MUSIC 2018.05.26

LAのレーベルDeathbomb Arcと契約した
日本人ヒップホップクルー・Dos Monosとは?

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

ロサンゼルスを拠点とするインディペンデントレーベル・Deathbomb Arc。最初期のDeath Grips(デス・グリップス)やJulia Holter(ジュリア・ホルター)の楽曲をリリースしていたり、最新作『Veteran』が米メディアPitchforkやStereogumなどから絶賛されたラッパー・JPEGMAFIA、米ヒューゴー賞にノミネートされたClipping.らを擁するレーベルとして、インディペンデントながら注目されている。

先日、そんなDeathbomb Arcととある日本人ヒップホップクルーが正式に契約を交わした。それが、Dos Monos(ドス・モノス)である。そして、今年の夏にアルバムをリリースする予定だ。

日本国内ではまだまだ無名ながら、米レーベルとの契約を果たすという偉業をなし遂げたDos Monosとは一体どんなクルーだろうか。Dos Monosは、ビートメーカー/MCの荘子it、MCのiizuka taitan、DJ/MCのからなる東京を拠点とする3人組ヒップホップクルー。

昨年、2017年には「出れんの!?サマソニ!?」企画にて総勢3600組の中から勝ち抜き、SUMMER SONIC 2017に出演。その他にも、SIMI LABのOMSBが主催するイベントなどにも参加している。

また、兼ねてよりDATSyahyelのメンバーとの交流があり、多方面での共演をしている。
荘子itは、yahyelが出演するイベントに幾度も客演しており、さらに、先日恵比寿・LIQUIDROOMで行なわれたDATSのワンマンツアー・ファイナルにも客演として参加した。さらに、yahyelの最新作『HUMAN』の収録曲『Battles』と韓国人ラッパー・KIM XIMYAをフィーチャーした『Polytheism』のビートメイクを荘子itが担当し、DATSが6月にリリースするメジャーデビューアルバム『Digital Analog Translation System』では、収録曲『Dice』のリミックスも行なっている。

そしてこの度、Deathbomb Arcからリリースされるアルバムから『In 20XX』のミュージックビデオが本日から公開。ビデオのディレクションは、水曜日のカンパネラやChelmicoなどのミュージックビデオも撮っているwatanabe_naoが担当した。

ローファイ風味たっぷり、ビデオテープや古いPCスクリーン、ポリゴンのようにモデリングされたDos Monosの三人。アーケードゲーム筐体が並ぶローケーションもローファイな雰囲気を助長させる。さらにビデオノイズやグリッチノイズが入っていき、色も反転、あげくにYouTubeのメニューにローディングアニメーションまで出る始末。良い意味で悪趣味なこのビデオは、Dos Monosの揺れるビート、楽曲の不穏さや妖しさに非常にマッチしている。

この曲を聞いてもわかる通り、Dos Monosの音楽性は、フリージャズのようなつんのめり、ズレて、揺れるビートを特徴としている。また、プログレッシブロックのエッセンスを取り入れつつ、現代的解釈や感覚で変異させた独特のグルーヴを生み出している。

Dos Monosのミックステープを聞いたDeathbomb ArcスタッフはTwitterで、興奮気味に”MINDMELTING(脳が溶けるような)”と評価していた。

Dos Monosのフロントマンである荘子itは今回のレーベル契約、そしてリリースするアルバムについてこう語っている。

Dos Monosのデビュー作は、チェコの作家ミハル・アイヴァスの『もうひとつの街』から着想を得て、一つの作品にまとめ上げました。本作は、東京という街の片隅で過ごしてきた僕なりのシティーポップであり、その中でどうしても隠せなかった僕の問題意識が産み出したささやかなオルタナティブミュージックです。
日本語ラップでありながら、僕たちの音楽を一番フラットに聴いてくれたDeathbomb Arcとともに、世界中のあらゆる街に生きる人々に本作を届けたいと思います。

公式発表楽曲はいまだに1曲もない彼らだが、日本ではなく一足先にLAでのレーベル契約を実現させた。未知数ながらも期待せざるを得ない、そんなDos Monosがどうなっていくのか、気になるばかりである。

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