WORLD FAMOUS BLAST JAMS!! CREW

2020年、ヴィンテージミュージックの革命を追う
Vol.09 Talk session with THE TOKYO

Photograph_Takaki Iwata, Edit&Text_Ryo Tajima [DMRT]

WORLD FAMOUS BLAST JAMS!! CREW

2020年、ヴィンテージミュージックの革命を追う
Vol.09 Talk session with THE TOKYO

Photograph_Takaki Iwata, Edit&Text_Ryo Tajima [DMRT]

東京を拠点として活動するBLAST JAMS!! CREW。彼らは”VINTAGE MUSIC FOR TEENAGERS”を掲げたユースDJクルーで、全国各地でパーティやDJ活動を行っている。ヴィンテージミュージックのカルチャーをユースの手で世間に伝えるべく活動しているレジスタンスたちだ。現在のメンバーは笹井トシオ、takuma、ヒラノツヨシ、ゴーゴージュリー 、Shinyah、MACHI、WOODCHUCK、7名のDJとクルーのフォトグラファーとしても活動しているYui Nogiwa。
今まではアンダーグラウンドで活動してきた彼らだが、10月11日に恵比寿のLIQUIDROOMでデカいパーティ”BLAST JAMS!! 2020″を開催する。本イベントに先立ち、ヴィンテージミュージックのカッコよさや魅力を教えてもらうBLAST JAMS!! CREWの連載”WORLD FAMOUS BLAST JAMS!! CREW”。
今だからこそフレッシュでカッコいい。そんなヴィンテージミュージックの世界をバンドとクルーの対談や写真でお伝えしたい。同時に各連載の最後に、BLAST JAMS!! CREWによるスペシャルプレイリストを掲載。音楽で具体的に魅力を届けてもらおう。

第9回目は、THE TOKYO。パッと見の印象から伝わってくる男らしさとローファイな印象。ロックンローラー然とした出立ながら、彼らの楽曲はポップさを携えた独特の表現で構成されている。本連載に出演するバンドの中で、BLAST JAMS!!クルーリーダーの笹井トシオともっとも長い付き合いになるのが、THE TOKYOのVo、コダマアツシだ。長きに渡る関係性を踏まえ、お互いの関係性について話し合ってもらった。

Vol.09 Talk session with THE TOKYO

L to R_こだまたいち(Gt)、笹井トシオ、コダマアツシ(Vo)、ドン・タカシ(Ba)

付かず離れずで10年間
こういうのを腐れ縁って言うのかもね
ーコダマアツシ

アツシさんとたいちのバンドを観て
自分はDJの方が向いていると思った
ー笹井トシオ

コダマアツシ(以下、アツシ):THE TOKYOとBLAST JAMS!!の関係を考えてみると、1番付き合いが長いのはオレと笹井だよね。オレは新宿のCLUB WIREで働いていて、LONDON NITE(大貫憲章氏主宰。1980年から続く最高のロックパーティ)で遊んだり、一緒にそういうカルチャーを体験してきた。最初の出会いは大学のサークルだったけどね。

ー大学が一緒だったんですか?

笹井トシオ(以下、笹井):いえ、違うんですけど、上京してから他校のバンドサークルを見学して回っていたんですよ。そこでアツシさんに出会い「とりあえずイベントに来なよ」って話になったんです。そのとき、アツシさんが主宰していたイベントに遊びに行くようになって仲良くなっていきましたね。最初はバンドを組もうと思って、バンドサークルを回っていたんですけど、アツシさんが当時やっていたTHE TOKYOの前身バンドである……。

アツシ:KODAMA FAN CLUBね。(2009年、現THE TOKYOのGt、こだまたいちと共に結成。後にTHE TOKYOに改名する)

笹井:そう(笑)。それがめっちゃカッコよくて。やっぱり自分にはこんなカッコよくバンドをできないと思うようになり、向いているのはDJかもしれないなって考えるようになったんです。2人がステージに立っている姿を見たら、敵わないと思って。

