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SABOTEMPLE「ひぐらし」
配信中
https://www.toysfactory.co.jp/artist/sabotemple/
POWER PUSH!
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スペースシャワーTVとEYESCREAMによるコラボ連載企画「POWER PUSH!」。「POWER PUSH!」は、毎月1組のアーティストの楽曲をピックアップしてパワープッシュする、スペースシャワーTVのローテーションプログラムだ。
今回、フォーカスするのは徳島在住の3ピースパンクバンド、SABOTEMPLEの「ひぐらし」。2025年4月10日に結成し、わずか半年後には日本テレビ系「全国高校生リンダリンダ選手権」で初代チャンピオンに。2026年3月にはLITTLE TOY’S FACTORYからデジタルシングル「青春時代」をリリースした。そしてメンバー全員が大学生になって初めての作品となるのが、9月9日に配信された「ひぐらし」だ。
ダイナソーJr.にハイスタ、そしてビジュアル系。親から受け継いだバラバラのルーツが混ざり合い、自らのオリジナリティをもって表現されるサウンドは実にノスタルジー。一聴しただけで誰もが口ずさんでしまうようなメロディが心地よい。バンド結成の経緯から3人それぞれのルーツ、高校最後の夏を刻んだ「ひぐらし」まで、たっぷりと話を聞いた。

ーまずは結成の経緯から教えてください。
かなやん:高校のとき、3人とも別々のバンドをやっていて、徳島のライブハウスで知り合ったんです。2人の演奏を見たときに衝撃を受けて、「バンド組もう」ってなりました。それが去年の4月10日、僕の誕生日です。
ー誕生日に結成! だから結成日がはっきりしているんですね。皆さんはどうやってロックに出会ったんですか?
楓生:全員、親からの影響なんです。僕の父は結構幅広く聴いていて、パンクとか色々。90年代の音楽が家でよく流れていて、それでロックやパンクが好きになりました。90年代だと、ダイナソーJr.(Dinosaur Jr.)とサニーデイ・サービスが好きです。
叶和:うちはお父さんがよくHAWAIIAN6とかハイスタ(Hi-STANDARD)を流していて。ずっとパンクロックを聴きながら育ったんで、パンクに反応する体に生まれました(笑)。
かなやん:僕はビジュアル系で、DIR EN GREYとかを聴いて育ってきました。
ー楽器を始めたきっかけは?
楓生:家に父のギターが置いてあって、それを兄が弾いていたので、自分もやろうかなって。バンドはもともと4人だったんですけど、今年春にベースが脱退したので、今は僕がベースを弾いています。歌は、小さい頃から好きだったらしくて。ホームビデオを見ると、テレビで流れている曲を1日中ずっと歌っていたみたいです。生まれたときから歌が好きでした。
叶和:僕も父がずっとギターをやっていて、その背中を見ていて。小学2年生のときに父と一緒にライブに出たいなと思ったんです。そこで目についたのがドラムでした。
かなやん:僕は生まれたときの写真にもうギターが写っていて、正直いつ始めたかわからないんです。親が言うには2歳ぐらいから。小学生までは手が小さくてチューニングができなかったんで、ずっと親に横にいてもらったんですよ。保育園でも自分の好きなバンドの曲をかけたがったりしていたみたいで、物心つく前からバンドが好きだったんです。

Gt. かなやん
ーSABOTEMPLEを始めるとき、どんなサウンドのバンドにしようと話したんですか?
楓生:各々好きなものが違ったので、逆にそれを活かして全員の個性を合わせて化学反応を起こしたらいいんじゃないかって。なので、みんなの好きを詰め込んだバンドです。曲作りは、僕がメロディを出して、かなやんが編曲して、それをみんなで仕上げていくことが多いですね。
ーバンド名の由来も聞いていいですか?
楓生:特に深い意味はないんですが、好きな語感の好きな言葉を詰め込んで。サボテンとテンプルが好きで。SABOTEMPLE、ついつい声にしたくなるような名前にしました。
ー「全国高校生リンダリンダ選手権」にも出場されていましたが、THE BLUE HEARTSは好きですか?
楓生:大好きです。THE BLUE HEARTSのシンプルで伝わりやすい言葉に憧れます。日本語のロックが好きなんです。
ーお2人は最近、どんな音楽を聴いていますか?
叶和:新しい音楽も聴くんですけど、気に入った曲を一生ループで聴いていることが多くて。ハイスタとか、数えきれないほど繰り返し聴いて育ちました。
かなやん:僕は小さい頃からナイトメアを聴いていて、今のSABOTEMPLEの曲のフレーズも、ナイトメアから来ているものが結構多いんです。ナイトメアのギターにはクランチサウンドが多いので、そういうテイストを取り入れたりもしています。
ー3月にリリースした楽曲「青春時代」ですが、これはどんな曲だと言えますか?
楓生:若さを恥じずに突っ走っていこう、と自分に言い聞かせる曲です。ちょっと前まで、早く大人になりたいと思っていた時期があるんです。ある種の憧れのような感じで。でも今、この年齢で間違えることは当たり前だし、なんなら今しか間違えることはできないんじゃないかと思って、失敗してもいいから突っ走っていけ、という思いを表現しています。

