ART 2023.01.22

路上で収集したイメージを再構築するAitoneによる個展『WANDER VAGUE -彷徨える漠然-』がCENTER/EDOで開催

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

市街地でのフィールドワークを起点としたペインティングやドローイングを発表するアーティスト、Aitoneによる個展『WANDER VAGUE -彷徨える漠然-』が、1月27日(金)より八丁堀CENTER/EDOにおいて開催される。

10代の頃よりグラフィティやスケートボードを通して、さまざまなストリートカルチャーにどっぷり浸かってきたAitone。2008年からは、それまで続けてきた市街地でのフィールドワークで培った眼識と身体性をいかし、「何かに見えるけどなんでもないような曖昧な形」をテーマにペインティングやドローイングを主体としてアートワークの制作を開始。キャンバス、ミューラル、立体などさまざまな媒体で作品を発表している。

作家にとって約2年半ぶりの個展となる本展では、これまでの秩序だった構図から解き放たれるように、よりアブストラクトでよりシンプルな、混沌と整然を同居させる新作を発表。近年、実験と実践を試みているカラーを用いたペインティング作品を中心として、路上で収集した瓦礫やYusuke Isaoとのコラボレートによる映像作品なども含めて構成することで、路上におけるAitoneの視座を追体験できる展示となる。



以下、作家によるステートメントだ。

Aitoneのここ数年の作品は都市を徘徊し街をさまよう中で見つけた形やテクスチャを抽象化したうえでコンポジットしたものを主体としてきた。街を歩き続ける中で意図的なモノと無意識的に時には自然に形が変化し表情が変わっていく様を収集してきた。普段はそういった些細な情景を撮影したりメモすることで一度持ち帰って改めて構成を練り作品へとつなげていっていた。

しかし、最近ひたすらに街を歩いている最中にその些細なイメージが目の奥で交差していく感覚を覚える瞬間があることに気づき始めた。街を歩くたびに自分自身が気になる印象同士がランダムに重なり合っていくような、これまでより更にぼんやりした世界が見えてきた。

漠然とした感覚の中に見たモノの記憶を忘れないうちに反芻しながら自身の新たな世界と向き合っていこうとしている。

—Aitone

INFORMATION

Aitone Solo Exhibition
『WANDER VAGUE -彷徨える漠然-』

会期:2023年1月27日(金) – 2月25日(土)
金・土:13:00 – 19:00 / 月〜木:アポイント制(Instagram DM or E-mail: center@degico.jp) ※日曜休廊
会場:CENTER/EDO(東京都中央区八丁堀2-21-12)

https://www.instagram.com/center_edo/

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