CULTURE 2020.04.13

[PORTRAITS of SKATEBOARDING]
008. Beatrice Domond

Photograph-Ryuta Hironaga, Interview / Translation / Coordination-Mimi Tamaoki, Edit-Ryo Tajima(DMRT)
EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

来る東京オリンピックからスケートボードが正式競技に決定している今、改めてストリートにおけるスケートカルチャーがどんな姿をしていたのかを振り返りたい。本特集ではスケーターだけではなくスケートカルチャーに関係するクリエイターも含め、OGからユース、シーンの中核にいる人物まで、NYを中心として総勢24組を取材した。

EYESCREAM WEBでは、2020年2月1日に発売されたスケート特集号「PORTRAITS of SKATEBOARDING in 2020」より、特別にその一部をお伝えする。

PORTRAITS.008 / Beatrice Domond
「スケートを心から楽しんでいるから性別なんて全然意識しない」

ベアトリス・ドモンド、1995年生まれのユースガールズスケーターとして世界中に知られている気鋭だ。SupremeとFucking Awesomeがスポンサードした初の女性ライダーでもある。彼女はとことんスケートカルチャーを愛している。

-ベアトリスから見てスケートシーンはどう映る?

私が育ったフロリダのスケートシーンは全然大きくなかったんだけど、いつも90年代や2000年代のスケートビデオを見ていたの。父親はNY出身で「NYはベスト!」って、子供の頃からよく話を聞かせてもらっていたから漠然とNYへの憧れがあったわ。真剣にスケートを始めたのは14歳のとき。その頃はウィリアム・ストローベックのAlien WorkshopのビデオをYouTubeでよく見ていて。ある日、彼がスケートフィルムを辞めて他のことをするっていうニュースを知ったの。それで、辞める前に一緒にスケートフィルム作りたい! と思ったのが、私が15、16歳のとき。

コンタクト先を探し出して自分で作ったビデオを彼に送ったのよ。そしたら返信があって「君のスタイルはヤバいね、スケートし続けてね!」って。もうすごく興奮したわ! それからずっとストローベックにビデオを送り続けたわ。そしたら連絡がきて『Cherry』の制作をしているから、いくつか自分で撮影してビデオを送ってほしいって言われたの。何も考えずに、ただひたすたら自分で撮影して送り続けていたら、いくつか気に入ってくれたみたいで、Supremeの『Cherry』プレミア上映会の招待をメールでもらったのよ。

そのときはSupremeのすごさをちゃんと理解しきれていなかったんだけど、プレミアでNYシーンのスケーターたちに出会って、2日間、一緒にスケートして夢のような時間を過ごしたわ。あの経験を今でも鮮明に覚えてるし、一気にNYのスケートシーンにインスパイアされたの。それからSupreme、Fucking Awesome(以下、FA)やVANSがスポンサーになってくれた。この業界、メンズ率が多いけど昔からスポーツをやっていたしスケートを心から楽しんでいるから性別なんて全然意識しない!

-リスペクトしているスケーターは?

子供の頃からずっとリスペクトしていたジェイソン・ディル、RIP キーナン・ミルトン 。アンソニー・パパラードのスタイルも好き。

-こうしてNYに住んでいてスケートが面白いと思うところは?

NYはスケートとリンクしていると思う。街中どこでもスケートで行けるし。そして90年代みたいにスモールスケートカンパニーがどんどん大きくなってきているわ。FAだってそうだったけど、今じゃあビッグカンパニーになってシーンで重要な役割をしているし。

[PORTRAITS of SKATEBOARDING] 001. Ari Marcopoulos

[PORTRAITS of SKATEBOARDING] 002. Steve Rodriguez

[PORTRAITS of SKATEBOARDING] 003. Adam Zhu

[PORTRAITS of SKATEBOARDING] 004. Akira Mowatt

[PORTRAITS of SKATEBOARDING] 005. Shredmaster Keith

[PORTRAITS of SKATEBOARDING] 006. Shawn Powers

[PORTRAITS of SKATEBOARDING] 007. Peter Sutherland

インタビュー本編はEYESCREAM No.174 “PORTRAITS of SKATEBOARDING in 2020″の誌面からどうぞ!

INFORMATION

EYESCREAM No.174

2月1日(土)発売
PORTRAITS of SKATEBOARDING in 2020
-スケートカルチャーの未来へ送る言葉-

出演者:Ari Marcopoulos, Steve Rodriguez, Adam Zhu, Akira Mowatt, Shredmaster Keith, Shawn Powers, Peter Sutherland, Beatrice Domond, Johnny Wilson, Caleb Barnett, Kader Sylla, James Rewolinski(Labor Skateboard Shop), Chrystie NYC, Duron Simons(Gang Corp), Jack Greer(IGGY NYC), Homies Network, Alex Corporan, Canal New York, Wasted Youth SKATEBOARD, Daiki Hoshino, Kento Yoshioka

Back Cover:HUF SPRING 2020 COLLECTION

お取り扱いは全国の書店、大型CDストア、Amazon等にて



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