現在発売中の最新号 EYESCREAM No.173では、KANDYTOWNの魅力を再検証すべく、約40Pに渡って大特集。そんなKANDYTOWN issueでは、俳優としても知られるKANDYTOWNのラッパー、Holly Q(上杉柊平)と女優・二階堂ふみによるトークセッションも繰り広げられている。
何気ない会話をしながらもインスピレーションを高め合う仲だというこの2人だが、一体、普段どのようなことを話しているのだろうか。そのリアルな記録を、WEBでも少しだけ公開しよう。
意思を持って自己表現をすること
ー お2人が初めて会ったのはいつだったか覚えてらっしゃいますか?
Holly Q:いつだったかな……。
二階堂ふみ:私、覚えてるよ。3年前の9月30日でした。
Holly Q:もう3年も経つんだ。確かモロッコ帰りだったよね? 友達に誘われて、ふみちゃんがお茶しているところに行って初めて会ったよね。
二階堂ふみ:柊平くんと会った頃は、自分の意思で自己表現をする面白い同世代と出会っていた時期だったんです。年齢的には2個お兄さんなんですけど世代は同じ、面白い空気感の人だなって思って。
二階堂ふみ
女優。2019年11月、主演を務める映画『生理ちゃん』が公開。
2020年度前期放送の連続テレビ小説『エール』のヒロインを務める。
Instagram:@fumi _ nikaido
HP:nikaidoufumi.com
ー その時点でHolly Q、つまりKANDYTOWNのメンバーであることはご存じでしたか?
二階堂ふみ:ハマくん(OKAMOTO’S、ハマ・オカモト)から聞いてたんで、KANDYTOWNのことは知っていました。
Holly Q:その後、レイジくん(OKAMOTO’S、オカモトレイジ)の結婚式でKANDYTOWNのメンバー何人かはふみちゃんと会ったんだよね。
二階堂ふみ:その会場に向かうときに柊平くんの車が偶然通りがかって乗せてもらったら、後ろに大きい人が寝ていて、それがGottzさんでした(笑)。
Holly Q:映画『リバーズ・エッジ』で共演した人がやっているお店にふみちゃんとGottzとキク(KIKUMARU)と遊びに行ったこともあったよね。だから、ふみちゃんはKANDYTOWNの仲間ともリンクしていて個人的な繋がりがある唯一の女優さん。
ー 音楽の話はお互いにしますか?
Holly Q:あんまりないですね。でも最近は色んなジャンルを聴くので、皆が他にどんなものを聴いてるのか聞いたりしてます。今はサブスクがあるからプレイリストもシェアしやすいので面白いです。
二階堂ふみ:私もプレイリスト作るのにハマってる。「安眠」と「穏やか」ってタイトルで「安眠」はVol.1〜3まで出来たよ(笑)。
Holly Q:全体的にリラックス方面だね(笑)。今度送ってくれない? 「安眠Vol.1」。
二階堂ふみ:いいよ。ところでさ、私の周りにもKANDYTOWNが好きだって人は多いけど、自分が作ってる音楽を聴いている人の声とかって、どういうときに感じるものなの?
Holly Q:KANDYTOWNとして曲をしっかりやるのは今作『ADVISORY』が初めてだから、そこまで反応はわからないな。でも、自分と俺らの周りの人がカッコいいって思ってくれたらそれで良いと思っていて。俺らの周りの人たちが良いって言ってくれたらそれは顔の見えない人たちにも届くものになってると思う。
二階堂ふみ:そっか。客観的に見て、私が知っている本当の柊平くんがようやく世の中に出ていく感覚があるよ。HIPHOPという音楽が持つ精神性や姿勢を柊平くんがどんな風に表現していくのかも楽しみ。
Holly Q:そう言ってくれると嬉しいよ。ところで、ふみちゃんにも聞いてみたいことががあるんだけど、ふみちゃんもカメラをやるし他にも色んな表現をやっている人だよね。色々やっている中で昔の自分と変わったなって思うことはある?
二階堂ふみ:……ある!
Holly Q:俺が知ってるふみちゃんは着飾らなくて、ずっと変わらず真っ直ぐで。色んなマインドを持ちながらも自分の行動にしっかりした理由がある人だと思っているんだよね。逆に俺はそれができなくて。理由がなくても飛び込んで後から理由をつけていくことが多い。ふみちゃんは昔から何かを始めたり選択するときには、はじめから理由を見つけてやってるの?
二階堂ふみ:何かを始めるときに関して、昔から本質的なものは変わってないけどアウトプットの仕方だったり、対人関係を年々大事に思えるようになったり、素直になっていけてるかなって。
Holly Q:違うと思うことはしっかりそう言える人だもんね。ふみちゃんが「私はこう思う」って主張できるのは昔からなのかなって。俺は最近な気がする、そう言えるようになったのって。
二階堂ふみ:そうなの!? こう思うって言えなかったの!?
Holly Q:はっきりと違うものは違うって言えるようになったのは、ここ数年かもしれない。
二階堂ふみ:そうなんだ。思えば私も学校では言えなかったかな。自分の意見なんて1回も言ったことなかったし作り笑いしてた。でも、自分がそこにいたいという気持ちがあって100%向き合えているから、そう言えているんだと思う。もしかしたら柊平くんに、そういう大事な居場所ができたってことなのかもしれないね。だってKANDYTOWNのメンバーには言いたいことを言えるでしょう?
Holly Q:うん。あとは自分がやってきたこととか、やってることにちゃんと自信を持てるようになったからだと思う。
二階堂ふみ:では、上杉柊平はKANDYTOWNのHolly Qとして今後どうなっていくのでしょう?
Holly Q:上杉柊平もHolly Qも大差ないと思うよ。Holly Qは自分のリアル。でも上杉柊平もHolly Qとはまた違うサイドのリアル。今はどっちも混ざり合って差がないかな。
二階堂ふみ:いいね! そうやってどんどん柊平くんのリアルが向きだしになっていくほうが俳優さんとしても魅力的に見えていく気がする。
Holly Q:俺もそう思う。このタイミングでKANDYTOWNとしてちゃんと表で音楽ができるようになったことで、上杉柊平としての在り方に余裕ができて俳優としてもプラスになっているのを感じるから。
INFORMATION
EYESCREAM No.173
11月1日(金)発売
第1特集『KANDYTIWN 探求:その存在、深さと意義』
出演者:
KANDYTOWN
二階堂ふみ
オカモトレイジ(OKAMOTO’S)
tofubeats
第2特集『HELLO, 神山羊』
出演者:
神山羊
Shu Sasaki、OSRIN(PERIMETORON)
JUN INAGAWA
窪田慎(CEKAI)&北田正太郎
東洋医学
magma
服部昌孝
お取り扱いは全国の書店、大型CDストア、Amazon等にて