いつだって、次なるカルチャーを作り出してきたのは音楽とアートだ(そしてそこにアルコールが交わるとより最高)。BACARDÍ “Over The Border”は、それらを掛け合わせることで新たなコミュニティーやきっかけを生み出すプロジェクト。全国5ヶ所で行われたパーティーの模様と、そのすべての会場に出演したフォトパフォーマーARISAKのショートインタビューをお届けしよう。
“音楽フェスティバル × アートミュージアム”をメインコンセプトとして、今年の夏にローンチされたBACARDÍ “Over The Border”。ラムブランドのバカルディが仕掛ける形で、東京・大阪・名古屋・札幌・福岡の各都市で開催された。
オープニングとなった東京は元印刷工場をリノベーションしたタブロイド、大阪は造船所跡地を利用したクリエイティブセンター大阪、という湾岸エリアの広大なスペースを使うことで、開放感と創造性がみなぎる盛大なフェスティバルに。サテライトパーティーという位置付けの名古屋・札幌・福岡は、より親密な雰囲気のなか会話や乾杯が交差する特別な夜に。アウトプットされる表現はさまざまながら、シーンの最先端を切り開いていくパフォーマンスが繰り広げられ、オーディエンスを歓喜させる。いい音楽はいい笑顔、いい夜を呼ぶ。そしてそんな場所にはアートが似合う。
出演者にも空間づくりにもこだわりが詰まっていて、なおかつこれが完全招待制のフリーパーティー、というのもニクい。LA発の名物フリーパーティー「The Do-Over」もそうだけど、フリーだからこそのオープンマインドさ、昂揚感が“Over The Border”を特別なものにしていた。そのハッピーな空気感に拍車をかけたのが、各会場で大盛況となっていたモヒートのワークショップだ。レクチャーしてもらいながら、フレッシュなミントや果物をふんだんに使って作る特製モヒートのおいしさったら!
国内外の先鋭アーティストを迎えつつ、それぞれのローカルも巻き込むことで、そこで芽吹きはじめたカルチャーが土地土地に根付いていく。というスタイルで作られていたのが印象的だった。音楽やアートはもちろん、アイデアや人のつながり、ローカル同士も交わっていく“Over The Border”という動きには、これからも注視していきたい。