今夜のライブ、なに着てこうかな。夏に旅行したときにたまたま入った古着屋で掘り出した、あのTシャツの気分かも。キャップは今日のバンドのものにして、となるとパンツはどれが合うかな…とか考えるところから楽しい。音楽好きが集まる渋谷のライブハウスWWW / WWW Xを舞台にした月イチスナップ連載、第6回: マイルド・ハイ・クラブとネバヤン編です。
Photo by Ray Otabe
まず登場したのは、今の東京を象徴するバンドnever young beach。彼らがひとたび音をかき鳴らし、真っすぐに歌えば、少しの浮遊と何気ないサイケデリア、そしてみんなの微笑みがあたりに満ちていく。微熱のような、少し憧れるような。派手な盛り上がりは必要なく、あくまで中庸で、それでいて日常を転調させる音楽。それは今という時代に、とてもフィットする。
Photo by Ray Otabe
LAの名門レーベル〈ストーンズ・スロウ〉発、70年代のカリフォルニアのラジオから流れてくるようなモダンヴィンテージなサウンドで魅了するマイルド・ハイ・クラブは、ここではないどこかへと誘うようなグルーヴで。年代も場所もどこにだってアクセスできる、そんな音色を重ねていく。ムードと色気があって、「こんな映画をずーっと観ていたいな」と思うような、レイドバックした聴き心地。ときにロイ・エアーズの「Everybody Loves The Sunshine」のカバーもあったり、まったりと時が過ぎていった。そんな火曜の夜。
MONTHLY QUESTIONS
Q1. 年齢
Q2. 職業
Q3. 今日のコーディネートのイチオシアイテム
Q4. 2017年のベストな出来事、教えてください
マイルド・ハイ・クラブとネバヤンは、EYESCREAMオフィシャルのSpotifyプレイリストでも共演してもらっているのでそちらも合わせてぜひ。
▶︎初共演を前にMild High ClubとネバヤンがSpotifyプレイリストで先に共演
[WWW PEOPLE]
1. PUNPEE、OMSBらが出演した『Diagonal』
2. SCLLの音色、美しく過ぎ去る時間
3. 先鋭化する真夏の夜のミステリアス
4. LEARNERSでスウィング!
5. ポスト・ダブステップのその先へ。マウント・キンビーが切り開く
6. マイルド・ハイ・クラブとネバヤン、色気と浮遊のはざまで
THIS MONTH’S EVENT
『Mild High Club』
2017/11/21(Tue) at WWW
LIVE:Mild High Club(Stones Throw | from LA)
GUEST:never young beach