演じることで生まれるもの。映画初出演となるSUMIREにインタビュー

photography_Yoko Kusano, styling_Yuji Yasumoto, hair&make_Hitomi Matsuno, edit_Takuya Nakatani

演じることで生まれるもの。映画初出演となるSUMIREにインタビュー

photography_Yoko Kusano, styling_Yuji Yasumoto, hair&make_Hitomi Matsuno, edit_Takuya Nakatani

自然な、嘘のない関係。大切な人とはそうありたい

ー今作は音楽や映画、小説などの娯楽を禁止する「遊楽法」が施行された日本が舞台。そのなかで偶然、ミズトとトキオが音楽に出会い、衝撃を受けることで物語は進んでいきます。翻って、SUMIREさんがこれまでに影響を受けた作品について教えてください。

「映画が多いですね。『もののけ姫』が一番好き。小さい頃に観たときはちょっと怖かったけど、今になって観ると、絵がきれいだったり、ストーリーも、自然観もすごい。一度ハマると何回も繰り返し観たりするんですけど、『最強のふたり』もそのひとつですね。普段は恋愛ものやアクションを観ることが多くて、ああいったヒューマンドラマにハマったのははじめて。二人のキャラクターも、サントラも好き。あの二人みたいな自然な、嘘のない関係っていいなあと思いながら観ています。私も、大切な人とはそうありたいから」

ー劇中の「私は音楽が自由に聴ければそれでいい」というセリフが印象的でした。もし、あの世界にSUMIREさんが生きているとしたら、どういった楽しみを持っていたと思いますか?

「物語としては非現実的というか、平行世界のようなSFっぽさもあって、でもリアルな部分もある。もしあそこにいたら、トキオやミズトみたいに楽器じゃないもので音楽を作ったりとか、そういうことをして友達と楽しんでいたかもしれないですね」

ーASSFORTや切腹ピストルズがライブしているシーンで、もみくちゃになりながらハシャいでいる姿は素に近いようにも感じました。GOMESSのラップに引き込まれていく表情も。

「ああいったライブは今まで行ったことはなかったんですけど、楽しかったです。2〜3年前にRIZEを観に行ったことがあって、私は二階席だったんですけど、下ではダイブが起こっていて。一度、あのなかに混ざってみたいなあとは思っています。(クラウドサーフのように)持ち上げられてみたい!」

ー今後も役者には挑戦していきたいですか?

「はい。また機会があるのであれば、もっと自分にチャレンジしていきたい。もっと上の自分を見てみたい。だからといって今がダメ、とかではないんですけど。いろんな役をすることによって、今までにない自分を発見したり、違う自分が見えるから。『こういう自分あるんだ』みたいな、新しさを見たい」

INFORMATION

『サラバ静寂』

2018年1月27日(土)より渋谷ユーロスペースほかにて順次公開
企画・脚本・監督:宇賀那健一
出演:吉村界人、SUMIRE、若葉竜也、森本のぶ、仲野茂、大貫憲章、灰野敬二、斎藤工、ほか

http://www.saraba-seijaku.com/

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