Vo./Ba. 楓生
ーでは新曲「ひぐらし」について。まさに夏の終わりが連想される曲ですね。
楓生:高校生最後の夏に、17歳と18歳の切り替わる瞬間を、この曲に残しておきたいと思って書きました。そのリアルな今を切り抜きたくて。
ー子どもから大人になる瞬間を記録したい、と。「青春時代」と対になるテーマですね。歌詞を読むと情景が浮かんできますが、これは楓生さんの実体験ですか?
楓生:そうです。夏休みに散歩して夕焼けに黄昏れたり、石ころを蹴飛ばして帰っていたり、そんな日常を歌詞で表現しました。あの頃の気持ちを忘れたくなかったから曲に残しておこうと思って。これから先、この曲を聴いたら、いつでもあの頃に戻れるように。大人と言われる年になる節目に、自分のリアルを歌いたかったんです。
ー「ひぐらし」のジャケットは楓生さんが描かれたそうですね。
楓生:炭を固めた棒みたいなもので描きました。海っぽく見えるんですけど、これは髪の毛なんです。僕には「大自然になりたい」という目標があって、全部僕の体の一部で表現しました。太陽と木の位置も入れ替えていて、太陽になりたいけどなりきれない自分を描いています。

ー高校生という子供期間を終えて、大人の入り口となる大学生へ。何か自分の中の変化に気づいたことはありますか?
楓生:落ち着いた気がします。物事へのパッションが失われたんじゃないかってちょっと不安になったりもしたんですけど、冷静に物事を見られるようになったと思います。
叶和:高校のときのライブ映像を見返すと、まだまだだなって。その頃よりは演奏面で確実に成長していると思います。
かなやん:高校のときは「俺よりうまいやつおるん?」っていう気持ちだったんですけど、もう“高校生ギタリスト”として見られることはない。高校生っていう肩書きに守られないようになったからには、大人の中でも誰にも負けないくらいうまくなりたいです。

Dr. 叶和
ー楓生さんは絵がお好きだと思うんですけど、2人は音楽以外で好きなことはありますか?
叶和:料理がめちゃくちゃ好きで。この前東京に来たとき、ホテルで2人のためにカルボナーラを作りました。
楓生:絶品でした、ほんまに。僕、めちゃくちゃ少食なんですけど、叶和のカルボナーラはおかわりできたんですよ。それからご飯がけっこう食べられるようになりました。
ーバンドにシェフがいる。これで全国ツアーを回っても安心ですね。食材さえあればいつでも美味しい料理が食べられます(笑)。
叶和:ご飯係、任せてください(笑)。
かなやん:僕は本当に音楽以外何もなくて、最近はギターの改造にハマっていて、家にネックだけで8本もあります。
楓生:そのうち、ギター作ったりしそうだよね。ギター工房を始めたら、俺の楽器みてほしいな。
かなやん:そんときはまかせて(笑)。
ーちなみに、地元・徳島で、ホームと言えるライブハウスはありますか?
叶和:徳島市内にライブハウスが集まっている場所があって、高校生が高校生を呼ぶような、若い人たちが集まるイベントが結構多いんです。100〜200人キャパが埋まりかけるぐらい。1番大きいのがclub GRINDHOUSEで、僕らもこれまでに何度かやらせてもらいました。
ー最後に、どんなバンドになっていきたいですか?
楓生:多くの人に届く音楽を奏でたいです。若い人から年齢を重ねた人まで、全員がノれて楽しめる曲を作りたいです。
叶和:ドラムというパートで、リズムで2人を引っ張っていく立場として、曲もいいけどリズム隊がかっこいい!と言われるようなバンドにしていけたらと思ってます。
かなやん:このバンドは僕が2人を誘ったので、誘ったからには2人のしたいことを叶えられるように、ギタリストとしてはもちろん、楓生の創る楽曲をちゃんと届けられる編曲ができるように頑張りたいです。

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