アツシ:それさ、別の記事でも笹井は同じことを言っていて、読んでビックリしちゃったんだよ。なんかオレが笹井のバンドを辞めさせたみたいじゃない?(笑)。

一同:笑。

アツシ:そんな憧れの眼差しじゃ絶対になかったでしょ(笑)。

笹井:いや、だってカッコ良かったから(笑)。すごいなって思いながら観てたよ。

参考:Vol.01 About BLAST JAMS!! CREW Interview: Toshio Sasai

アツシ:それでいくと、オレも当時はいくつかのイベントを主催していたけど、笹井がBLAST JAMS!!でイベントをやっていく姿を見ているうちに、文化を伝えるようなイベントは笹井がやってくれているんだから、オレが(イベントを)やらなくてもいいかなって気持ちになっていったかな。

こだまたいち(以下、たいち):それは絶対にあったよね。笹井くんがやってくれているから僕らもちゃんとバンドで音楽をやっていかなくちゃって。

アツシ:そうそう。

ドン・タカシ(以下、タカシ):自分からしてみれば、2016年に加入しているから、その時点でTHE TOKYOとBLAST JAMS!!の関係性はしっかり成立していたんですよね。笹井くんはもともとメンバーと仲が良い人って印象から入ったと思う。THE THROTTLEの路上ライブに遊びに行ったときに『すごく踊っている人がいるなー』と思っていたのが笹井くんで。

アツシ:そんな風にお互い、付かず離れずで今までね。10年前に知り合ってお互いに活動の詳細を報告し合うようなことはしないけど、自然な形で一緒に行動すること多い。こういうのを腐れ縁って言うのかもしれないね。

笹井:そうかもね。本当に長い付き合いで色んなことを一緒にやっているよね。今も昔も。

たいち:今、思い出したんだけど、僕にとっては忘れられないエピソード。笹井くんは同い年で、あるとき、ヘビーシック(幡ヶ谷のCLUB HEAVY SICK)のイベントにDJで誘ってくれたことがあったでしょ?

笹井:あー! あったね。

たいち:僕はDJなんてやってなかったけど、とりあえずやるって言って大量のレンタルCDと共に遅刻ギリギリでヘビーシックに向かってさ。そしたら行きのタクシーで全財産が無くなっちゃって、帰りに「ほんとにごめん……。帰れないから1000円貸して」って笹井くんからお金借りたんです。そして、そのお金をまだ返してない(笑)。

一同:笑。

アツシ:笹井はヘビーシックでよくイベントをやっていて、オレらも何回か遊びに行ったよな。昔は今よりももっとロカビリーだとか、特定のジャンルに特化した活動をしていたと思うし、オレらも、今よりロックンロール寄りの音楽をやっていたし。それが互いに守備範囲が広がっていって、また綺麗に交わっていった感覚がある。不思議な縁だよな。

笹井:以前は本当にアンダーグラウンドでしか遊んでいなかったからね。その後、色んな景色を見て、自分の様々な体験を経ていくうちに、よりオーバーグラウンドを目指す思考に変わっていって。それがTHE TOKYOの視点とも偶然に合うようになっていたんですよね。考え方が柔軟になっていくタイミングも合っていたかもしれないですよね。

アツシ:そのちょうど、境目にいた頃の出来事があって。「リーゼントの男たちと写真を撮るから来てくれませんか?」って笹井が連絡してきたの。覚えてる?

笹井:ああ、遼(高岩遼。THE THROTTLE Vo.RYO-CHANG)のやつですね。

ーとあるファッション誌で行われたユースロックンローラー大集合の撮影ですね。トシオさんが久しぶりにJOHNNYさんに会ったという。

笹井:それです。

参考:Vol.07 Talk session with JOHNNY PANDORA

アツシ:そのときにBLAST JAMS!!の他メンバーと初めてちゃんと話をしたと思う。JOHNNYもいたし、THE NUGGETSのわたる(工藤わたる)もいたし。その頃はTHE THROTTLEとも頻繁にライブをやるような仲ではなかったんだよな。その場でね『まだリーゼントやってるヤツってこんなにいるんだ……』って思った(笑)。

一同:笑。

アツシ:オレは、そのときまでリーゼントはそんなにやってなかったんだけど、そこでリーゼントいいなって改めて思ったしね。

タカシ:確かに、その頃からアツシくんもリーゼントが増えていった気がする。

笹井:あの日、久しぶりに会ったんですよね。もしかしたら今に繋がるキッカケの1つになっていったのかもしれない。

アツシ:そうだよ。今回の『BLAST JAMS!! 2020』に関しては、そのときの出来事が大きいと思う。リーゼント集会がきっかけだったんじゃないか?

