ART 2018.11.07

サイアノタイプで刻む記憶。現代美術家、cobird Solo Exhibition 「時と場合」

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

ギャラリー月極にてcobirdによる東京では初の個展となる「時と場合」を開催、会期は11/16(金)〜12/7(金)となる。

cobirdは本年2018年夏に台湾・高雄にて“Pier-2ArtCenter”のレジデンスプログラムに参加。レジデンスでは今までのメインメディアであるコラージュワークを継続しつつ、その素材の為にサイアノタイプ(青写真)という暗室を使用せず、太陽の光だけで紙に定着できる原始的な写真技法を利用し屋外撮影を敢行。
世界は誰もがインターネットを通じ同じイメージや情報を取得する事ができる時代になり、cobirdはそんなイメージをネガフィルム化し、あえてそのバーチャルイメージを実際に現実の同じ場所に持ち入れ同じ場所の太陽の光で定着し物質化するプロセスにこだわったのだ。

帰国後もこのレジデンス研修成果をもとに[時間][空間]そして[意識]というキーワードを核にサイアノタイプをベースにした様々な作品制作を行っている。
本展示ではGooglemapを利用し、撮影場所を実在の台湾・高雄市の同じ座標に限定した作品「時と場合」や、歴史的事件やスポーツのルールに存在する限定された時間を利用し、同じ時間だけ露光作業をおこなった作品「2つの73秒」などの新作を中心に発表する。

cobirdが織りなす、時のカケラは今の時代にどう浮かび上がるのか。物理的に与える現象と精神の記憶が交わる時、それを目撃する者の感情にはなにが芽生えるのか。足を運んだ者のみぞ知ることだろう。

INFORMATION

cobird Solo Exhibition 「時と場合」

11/16(金)〜12/7(金)12:00-20:00 会期中無休

レセプション
11/17(土)17:00-

ギャラリー月極
東京都目黒区東山3-12-4 第二東邦ビルB1F

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