MUSIC 2022.04.23

Photo Report:ROTH BART BARON
Tour 2021-2022『無限のHAKU』
旅の終わりと、始まりの祝祭

Photography_Hayato Watanabe、Text_Mizuki Kanno
EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

穏やかな春の日差しが顔を覗かせたあの日、ROTH BART BARONの全国ツアー「ROTH BART BARON Tour 2021-2022『無限のHAKU』」のファイナルが、東京国際フォーラムにて開催された。

混沌とした時代と向き合い、音楽を奏で続けてきた三船雅也「忘れないように、日記のように作った」と話すアルバム『無限のHAKU』を引っ提げ、全国14ヶ所を巡った旅の終わりと、新たな物語のはじまり。
音楽の力に心揺さぶられ、会場中が歓喜に包まれたあの瞬間を写真と共に振り返る。

「EDEN」でスタートを切った、ROTH BART BARON初となる東京 国際フォーラム公演。徳澤青弦カルテットやermhoi(Syn / Black Boboi、millennium parade)等、13人の音楽家たちが三船雅也の音楽に花を添える。


照明による演出が楽曲の世界観を彩り、オーディエンスを非現実へと誘った。オーディエンスも思い思いに身体を揺らし、三船や演奏隊のパフォーマンスに全身全霊で応える。

「春の嵐」や「Shopping Mall Monster」などのアップテンポな楽曲から、アイナ・ジ・エンド(BiSH)と三船によるユニットA_oの楽曲「BLUE SOULS」含む『無限のHAKU』の収録楽曲など、全18曲を披露。代表曲「けもののなまえ」を披露すると、ここでステージは一旦終演を迎える。

大きな拍手に迎えられ、再びステージに姿を現した三船は、「極彩 | IGL(S)」、「鳳と凰」を披露。「明日も何が起こるかわからないし、でも今日こうして皆さんと過ごせてよかった。生き残る限りアイディアを生み出そうと思うので、また会いましょう」そう話すと、映画「マイスモールランド」の主題歌「New Morning」を奏でる。柔らかい光に包まれた会場を、三船の浮遊感溢れる歌声が優しく包み込み、この日の幕は閉じた。

会場を後にするオーディエンスの表情と、あたたかな余韻に包まれた無人のステージを見ていたら、ふと“多幸感”という言葉が頭をよぎった。今日ここに集った全ての人々の、明日を明るく照らすような、希望に満ち溢れたひと時だった。

ROTH BART BARONとermhoiによる対話。音でコミュニケーションしながら、希望の音楽を奏でること

PROG.ACT 02:ROTH BART BARON「こういうときこそ音楽が必要だから」

INFORMATION

ROTH BART BARON Tour 2021-2022『無限のHAKU』

2022.4.9
@東京 国際フォーラムホールC
https://www.rothbartbaron.com/

ROTH BART BARON “HOWL” at KAAT
〜LIVE SHOW & 360° IMMERSIVE SOUND DESIGN〜

2022.5.1-8
@神奈川芸術劇場 [大スタジオ]
https://www.rothbartbaron.com/02-rbb-gw-howl

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