一同:笑。

リキッドの誘いはロマンをぶち上げたなって思ったよ
ーこだまたいち

笹井もオレもそれだけ好きが強かったんだな
ーコダマアツシ

ー10月11日に開催予定だった『BLAST JAMS!! 2020』は残念ながらコロナ禍を受けて延期の判断となりました。ですが、実際にリキッドルームでの開催に誘われたとき、どんなことを考えましたか?

たいち:下北沢の中華屋でミーティングしてるところに笹井くんが来てくれて誘ってくれたんだよね。

タカシ:最初に思ったのは”ついにきたか”っていう感覚でした。期待や楽しみの反面、バンドを大きく成長させて、レベルを上へ上へ向かわせなくちゃいけない必要性を感じてプレッシャーに感じたりしましたね。

たいち:あのとき、笹井くんはロマンをぶち上げたなって思ったよ。この界隈でそんな突拍子もないことを言い出す人は他にいなかったし、普通に考えたらできないと思う。それをマジな目をして言ってるから「こいつ、ヤバイな」って(笑)。僕はそんな人が好きなんで嬉しかったですよね。同世代でマジな目をしてそんなことを言えるヤツがいるんだって。

アツシ:マジな目っていうのはその通りだね。本当にノリでやるんじゃなくて。マジで覚悟を決めて、ものすごい目をして1度相談しに来たことがあったよな。

笹井:あはは!(笑)。

アツシ:でも、以前から笹井との会話の中で、そういう大きなことをやりたいって話をしていたし、自分たちの世代で、純粋にカッコいいと思える良い音楽で盛り上がるムーブメントを作っていきたいってことを語り合ってきたと思う。1度大きく動かないと人目にはつかないよなっていうのは、イベントでもそうだしバンドでもそう。そんな思いを共有し合って、その思いと流れを汲んだうえで、BLAST JAMS!!も活動していたから、リキッドルームでのイベントに関しても、笹井なら当然やるだろうって感覚だったよ。

ーBLAST JAMS!!は”VINTAGE MUSIC FOR TEENAGERS”をコンセプトに掲げていますが、THE TOKYOから見てヴィンテージミュージックのシーンはどのようなものですか?

アツシ:シーンって本当にいっぱいあると思う。サークルの集まりもそうだし、飲み屋の常連もそう。色んなシーンがある中で人々は生きていると思うんだけど、その中であえてシーンと呼ぶ、もしくは呼ばれるということは、その時代を象徴するに相応しい強い集団が存在するという意味だと感じていて。BLAST JAMS!!が自分たちのことをシーンと呼ぶようになったり、周りからそう認められることによって、多分時代の中で大きな役割を担っていくっていう実感だとか、期待感が生まれてきたと感じています。世間一般で考えると、シーンのサイズ感はバラバラだけど、ヴィンテージミュージックという、もともと自分たちの世代の中にないものを、自分たちや下の世代に良いものは良いと伝えていく。それを今の時代の役割としてBLAST JAMS!!が担っているということなのかな、というのがオレの解釈です。

アツシ:そのイベントに出演するバンドであるオレたちとしては、そこに呼応するかしないかなんでしょうね。オレたちは、もっと自由に好きなものは好きだって言ったほうが良いんじゃない? って気持ちでバンドをやり続けてきたから、そこがBLAST JAMS!!における、現代の流行りではないけど良いものは良いって伝えていこう、という姿勢としっかりシンクロしたんだと思う。そういう意味で同じ気持ちを持った人が集まって、それが何か役割を持ったものがシーンなのかな。目に見えないけど、後々考えてみたときに、BLAST JAMS!!に役割があったんだと気付かされる。そういうものなんでしょうね。続けてこれたのは、笹井もオレも、それだけ好きが強かったんだなって思う。

ートシオさんから見てTHE TOKYOはどんな存在だと感じますか?

