CULTURE 2025.12.19

Report: KEF × Silent Pool Gin|極上のサウンドとジンを五感で堪能する

Photography_Hiroshi Nakamura
EYESCREAM編集部

KEFサイレントプール ジン(Silent Pool Gin)のコラボレーションによる完全招待制イベント「A Sensory Journey -where sound meets gin- 音とジンが響き合う、五感の出会い」が、去る11月末、東京・青山のKEF Music Gallery Tokyoにおいて開催された。

KEF Music Gallery Tokyoの外観(オフィシャル画像より)


イギリス・ケント州メイドストーンで1961年に誕生したKEFは、“原音再生”をモットーとし、数々の革新的な音響技術を生み出している名門スピーカーブランドだ。その高品質スピーカーは、プロが認めるハイエンドオーディオブランドとして信頼を得ている。一方のサイレントプール ジンは、イギリス・サリー州の湖畔で生まれたクラフトジン。24種のボタニカルの複雑で美しい香りは“ジンの香水”と称され、ウルトラプレミアムジンとして世界中のファンを魅了している。

ともにイギリス発祥である両ブランドが、音とジン、そして香りを掛け合わせることで新たな体験へと導くべく開催された本イベント。招待されたのは、第58代横綱・千代の富士の長男であり、現在は千代の富士にまつわるさまざまな企画、運営をメインにファッション業界でもマルチに活動する秋元剛、KEF Music Gallery Tokyoや代官山T-SITE/代官山 蔦屋書店を手掛けた著名な建築家であるマーク・ダイサムをはじめ、イベント内容に相応しいスペシャルな面々だ。

KEF Music Gallery Tokyoのビル2階に位置するThe Studioに着くと、ウェルカムドリンクとしてジントニックが用意される。ベルガモットの香りのスプレーをひと吹きすることで華やかさと香りのテクスチャーが増す。サイレントプール ジンのブランドアンバサダーでありバーテンダーの小川杏香さんが専用グラスにサーブしてくれるあいだも、KEFのスピーカーからは来場者を包み込むようにもてなすように心地よい音楽が流れている。徐々に招待者も集まったところで、本編がスタートした。


まずはサイレントプール ジンとKEFのブランド紹介からはじまり、本イベントの趣旨が説明される。味覚、聴覚、嗅覚で愉しむ“五感を使ったライフスタイルの体験イベント”とのことで、一同の期待も膨らむ。ウェルカムドリンクと並行して、グラスに入ったサイレントプール ジンの複雑で洗練された香りをまずはノージングで愉しみ、そして口に入れたときの香りの変化や鼻を抜けていく香りを堪能する。


続いては、KEFスピーカーの体験だ。KEFの最上級カスタムインストール・スピーカーがスクリーン背後と天井、壁に埋め込み設置され、Blade Two Metaとともに楽しめる「The Extreme Theatre」と、KEFのフラッグシップモデルである高さ2メートルのMUONが設置された「The Ultimate Experience Room」という2つのスタジオにおいて、ハイファイオーディオの作り出す音世界に没入する。このKEFスピーカーによる“原音再生”の音楽体験はすさまじく、エリック・クラプトンやジェイムス・ブレイクなどの、知っているはずの曲が異なった表情で聴こえてくる。音の輪郭のクリアさ、臨場感、ダイナミズム、静けさ……ずっとここで音楽に浸っていたくなる至福の時間だ。



Blade Two Meta(オフィシャル画像より)

The Studioに戻って次は、音楽や匂いによって味覚が変わる、というプログラムを体験する。サイレントプール ジンで作られたマティーニとペアリングされたフード、さらにフローラル/シトラス/ハーバル/スパイスという4つのアロマ、そしてそれにマリアージュするよう特別に用意されたサウンドトラックをKEFのスピーカーで聴く。高音は甘み、低音はスパイスや苦味、穏やかな音楽は舌ざわりや質感を強調してくれるというが、まさにそのとおり。招待された人々は、音楽とジンと香りと会話と空間と、それぞれを思い思いに愉しむ。なんて贅沢な時間だろう。

フラワーアーティスト/空間調香クリエイター:藤田あゆみ

フローリストとして経験を積み、ハイジュエリーやファッションブランドの装花を担当後、独立。レセプション装花やアーティストの記念ブーケ制作を手がけるほか、日本の空間調香を学び、独自の香りのブレンドによる演出が注目を集めている。視覚と香りの両面から空間を創り上げるアプローチで、イベント演出やアロマ制作など幅広く活動している。

シェフ:中田淳(Il Vischio)

代々木駅から徒歩5分のワインショップ&イタリアンバー「Il Vischio」のオーナーシェフ。本格イタリアンはもちろん、併設のワインショップでは角打ちスタイルで気軽にワインを楽しむことができる。

「嗅覚は、100%機能して生まれてくる唯一の感覚。なぜかというと母の匂いがわかるためだったり生存本能に必要な感覚だから」「匂いは感情に直接訴えかけるもの。記憶とも深いところでつながっている」などなど興味深い話も聞きながら、音楽と香りによって味覚が変わっていくことを実感する。

ラベンダーやカモミール、地元で採れるハチミツを含む24種類のボタニカルから、豊かで調和のとれた香りと味わいが丁寧に引き出されているサイレントプール ジン。“原音再生”であるがゆえ、音楽そのものの魅力を最大限に引き出し、体験させてくれるKEF。それらが掛け合わされたときに生み出されたのは、極上の時間と出会い、笑顔、コミュニケーション。まさに五感を刺激される、そして記憶としても残っていくまたとないイベントとなった。


INFORMATION

Silent Pool Gin 

サイレントプール ジンとは、イギリス・サリー州の美しい湖「サイレントプール湖」の水と、ラベンダー、洋ナシ、エルダーフラワーをはじめとする24種類のボタニカルを使用したロンドン・ドライジンです。ボタニカルの特性に合わせて3種の異なる抽出方法でエッセンスを取り出した、華やかでロマンティックな香りと奥行きのある味わいが美しく調和した、まるで“香水”のようなジンです。パッケージには、陽光に照らされて輝く湖を想起させる、エメラルドグリーンのボトルを採用しています。
 
[WEB]  https://whisk-e.co.jp/product_types/silentpool/
[X] https://x.com/WhiskeLtd
[Instagram] https://www.instagram.com/whiske_jp/
 

KEF

1961年以来、KEFはオーディオ界の最前線で確固たる地位を築いてまいりました。初期の合成素材の採用から、現在では業界標準となっている先駆的なリファレンス・シリーズまで、技術革新、デザイン、そしてクラフトマンシップの基盤により、スピーカー設計の基準となる製品を生み出してまいりました。そして、2023年12月、世界的なブランドが軒を連ねる青山エリアに、新たな拠点「KEF Music Gallery TOKYO」を設立。究極のサウンド体験を心ゆくまで堪能いただける、ブランド直営のエクスペリエンス・センターです。
 
[WEB]  https://jp.kef.com/
[Store] https://jp.kef.com/pages/kef-music-gallery
[Instagram] https://www.instagram.com/kef.japan
[X]  https://x.com/kef_jp

[イベントプロデューサー]
KEF:滝沢、渡辺
株式会社ウィスク・イー(サイレントプール ジン インポーター):ヒッキー、新井

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