MUSIC 2017.11.23

新たなカルチャーを示すBACARDÍ Over The Borderをレポート。注目の写真家ARISAKのインタビューも。

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部
Text_Takuya Nakatani

いつだって、次なるカルチャーを作り出してきたのは音楽とアートだ(そしてそこにアルコールが交わるとより最高)。BACARDÍ “Over The Border”は、それらを掛け合わせることで新たなコミュニティーやきっかけを生み出すプロジェクト。全国5ヶ所で行われたパーティーの模様と、そのすべての会場に出演したフォトパフォーマーARISAKのショートインタビューをお届けしよう。

“音楽フェスティバル × アートミュージアム”をメインコンセプトとして、今年の夏にローンチされたBACARDÍ “Over The Border”。ラムブランドのバカルディが仕掛ける形で、東京・大阪・名古屋・札幌・福岡の各都市で開催された。

オープニングとなった東京は元印刷工場をリノベーションしたタブロイド、大阪は造船所跡地を利用したクリエイティブセンター大阪、という湾岸エリアの広大なスペースを使うことで、開放感と創造性がみなぎる盛大なフェスティバルに。サテライトパーティーという位置付けの名古屋・札幌・福岡は、より親密な雰囲気のなか会話や乾杯が交差する特別な夜に。アウトプットされる表現はさまざまながら、シーンの最先端を切り開いていくパフォーマンスが繰り広げられ、オーディエンスを歓喜させる。いい音楽はいい笑顔、いい夜を呼ぶ。そしてそんな場所にはアートが似合う。

音楽のほうでは、ビートミュージック・シーンを牽引する女流ビートメイカー、TOKiMONSTAやインディロックとハウスミュージックをハイブリッドさせた雑多で多幸感あるサウンドで惹き付けたSOFI TUKKER、UKの若きシンガーソングライターANNA STRAKERといった海外勢に、ブラウン管テレビを鍵盤打楽器として演奏するEi Wada’s Braun Tube Jazz Band、ジャズ〜ヒップホップ〜ソウルを横断するバンドWONK、先鋭的かつユニークな存在感を放つSeiho、DJ SARASA、Olive Oil & Popy Oilなど、さまざまな方面からトップアクトが集った。

ベルリンを拠点に活躍するグラフィティアーティストのHiroyasu Tsuriが東京でライブペインティングした作品は、以降もメインヴィジュアルとして各都市に設置されることに。他にもナイキやザ・ノース・フェイスなどともコラボレートを行う澁谷忠臣の作品展示、“踊るフォトパフォーマー”として話題のフォトグラファーARISAKの展示&フォトシューティング、さらにはR領域の巨大オブジェやMIRRORBOWLERによる光のインスタレーション、AIBAのライティング演出と、五感をフルに刺激するアートミュージアムを出現させた。

出演者にも空間づくりにもこだわりが詰まっていて、なおかつこれが完全招待制のフリーパーティー、というのもニクい。LA発の名物フリーパーティー「The Do-Over」もそうだけど、フリーだからこそのオープンマインドさ、昂揚感が“Over The Border”を特別なものにしていた。そのハッピーな空気感に拍車をかけたのが、各会場で大盛況となっていたモヒートのワークショップだ。レクチャーしてもらいながら、フレッシュなミントや果物をふんだんに使って作る特製モヒートのおいしさったら!

国内外の先鋭アーティストを迎えつつ、それぞれのローカルも巻き込むことで、そこで芽吹きはじめたカルチャーが土地土地に根付いていく。というスタイルで作られていたのが印象的だった。音楽やアートはもちろん、アイデアや人のつながり、ローカル同士も交わっていく“Over The Border”という動きには、これからも注視していきたい。

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