MUSIC 2022.05.03

Interview:玉置周啓(MONO NO AWARE)& 澤部 渡(スカート)
SWEET LOVE SHOWER SPRING 2022
春の山中湖を彩る新しい音楽の祭典

Photography_Ryuichi Taniura、Text_Mizuki Kanno
EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

日本が誇るレジェンドアーティストたちが、夏の山中湖を舞台に、数々の名ステージを繰り広げてきたSWEET LOVE SHOWERが今年、新たな野外音楽フェスティバルを開催。SWEET LOVE SHOWER SPRING 2022と銘打ち、5月14日(土)・15日(日)の2日間に渡り、春の山中湖をグッドミュージックで彩る。
どう考えても最高でしかない新しい音楽の祭典の開催を前に、出演アーティストの玉置周啓(MONO NO AWARE)澤部 渡(スカート)にインタビューを決行。野外フェスティバルならではの音楽体験をテーマに話しを聞いた。

「思い思いに楽しんでいても一体感を感じられる、そんなライブにしたい」
ー玉置周啓(MONO NO AWARE)

ー玉置さんはMONO NO AWAREとして、2018年に開催された夏のSWEET LOVE SHOWER(以下、SLS)にご出演されていますよね。

玉置周啓(以下、玉置):湖をバックにしたWATERFRONT STAGEでの朝一番のライブだったので、爽快感がありました。ステージの後ろでカヌーに乗っているお客さんがいたり、僕らもメンバー全員で熱気球に乗りました。SLSはライブの他に、いろんなアクティビティが楽しめるのもいいですよね。個人的には、その年のSLSに出演していたオレンジレンジと会えたことがとても感動的で。学生の頃によく聴いていた世代なので、初めてオレンジレンジのライブを生で観て、さらにCDも交換して、ロマンがあるなと思いました。あとは前夜祭のBBQとか。いろんな思い出がありますね。

ーSLS SPRINGには、2日間で全21組のアーティストが出演するのですが、特にどなたのライブが気になりますか。

玉置:2日目の冥丁さんですね。以前から聴いていたのですが、アンビエントな雰囲気の音楽をライブでどう表現するのか、生で聴いたらどんな感じなんだろうっていうのは気になっていたので、今回の楽しみのひとつにしていました。でも、5月15日に僕らのライブが大阪であるので、14日のライブ後にすぐ移動しないといけなくて。残念です。僕含め、MONO NO AWAREのメンバーはみんなフェス好きなので、心残りだと思います。

ー短い滞在の中で、玉置さんは今回のSLS SPRINGをどのように楽しみたいですか?

玉置:僕は水辺が好きなので、湖のほとりを散歩したり、外って最高だなって気分を味わいたいなと思います。それだけでも十分、フェスに参加したいい思い出になると思います。リフレッシュしに行きます。

ー最後に、来場者に向けてメッセージをお願いします!

玉置:MONO NO AWAREはかねてより、野外でのライブが似合うバンドと言われ続けてきたので、その期待に応えられるようにセットリストも組みましたし、みんなが思い思いに楽しんでいても一体感を感じられる、そんな時間になるといいなと思っています。

玉置周啓(MONO NO AWARE・MIZ)

バンドMONO NO AWAREとアコースティックユニットMIZのVo/Gt。2021年6月に4thアルバム『行列のできる方舟』をリリース。2022年4月27日に新曲「味見」をデジタルリリースした。
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Twitter_@tamaokisshukei

「もう一度フェスの“あの感覚”を取り戻していけたらいいなと思います」
ー澤部 渡(スカート)

ー澤部さんはSWEET LOVE SHOWER(以下、SLS)へのご出演は今回が初めてと伺いました。SLSにはどんなイメージがありますか?

澤部渡(以下、澤部):中学生の頃、スペースシャワーTVはよく観ていたので、リピート放送されていた日比谷野外大音楽堂時代(SLSは1996年に日比谷野外音楽堂にて開始、2007年より現在の山中湖に場所を移動)の忌野清志郎さんのステージなどは印象的でしたね。あとは96年のフィッシュマンズのステージとか。岡村靖幸さんの活動再開後の初ライブはSLSでしたよね。2011年くらいかな。すごく行きたかったんですけど、スケジュールの関係で敢えなく断念したんです。

ー今回、岡村靖幸さんも澤部さんと同じ15日のご出演ですね!

澤部:今度こそ観たいですね。楽しみにしています。MONO NO AWAREも観たいけど、僕が出演する前日なんですよね。電気グルーヴも。KID FRESINOのバンドでキーボードを演奏している佐藤 優介君は、スカートのキーボードも演奏してくれているんですよ。改めて、とても豪華なラインナップですよね。

ー澤部さん率いるスカートは、Mt.Fujiステージのトップバッターですね。今回のスカートのライブのオススメの楽しみ方を教えてください。

澤部:まだセットリストが確定していなくて、最初からガツンと飛ばした方がいいのか、後半に向けて徐々にあげていった方がいいのか。いま、いろいろと作戦を練っています。ライブだけに集中しなくても楽しめるところが、野外フェスの魅力でもあると思うんですよね。風景を観たり、美味しい物を食べたり。普段のライブハウスではない音楽体験ですから、そこを楽しんでもらいたいなと思っています。でも、コロナ禍を経たフェスは、僕自身まだ経験したことがないので、自分でも想像が及ばないところもあって。お客さんも、そこに不安を感じていたりするんじゃないかな。ここ数年、僕らはライブの数を相当減らしましたし、やらないって決めていた時期もあったので、そういう期間を経ての野外ライブ。お客さんの目の前で演奏できる機会が、少しずつ戻ってきたのはとても嬉しいことなので、ほどほどに楽しめたらいいなっていうのが正直なところです。お客さんも僕らもお互い探りあいながら、もう一度フェスの“あの感覚”を取り戻していけたらいいなと思います。

ー夏に向けて、これからが楽しみですね。

澤部:僕自身、ここ最近、野外でライブをする機会が増えていて。日比谷野外音楽堂でのカクバリズム20周年記念イベントもありましたし、ムーンライダーズ単独公演のサポートで出演したときも。やっぱり野外は気持ちがいいんですよね。忘れていた感覚みたいなものが、最近ようやく戻ってきた気がします。

澤部渡(スカート)

シンガーソングライターであり、バンド。2006年、澤部渡のソロプロジェクトとして多重録音によるレコーディングを中心に活動を開始、2010年、1stアルバム『エス・オー・エス』をリリースした事により活動を本格化。マルチプレイヤーとして、さまざまなアーティストのサポートも務める。
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春の柔らかな日差しと澄んだ空気の中で聴く、チルアウトミュージック。ぜひ、SWEET LOVE SHOWER SPRING 2022で最高の音楽体験を味わっていただきたい。

INFORMATION

SWEET LOVE SHOWER SPRING 2022

開催:2022年5月14日(土)、15日(日)
会場:山梨県山中湖交流プラザ きらら
(山梨県南都留郡山中湖村平野479-2)
主催:SPACE SHOWER NETWORKS / 山中湖村
協賛:ファミリーマート
特別協力:JCB
協力:山中湖観光協会/ 山中湖観光振興公社/ 富士急トラベル/ e+ (イープラス)
後援:FM-FUJI / テレビ山梨/ 山梨日日新聞社/ 山梨放送
企画/ 制作:SPACE SHOWER TV制作協力/ 運営:DISK GARAGE

https://spring.sweetloveshower.com/2022/
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