スペースシャワーネットワークが手掛ける有料課金型のライブ配信サービス「LIVEWIRE」にてTENDREによる初の有料配信ライブ“REMIND”が9月27日(日)に開催された。
LIVEWIREは、アーティスト、スタッフ、ライブハウスといった音楽シーンが危機的状況に立たされている現状を受け、音楽の未来を創るオンライン上のライブスペースとして設立されたもの。これまでに実力派アーティストのワンマンライブをこだわりの映像表現で配信してきた。
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今回は、6月にVRでの配信ライブを行い大きな話題と反響を集めたTENDREが登場。“REMIND”と題された本ライブでは、本人曰く「見る側も自分らもライブの素晴らしさを今一度思い出させるような(=リマインド)ライブであると同時に、映像作品としても完結させられたら」という想いのもと、AAAMYYY(Cho, Syn / Tempalay)、松浦大樹(Dr / She Her Her Hers)、高木祥太(Ba / BREIMEN)、小西遼(Sax, Flu, Syn / CRCK/LCKS)といったお馴染みのサポートメンバーが登場し、芳醇な音を鳴らした。
TENDRE
AAAMYYY(Cho, Syn / Tempalay)
小西遼(Sax, Flu, Syn / CRCK/LCKS)
松浦大樹(Dr / She Her Her Hers)
高木祥太(Ba / BREIMEN)
薄暗い照明の中、TENDREが映し出されると独特なムードを保ちつつ「Night & Day」からライブをスタート。「crave」、「DISCOVERY」と披露し、続く「SIGN」では同MVにも出演しているダンサー、yurinasiaとともに軽快なパフォーマンスを披露した。
司会者みたいだね、と繋いだMCでは本ライブタイトルである“REMIND”(RE-MIND=心を取り戻す)について触れ「なかなか外でライブができない状況の中で、この配信で初めてTENDREを見てる人もいるかもしれないし、今まで見に来てくれた人もいるでしょうけど、ライブの良さを思い起こさせるような、そんなライブができたらいいなと思っています。」とこのステージに込めた想いを語った。
中盤、サポートメンバーのもとから一人離れ、スポットライトに照らされたキーボードに移動し「GIVE」をしっとりと歌唱。
サポートメンバーのもとに戻ると、ムーディーな余韻を保ったまま「DOCUMENT」を力強く演奏。続けて、リリースされたばかりの最新作『LIFE LESS LONELY』から「HOPE」、「LIFE」を丁寧に歌い上げた。「LIFE」では同MVに出演しているダンサー、Dr.Payがアグレッシブなダンスパフォーマンスで華を添え、配信ライブの幕を下ろした。
塞ぎがちな状況でも、VRでの配信など新たなチャレンジを続けるTENDRE自身が何よりも音を楽しみ、ライブの良さを視聴者に表現していた。サポートメンバー、ゲストダンサーと作り上げた一夜は、まさに体を奮わす音楽・ライブの楽しさを“REMIND”させてくれ、オンラインで繋がる視聴者と贅沢な音を丁寧に分け合った夜だった。
なお、 10月3日(土)23:59まで本公演のアーカイブ視聴が可能なので、見逃した方はぜひLIVEWIRE WEBサイトをチェックしていただきたい。(チケットは同日21:00まで購入可能)
Setlist:
01. Night & Day
02. crave
03. DISCOVERY
04. SIGN
05. SYMPATHY
06. GIVE
07. DOCUMENT
08. HOPE
09. hanashi
10. LIFE
Edit_Akinobu Nagasawa