[SEARCH OSAKA / KYOTO Vol.3]

大阪・京都のショップから見るカルチャーのムード。
ギャラリー&ブックストア(後編)

photography_Hanako Kimura, text_Yuri Matsui

[SEARCH OSAKA / KYOTO Vol.3]

大阪・京都のショップから見るカルチャーのムード。
ギャラリー&ブックストア(後編)

photography_Hanako Kimura, text_Yuri Matsui

昨春お届けした、東京のアート/カルチャーのムードを探る特集企画「SEARCH TOKYO」。ところ変わればカルチャーも変わるということで、今回は「SEARCH OSAKA / KYOTO」として、3回にわたって大阪・京都のアート/カルチャーシーンを探っていく。Vol.2・3ではリアルな現場からカルチャーの現在地をお届けするため、EYESCREAMが選んだ大阪・京都のギャラリー、ブックストアを紹介する。

haku
ヘアサロン+ギャラリーで、日常からアートを提案

昨年5月にオープンしたhakuは、1階がギャラリー、2階がヘアサロンという一風変わった構成。路面に面して開け放たれた大きな窓から風が通る、心地のよい空間だ。美容師でもあるオーナーの白鳥秀紀さんは千葉の出身で、10年前から京都に。もともとアートへの関心が高かったことから、独立してヘアサロンを開業するにあたり、サロンに来たお客さんや通りすがりでふらりと訪れた人が、カジュアルにアートと触れあえるような場をつくったのだそう。そのポリシーは「そっと、そこに、アートを」というhakuが掲げるフレーズにも表されている。今後はさまざまなアーティストを独自の視点で自由奔放に紹介していくことが目標ということで、きっとこの場所ならではの提案が行われていくはず。


INFORMATION

haku

京都市下京区中之町566
営業時間:10:00 – 20:00 / 火曜定休
https://www.haku-kyoto.com/

《開催中》
澤寛『RAPTURE』
~2019年5月12日(日)

y gion
バブル期の雑居ビルを現在進行形にアップデート

鴨川を臨む祇園の一角に佇む、y gion。バブル全盛期にはバーやスナックが入居するビルだったものの、ここ7年近くは空きテナントが目立つ状況だったのだそう。そんななか、ビルのオーナーがどうにか活性化のための方法を模索し、入居していたクリエイティブディレクターの井上拓馬さんに声をかけたところから、展示スペースやショップ、飲食店などの場所を備えたy gionが誕生した。そのコンセプトは「雑居」。東京と盛岡に続き3店目となるJazzy Sport Kyotoなども入居し、食、アート、音楽と垣根を超えてさまざまなカルチャーにアクセスし、アンテナが伸びていくような場所を目指している。訪れた際は、改装前の雰囲気があえて残されているエレベーターの天井もぜひチェックを。


INFORMATION

y gion

京都市東山区弁財天町19
営業時間:展示・イベントにより異なる
http://www.ygion.com/

《開催中》
KYOTOGRAPHIE 2019 at y gion
~2019年5月12日(日)

LVDB BOOKS
ダンスフロアの熱狂から生まれた書店

風情ある平屋をリノベーションした書店、LVDB BOOKS。その店名はアキ・カウリスマキ監督作『ラヴィ・ド・ボエーム』(La Vie de bohème)からとられている。店主の上林翼さんは、90年代エレクトロニカの代表的なレーベルである〈Skam Records〉や、味園マカオで開催されていたDIYパーティー「FLOWER OF LIFE」から強く影響を受け、「『こんな音楽で誰が踊るねん』っていうような音楽で、1000人くらいが夜通し踊っていることに感動して。その経験が、何かをはじめようと思った原体験として刻まれている」と話す。年間5、6組の展示が行われる展示スペースにも注目。


INFORMATION

LVDB BOOKS

大阪市東住吉区田辺3-9-11
営業時間:13:00 – 19:00/ 火・水曜定休
http://lvdbbooks.tumblr.com/

《近日開催》
木村和平写真展『灯台』
2019年5月中旬〜

KITAKAGAYA FLEA 2019 SPRING & ASIA BOOK MARKET
at 名村造船所跡地・クリエイティブセンター大阪
(イベント出店)
2019年5月25日(土)・26日(日)

opal times
宝石のような時間が詰まった空間

オパールは、宝石には珍しく水分を豊富に含んでおり、光によって複雑に色を変える。そんな瞬間をあらわした名のギャラリーがこちら。自身もアーティストであるオーナーの内田ユッキさんが、子育てを行うなかでもアートとのつながりを持ち続けるため、2016年にオープン。もともと古くから食堂だった建物の構造を残したままギャラリーにしているため、レトロな模様の天井や、元厨房だった場所を活かしたレジスペースなど、独特の趣ある空間が生まれている。ギャラリーの今後の展望については「部屋着でも来られるくらいリラックスした状態で作品を鑑賞できるような場でありながら、展示は本格的に、より多くの人たちと作品や商品について自由に話せる場をつくれたら嬉しい」とのこと。


INFORMATION

opal times

大阪市住之江区粉浜1-12-1
営業時間:13:00 – 19:00/ 定休日は展示によって異なる
http://opaltimes.uchidayukki.com/

《開催中》
雷鳥つめ個展「くまきちルーム」
〜2019年5月12日(日)

「SEARCH OSAKA / KYOTO」
Pulp×VOU×ペフ鼎談
ギャラリー&ブックストア(前編)