笹井:まさにBLAST JAMS!!が求めているバンドだと思っていますよ。僕らが好きな50〜60’sの音楽を当時と同じファッションでそのまま演奏しているバンドを観ても、やはりそこに違和感を感じてしまうんですけど、THE TOKYOは2000年代を生きて、様々なカルチャーを吸収してバンドとして音楽を表現しているので、自分にとっても本当に必要な存在なんです。アツシさんとの縁もありますしね。なんならもう、国民的なバンドになってほしいですし、なれると信じていますよ。それで「昔はBLAST JAMS!!のイベントで遊んでいたらしいよ」って先々言われれば嬉しいというか。もうそのくらいなんです。

このアルバムは青春のクライマックス、黄昏時
ーコダマアツシ

ーでは、THE TOKYOについてですが、バンドの現状についても教えてください。

アツシ:9月9日に1stフルアルバム『J.U.M.P.』をリリースします。作品に関しては、毎回集大成を作るつもりで制作していて、毎作しっかりとしたものを発表してきました。そんな中、最近ではライブ経験により、演奏のクオリティも向上し、より進化してきたと思うので、このタイミングで過去の曲も録り直しました。楽曲と演奏のバランスが取れた良い内容になっているんじゃないかな、と。これまでのミニアルバムに関しては「曲を聴いてください」って感覚だったんですけど、今回は演奏、素材感、すべてを含めたうえでの本当の集大成になっていると思います。

笹井:(アルバムが)めっちゃ良かった。ライブでお馴染みだけど音源化されていなかった楽曲も収録されていて、1枚通して完璧な流れっすね。マジでぶち上がる。再録曲もけっこう入れてますよね。

アツシ:うん、再録も収録しているんだよ。色々考えることはあったんだけど、今の演奏で録りたいって思いがあったからね。

たいち:レコーディング期間は色んなことがあり過ぎてバタバタで。気づいたらいつの間にか制作が終わってたって感じでしたね。まさしく光陰矢の如し的な。そんな状況だったんで、落ち着いて『J.U.M.P.』を聴いてみると新鮮な感じがあって、好きだって思えるアルバムになりました。

アツシ:ここ何年か追いかけ続けてきて、自分たちがやりたかったことをすべて出せたと思うので、あとはこのアルバムを周りがどう反応してくれるかな、と。そのうえに、また新しいものを作っていきたいと考えています。今現在、コロナ禍でライブをやろうにも状況が見えない中でのリリースは正直すごく悩む部分もあったんですけど、今できることをやり続けていくことがロックバンドだと思いますから。

たいち:もうやるしかない! って。

ーアルバム『J.U.M.P.』のタイトルの意味は?

タカシ:2015年に1stミニアルバム「GOLDEN HOP」、2016年に2ndミニアルバム「陽気なステップ」。ホップ・ステップときての……。

ーなるほど!

タカシ:そういうことです。もともとそういう三部作でやろうってことになっていたので。

アツシ:そう。以前から、ホップ・ステップ・ジャンプの単語を入れた三部作で世に出てやろうと考えて名付けてきたんです。最初の頃は、2年で3枚リリースできるかと思っていたんですけど、いやぁ、けっこう時間がかかっちゃったよな。

THE TOKYO一同:そうだね(笑)。

ーアートワークがコンバースのスニーカーっていうのも可愛らしくて。

たいち:昔はコンバースを全員で履こうよって僕の提案で揃えていたんです。メンバーもちょっと強面だし、スカジャンを着ているし、ということもあって、どこかにハズしの要素を取り入れたかったんですよね。ゴリゴリなバンドだと見た目で判断されてしまうのはこっちの本意ではない。だからポップな印象を取り入れようと思ってコンバースをファッションに取り入れていたんです。ま、今では僕だけなんですけど。こういう音楽性からジャケットにコンバースを連想しないじゃないですか。抜け感が表現できるんじゃないかと思って。

ー確かに。

アツシ:背景のカラーにもこだわりがあるんですよ。青はメンバー全員の中にあったんですけど、どんな青にするか。オレたちにとって、このアルバムには青春という言葉がぴったりなんですが、青春ど真ん中みたいな感じではない。いわゆる青春のクライマックス、黄昏時というか、青春を過ごした青年が大人になるためにジャンプする。そんな境目がきっとみんなあったと思うんです。その瞬間をイメージした青の色味なんですよ。

