になってしまうかもしれないんですが、最近hydeさんのライブを観に行かれてましたよね。hydeさんとお話しましたか?

S:話しました。いや、もうなんも喋れないですね(笑)。小学生のころから聴いているからびっくりだしめっちゃ嬉しかったです。hydeさんは変わらないんですよね。たぶんメディアで公に出していなくとも自分の中で決めている何かがあるように感じます。それがあるアーティストって魅力的じゃないですか。L’Arc〜en〜CielやVAMPS、ソロもそうだし、THE LAST ROCKSTARSもやっていますけど、でもhydeさんはhydeさんで。それがかっこいいロックアイコンの条件なのかもしれないですね。

──ちなみに(sic)boyさんがBiTE A SHOCKに提供した「Patient!!」のセルフカヴァーをCDのみのボーナストラックとして『HOLLOW』に収録しています。提供する作品とご自身の作品に意識の違いはありますか?

S:それが全く変えていないんですよね。なんなら自分でも歌えるくらいのものです。もちろん他の人が歌うことで起きる変化も想定していますけど、基本的には自分が歌うために作った曲なんです。書き下ろしで作る場合も自分がセルフカヴァーしたりしてもおかしくないものを作るようにしています。そこも芯を持ってやっている部分ですね。「(sic)boyかも」と思ったら本当に(sic)boyだった、という感じで思ってもらえたらいいな。

──気が早いですが、次の作品はどのようなものになりそうですか?

S:ライブでここまで忙しかったので、少しずつ始めようかなという感じです。次のアルバムはこういう風にしようかなというのは考え始めていますね。例えば、まだ口で言っているだけですけど、レゲエなどの今まで触ってこなかったジャンルにも触れたいと思っています。

そんな彼の想いを表すかのように、先日東京・大阪で開催され大盛況の内に終えたPOPUP STOREにはキュレーターとしてKei Hashimoto (YouthQuake / CarService)が参加し、Jun InagawaやYAGI EXHIBITION、homesiccら東京を拠点に国境や文化をこえて活躍するアーティスト/ブランドが手がけたコラボアイテムが販売され話題を呼んでいた。こちらの一部アイテムはオフィシャルオンラインストアにて販売中。是非チェックしてみてほしい。

INFORMATION

(sic)boy 『HOLLOW』

https://sicboy.lnk.to/HOLLOW

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