ART 2020.01.10

Not just a dreamerな写真家ジェイムス・オザワの写真展と写真集”The Dreamer”

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

写真展開催のニュースは多々扱っているが、こと推したい写真家の写真展が開催されているので、それをお伝えしておかなくてはならない、と思う所存。約2年半前にもお伝えしたがジェイムス・オザワである。ひと言で言うと彼は写真家でありながら夢想家である。もちろんただのドリーマーではない。つまり変態である。
ジェイムスはライフワークとして、オーストラリアのニンビンという小さな村を中心としたヒッピーコミュニティーで2017年からポートレートを撮影し続けている。この写真群を「The Dreamer」と名付けたフォトZINE的な写真集シリーズとして不定期で刊行しているわけだ。その第3号がこの度完成、合わせて新宿・原宿のギャラリー2箇所で写真展が開催されることになった。その写真の一部がこちら。

とても日本では撮影することのできない空気が流れていることがわかる。WEBではお見せできなヌードカットも多いが、それはエロスではなく生活のリアルとして語られている。ちなみに「The Dreamer」というタイトルはジョン・レノンの『Imagine』の歌詞からきている。
こうした作品に関してのジェイムスのステートメントが下記。

オーストラリアの山奥、ニンビンという自然に囲まれた小さな村にて
2017年より制作を続けているポートレイト作品集。
ヒッピーと称された人々、常識の少し外側で自由であり続けようとする彼ら。
少数派として孤独であることを受け入れ、
それでもなお個性を貫くその人たちは強く、美しい。

夢を追う。ということは簡単ではないし誰にでもできることではない。自由であり続けることは難しいことだ。こと、日本においては。そうしたシステムの中で不自由な毎日を送っていると思う人にとっては何か必ず真新しい発見があるだろう。
下記、インフォを参考に、近くにいく用事がある際には少しでも良いから立ち寄っていただきたい。
原宿のSPACE DRIFT(DRIFT COFFEE)で開催されている展示は約1ヶ月間と会期も長いし、ここのコーヒーは他にない絶品の味なのでカフェに行く感覚でプラリと訪れてみてはどうだろう。

INFORMATION

James Ozawa “SURVIVOR” & “The Dreamer”

SURVIVOR
場所_SPACE DRIFT (DRIFT COFFEE)
住所_東京都渋谷区神宮前3-20-3
期間_2020年1月10日〜2月10日
時間_12:00〜19:00(火曜定休)
内容_写真集 “The Dreamer vol.3” 出版記念展示。タイトルをSURVIVORとし、同テーマ新作・未発表の作品と合わせ約20点展示

The Dreamer
場所_Place M
住所_東京都新宿区新宿1-2-11 近代ビル3F
期間_2020年2月3日〜2月9日
時間_12:00〜19:00(会期中無休)
内容_写真集「The Dreamer」 1〜3号から抜粋した作品と同テーマ新作の発表、約30点
Kodak Alaris Japan後援

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