たいち:ただ、青という空間にジャンプしている。そこに切なさがあるんですよね。個人的にイメージしているのは『さらば青春の光』(1979年公開の名画。モッズのスタイルを見ることができる)のラストシーン。ランブレッタで飛んだのかどうか、それに近しい印象ですね。

好きなものを好きだともっと自由に言おうということ
ーコダマアツシ

昭和芸能の輝きをちりばめて道場破りをしていきたい
ーこだまたいち

ーTHE TOKYOが表現している音楽は男らしいロックで、レトロで懐かしい雰囲気がありつつも新しさを感じますが、どんな音楽だと自分たち的に考えていますか?

アツシ:そういう風に客観的に思われることは嬉しいんですが、オレたちとしては好きなことをやってきただけで、レトロであることを追究したりしていないんですよ。どんな音楽性で勝負するかを考えてやっているのではなく、とことん好きなことを表現しようというのがアルバム『J.U.M.P.』まで一貫していることです。昔の時代が好きだとか、それを新しいものにリライトしていきたいという意志はオレにはそんなになくて。どちらかと言うと、好きなものを好きだと言おうぜっていうことを訴えていきたい気持ちがあるんです。これだけ好き放題やっていることがTHE TOKYOのカラーなのかな、と。好きなことをやりたいけど二の足を踏んでしまうような人に対しての後押しになれればいいと考えています。

タカシ:僕は2人よりもオーディエンスとしてTHE TOKYOを観ていた期間があるので、とにかく楽曲自体が良いと客観的に感じますね。好きなことを好きだと言ってやっていく、僕もそこに尽きるんですけど、精神的にはミクスチャーなんですよね。今まで、パンクを入り口にポストロックやHIPHOPのバンド経験も自分にはあるので、今までやってきて好きなものをTHE TOKYOとしてアウトプットしていく。結果として、それが良いものになっているというのがTHE TOKYOだと考えています。

たいち:好きなことをやるという前提で考えたとき、僕が好きなものは昭和歌謡だったり、昭和の時代にあった海外のものがルーツなんですよ。昭和歌謡の人たちって、歌だけではなく、俳優やコメディアンであったり、様々な活動をしているスターが大勢いたじゃないですか。その大きな枠で捉えた昭和芸能への憧れがものすごく強いんです。今でも芸能界というものが好きなんですよ。だから自分も役者を続けたいと思ってやっていますし。音楽の話から逸脱しちゃうんですけど、僕が大好きな昭和芸能の輝きをTHE TOKYOにちりばめて、今一度みんなに伝えたいと思っているんです。それで、道場破りをしていきたい。

ー2018年には昭和の名曲をカヴァーしたアルバム『男』もリリースされていますよね。

アツシ:そうですね。実際に歌い手として勉強になる部分は多かったです。このカヴァーアルバムを出すことで、より昭和歌謡のイメージでオレらのことを捉えてくれる人が増えて、それはそれでありがたいことなんですけど、オレたちが伝えたいのは昭和最強だぜってことではなくて、たいちが言うように、昭和芸能が持っていた輝きであるとか、それをメンバーが最高だと考えていることや、オレ自身は好きなことを好きだと言ってやっていくカッコ良さだったりとか。ドンも(THE TOKYOの)楽曲が良いと言うように、普遍的なエバーグリーンなものってあるんだぜってことを、たまたまオレたちが1番好きだった昭和の音楽を介して表現しているんです。そんな様々な意味でルーツなのかもしれませんね。

笹井:昭和というワードが出たので、あえて言うと、THE TOKYOに昭和歌謡の魅力を教えてもらった感覚は僕の中にもあるんです。まさに入り口。僕らが求めているカルチャーの入り口を提示するバンドの1つですね。THE TOKYOのライブを観て、色んなことを考える人がいると思います。たいちから映像や映画などに入っていく人もいれば、カヴァーアルバム『男』を聴いて昭和歌謡にハマる人もいるかもしれない。アツシさんが言っている「これが好きだと伝える」というマインドが、受取手に様々な世界に入っていく魅力の一端を見せてくれる。THE TOKYOはそんなバンドですね。

