CULTURE 2020.04.16

[PORTRAITS of SKATEBOARDING]
011. Kader Sylla

Photography-Ryuta Hironaga, Interview / Translation / Coordination-Mimi Tamaoki, Edit-Ryo Tajima(DMRT)
EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

来る東京オリンピックからスケートボードが正式競技に決定している今、改めてストリートにおけるスケートカルチャーがどんな姿をしていたのかを振り返りたい。本特集ではスケーターだけではなくスケートカルチャーに関係するクリエイターも含め、OGからユース、シーンの中核にいる人物まで、NYを中心として総勢24組を取材した。

EYESCREAM WEBでは、2020年2月1日に発売されたスケート特集号「PORTRAITS of SKATEBOARDING in 2020」より、特別にその一部をお伝えする。

PORTRAITS.011 / Kader Sylla
「将来のことなんて考えずに、ただスケートをずっと楽しんでやっていた」

若干17歳でBAKERやVANSからスポンサードを受けるユーススケーター。まさしくヤングガンとも言うべくスケートシーンの超新星。Supremeも彼のスケーターとしての才能に注目しフックアップしている。2002年生まれにとってのスケートシーンの今は。

-てっきりLAがベースだと思っていたからNYで会えるなんてビックリしたよ(笑)。

そう、オレの拠点はLAなんだ。今週はたまたまCalebの家に遊びに来てたんだよ。LAとNYのスケートシーンは全然違うね。LAは車でドライブしてスポットまで行くから、NYみたいにストリートを滑ることをそこまでエンジェイしない。NYはいつでもどこでも友達と滑れるからすごく面白いし好きだよ! でも、オレにとってはLAの方が住みやすいかな。

-スケートとの出会いについて改めて教えてくれる?

父親が言うには3、4歳で始めたみたい。ファーストボードはスポンジ・ボブが描いてあるプラスチック製ボードをプレゼントしてもらったんだ。自分のボードをゲットして本格的にスタートしたのは11歳のとき。キッズがやってるYouTubeのチュートリアルを見ながらオーリーやキックフリップの練習をしていたんだよ。兄もスケートしていたから助けてもらいつつ、トーリー・パドウィル、ライアン・シェクラーのビデオも見ていた。トーリーの『Hallelujah』はめちゃくちゃ興奮したね! そこからスケートボードにハマっていった。将来のことなんて考えずに、ただスケートをずっと楽しんでやっていたらスポンサーがついたりして、すべてが自然に良い方向に進んでいったんだ。

-スケートしてきた中で特に印象深い思い出は?

BAKERのアンドリュー・レイノルズとBiebel’s Parkで初めて会ったときのこと。オレの友達、ジミーがパークにいつも連れてってくれて、ガイ・マリアーノのことを少し知っててさ。ある日パークに行ったときにたくさんプロがいて、オレが滑った後にアンドリューが「ボード、欲しいか?」って話しかけてきたんだよ。「Yes! もちろん!」ってマジでテンションあがっちゃった。その2日後にボードが家に届いたんだ。そんなわけでBAKERはオレのファーストスポンサー。もう3年くらい所属していて、最近『BAKER 4』の最新作が公開したばかり。オレがBAKERにいた3年間を撮り続けた作品なんだ。時間はかかったけど超いい感じになったよ。

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001. Ari Marcopoulos
002. Steve Rodriguez
003. Adam Zhu
004. Akira Mowat
005. Shredmaster Keith
006. Shawn Powers
007. Peter Sutherland
008. Beatrice Domond
009. Johnny Wilson
010. Caleb Barnett

インタビュー本編はEYESCREAM No.174 “PORTRAITS of SKATEBOARDING in 2020″の誌面からどうぞ!

INFORMATION

EYESCREAM No.174

2月1日(土)発売
PORTRAITS of SKATEBOARDING in 2020
-スケートカルチャーの未来へ送る言葉-

出演者:Ari Marcopoulos, Steve Rodriguez, Adam Zhu, Akira Mowatt, Shredmaster Keith, Shawn Powers, Peter Sutherland, Beatrice Domond, Johnny Wilson, Caleb Barnett, Kader Sylla, James Rewolinski(Labor Skateboard Shop), Chrystie NYC, Duron Simons(Gang Corp), Jack Greer(IGGY NYC), Homies Network, Alex Corporan, Canal New York, Wasted Youth SKATEBOARD, Daiki Hoshino, Kento Yoshioka

Back Cover:HUF SPRING 2020 COLLECTION

お取り扱いは全国の書店、大型CDストア、Amazon等にて



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