ART 2017.09.19

「家族」の形を問う。写真家、森栄喜の新作展

©Eiki Mori 2017, Courtesy of KEN NAKAHASHI
EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

写真家・森栄喜の新作展『Family Regained』が、10月1日からNADiff Galleryで開催される。
森栄喜は、写真集『intimacy』の第39回木村伊兵衛賞受賞を契機に広くその作品が知られ、以降も男性の被写体を主としたポートレートによる、性差を主題とした写真、映像、パフォーマンス作品を多く制作しているアーティスト。

およそ4年ぶりとなる最新作品集『Family Regained』は、長年撮影を続けてきた「家族」という共同体を主題にした作品で構成されている。収録作品『Family Regained』は、ある家族の集合写真に作家自身が家族の構成員であるかのように介入し、セルフタイマー撮影されたセットアップ写真。普遍的だと思い込まれている、近代以降に形成された家族概念についての批評を根底に敷きながら、家族という共同体とは血縁以外の何によって繋がり得るのか、家族を形成するものは何なのかを写真を通じて問いかけている。

本展では、写真作品『Family Regained』から派生して作られたパフォーマンス映像と、『Family Regained』のオリジナルプリント作品が展示。また、会期中はトークイベントも予定されている。

©Eiki Mori 2017, Courtesy of KEN NAKAHASHI

INFORMATION

森栄喜『Family Regained : The Splash -We brush our teeth, take a shower, put on pajamas and go out into the street-』

会期:2017年10月1日(日) – 10月29日(日)
OPEN 12:00 – 20:00/ 定休日 月曜日
会場:NADiff Gallery(東京都渋谷区恵比寿1-18-4)

[商品情報]
森栄喜『Family Regained』
2017年10月発売予定
仕様:80頁 4色+特色、W297×H210
デザイン:森大志郎
予定価格:4500円+税
※一部情報に変更の可能性あり

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