以下、THE TOKYOの魅力をより知るためにBLAST JAMS!!のクルーとバンドが共作したプレイリスト。10月11日のパーティ”BLAST JAMS!! 2020″に向けた予習として。またTHE TOKYOの魅力をより深く知るためのミックスとなっている。

また、BLAST JMAS!!は9月6日に江ノ島オッパーラでBACK FROM THE GRAVEとコラボしたライブイベントを開催する。BACK FROM THE GRAVEは30年続く日本が世界に誇るガレージパンクのイベントだ。オッパーラは海が見える素敵なライブハウス。夏の気分を楽しむには最適なスポットなので、最高のロケーションで最高のロックをお楽しみいただきたい。インフォは下記の通り。

INFORMATION

BACK FROM THE GRAVE × BLAST JAMS!! “Sea Side Party”

2020年9月6日(日)
江ノ島オッパーラ

神奈川県藤沢市片瀬海岸1-12-17 江ノ島ビュータワー4F
Open/Start 14 :00
Entrance:¥2500

Live:
STOMPIN’ RIFFRAFFS
THE FADEAWAYS
BABYLON PANIC
GLIMPSE GROUP

B.F.T.G. DJs:
DADDY-O-NOV
BISCO
BUTAGO
SGA JUN

BLAST JAMS!! DJs:
笹井トシオ
ヒラノツヨシ
Shinyah
MACHI

次回もバンドとの対談をお届け。公開は9月下旬を予定。
次回のWORLD FAMOUS BLAST JAMS!! CREWもお楽しみに!!

Archive
Vol.08 Talk session with RESERVOIR
Vol.07 Talk session with JOHNNY PANDORA
Vol.06 Talk session with submarine dog
Vol.05 Talk session with THE NUGGETS
Vol.04 Talk session with Drop’s
Vol.03 Talk session with THE THROTTLE
Vol.02 Talk session with Tokyo Rockin’ Crew&NIGHT FOX CLUB&Atsushi
Vol.01 About BLAST JAMS!! CREW Interview: Toshio Sasai

INFORMATION

BLAST JAMS!! 2020

2020年10月11日(日)
OPEN,START 13:00
¥3500(adv), ¥4000(door)

-LIVE ACTS-
THE TOKYO, THE THROTTLE, JOHNNY PANDORA, ALI, Drop’s, RESERVOIR, 999999999, THE NUGGETS, submarine dog
&
FADEAWAYS, STOMPIN’ RIFFAFFS, LOS RIZLAZ, PSYCLOCKS, the GENO LONDON, UPDOWNbeats, ザ・ハイマーツ, THE MILLION DOLLAR DOGS

-DJs-
BLAST JAMS!! Crew -笹井トシオ, takuma, ヒラノツヨシ, ゴーゴージュリー, Shinyah, MACHI, WOODCHUCK-

-GUEST DJs-
Tokyo Rockin’ Crew, NIGHT FOX CLUB, And Friends

BLAST JAMS!!
https://twitter.com/BlastJams
https://blastjams.com/

笹井 トシオ
https://www.instagram.com/toshio_sasai/
Yui Nogiwa
https://www.instagram.com/nogiwarian/

LIQUIDROOM
https://www.liquidroom.net/schedule/blastjams2020_20201011

INFORMATION

THE TOKYO

https://thetokyo.jp/

https://www.instagram.com/the_tokyo/
https://twitter.com/the_tokyo
YouTube THE TOKYO official

RELEASE_
1stフルアルバム『J.U.M.P.』
9月9日リリース
¥2,500+TAX

LIVE INFORMATION_
『J.U.M.P.』リリース記念『無観客だョ!全曲演奏スペシャル』
9月28日(月)下北沢SHELTER
配信スタート:21:00
配信チケット:¥1,500(投げ銭あり)
※無観客配信ライブとなります

サポートメンバー
Drums_
坂詰克彦(怒髪天)
中村”Mr.Mondo”匠(THE NEATBEATS)
茂木左(myeahns)

Guitar_
ビートりょう(THE BOHEMIANS)
熊田州吾(THE THROTTLE)

POPULAR