ART 2017.09.26

写真家・長島有里枝の現在とこれまでを振り返る個展が開催

《Self-Portrait (Brother #34)》1993年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

写真家、長島有里枝の個展『そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。』が9月30日から東京都写真美術館で開催される。
デビュー以来、社会における「家族」や「女性」のあり方への違和感を作品で問い続けてきた長島有里枝。近年では、自身の幼少期をモチーフにした短編集『背中の記憶』で、2010年に第26回講談社エッセイ賞を受賞するなど、写真以外にも活動の幅を広げている。
本展では、初期を代表する〈セルフ・ポートレイト〉や〈家族〉、90年代のユースカルチャーを切り取った〈empty white room〉のシリーズに始まり、アメリカ留学中の作品、2007年にスイスのアーティスト・イン・レジデンスで滞在制作をした植物の連作、女性のライフコースに焦点を当てた新作までが一堂に展示される。
デビューから四半世紀近くが経ち、共同制作など新しい試みも取り入れながら、さらなる広がりを見せる長島有里枝の現在とこれまでの歩みを振り返り、パーソナルかつポリティカルな視点にもとづく写真表現の可能性を探る。

《Tank Girl》1994年 発色現像方式印画

《Matt in Vertical Ramp》1996年 ゼラチン・シルバー・プリント

《わたしたちの部屋(朝)》〈SWISS〉より 2007年 発色現像方式印画 東京都写真美術館蔵

INFORMATION

『長島有里枝 そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。』

会期:2017年9月30日(土)~11月26日(日)
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館/東京新聞
助成:独立行政法人 芸術文化振興基金
協賛:株式会社ニコン/株式会社ニコンイメージングジャパン/東京都写真美術館支援会員
会場:東京都写真美術館 2階展示室
(東京都目黒区三田 1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)
開館時間:10:00-18:00(木・金は 20:00まで)入館は閉館 30 分前まで
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館、翌平日が休館)
観覧料:一般 800(640)円/学生 700(560)円/中高生・65 歳以上 600(480)円
※( )は20名以上の団体料金 ※小学生以下および都内在住・在学の中学生、障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料 ※第3水曜日は65歳以上無料

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