ART 2021.11.18

虚構と現実の問題を探求するアーティスト、鈴木秀尚の個展「収差する表面」がWHYNOT.TOKYOで開催

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

写真と絵画の間を主題に、絵画を通して虚構と現実の問題を探求するアーティスト、鈴木秀尚の個展「収差する表面」が11月19日(金)より祐天寺WHYNOT.TOKYOにおいて開催される。

2009年に村上隆が主催する「GEISAI#13」においてゴールデンアクリリック賞を受賞したのをはじめ、近年はLondon Paint Clubのオンライン展覧会「TOGETHER THROUGH PAINTING」や、イギリスのギャラリーRise Art Soho galleryのグループ展「EMERGENCE」、ベルギーのアート系出版社であるTiqueによるプロジェクト「Six Questions」に参加するなど、活動の場を世界中に広げている鈴木秀尚。

「収差」をテーマとした本展では、氾濫している情報としての画像の中に見出されるイメージの虚構性と、意図的に選ばれたモチーフに潜む記号性とを絵画として描くことで身体性を獲得し、新たな像を示すという。鈴木は本展について次のように語っている。

収差とは、レンズで像を作るときに光線が一点に集まらず、ぼやけたり、歪んだりして、ズレが発生することです。私は絵画でそのような仕組みを作り出したいと考えています。
絵にすることで意味や名称を剥ぎ取り、匿名のイメージにすり替える。理解できない複雑さをそのまま に、曖昧で鮮明な絵を描きたいと思います。

縦約230cm×横180cmの大作『The day before』を中心とした新作絵画作品を発表するなど、迫力がありながらもどこか透明感の感じられる展示となる。


INFORMATION

鈴木秀尚個展「収差する表面」

会期:2021年11月19日(金)〜12月5日(土)
会場:WHYNOT.TOKYO(東京都目黒区五本木2-13-2 1F)
入場無料 休廊:月・火・水

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